【第一章 始まり】2話 胸騒ぎ
9月15日
取り調べは何日にもかけて
クラス全員一人ずつ事情聴取される。
取調べ最初の日、岩山がクラスのみんなの前に行き
「お前ら、わかってるよな」
その一言を言い、別室に行った。
みんなはただ怖がっているみたいだった。
それから3日経つのに
皆の曇った表情がよくわかる。
数分後
警察の人が来た。
この前来た人と同じ人だ
名前は青山 勝
とても熱心で、いくつも事件を解決している
ベテラン刑事だった。
そして、青山刑事が口を開いた
「これからみんなにはバスで警察署に行ってもらう
君たちは重要参考人だ。もう一度全員に取調べを受けてもらう
一切隠し事はせず、すべて話してくれ」
その顔は、真剣そのものだった。
「あの・・・・」
「なんだい?」
咲が青山刑事に話しかけた。
「今日は3人休んでいるのですが・・・・」
そういえば、この前から
秋 加奈子と出席番号3番の飯山 拓也が学校を休んでいた。
そして、今日はもう一人
出席番号4番の井笠 忠もいなかった。
「その3人には連絡したのだが
通じなかったんだ」
と、青山刑事が言った。
バスの中は、ただエンジンの音が響いているだけだった。
警察署に着き、一人ずつ小さな部屋に呼ばれた。
そして、咲が部屋に入って行った
「青山さん、実は・・・・」
数時間後
「みんな今日は、すまなかったね
これから、みんなを家に送って行くから」
青山刑事がそう言うと
みんな、バスに乗り込んだ。
咲は、すべて話したのだろうか・・・・・
それだけが不安だった。
咲は正しいとは思っていた
でも、やっぱり岩山が怖かった。
次の日 (9月16日)
いつも騒がしかったクラスが、静まり返っていた
青田の事もあるが、今日は4人休んでいた。
俺はなぜか、胸騒ぎを感じた・・・