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第2章:仮面と影

街の明かりは、看板やネオンサインに閉じ込められた偽りの星のようにちらついていた。ここは、贅沢と犯罪の温床である新宿ではなく、一見静かな隣町、中野だった。通りは狭く、騒音も少なく、観光客も少ない。しかし、死神は知っていた。人間がいるところには、必ず苦しみがあり、必ず見世物があるのだ。


彼が歩いていると、建物の角のスクリーンにニュースが映し出されていた。

「連続殺人事件、新宿で発生」


ニュースキャスターは、路地裏で発見された死体や、地域を恐怖に陥れている正体不明の殺人犯について、神経質そうに話していた。死神は微笑み、言った。「つまり、君たち同士でさえ、殺し合うのか。娯楽は尽きることがないのだ」


犯人の遺体から見つかった金は、まだ彼のポケットの中で重くのしかかっていた。大金ではなかったが、ちょっとしたおやつを買うには十分だった。彼は質素な美容院に入った。店内では、薬品の匂いと十代の笑い声が入り混じっていた。彼はイメージチェンジを頼んだ。若いスタイリストは、何も疑うことなく、精密に作業を進め、彼が寄付した盗んだ皮膚の黒髪にブロンドの筋を染めていった。


鏡の前で、死神は首を傾げ、鏡に映る自分の姿を見つめた。金色の髪が額に垂れ下がり、若さゆえの反抗のしぐさを見せた。「もっと説得力のある仮面…学生ごっこをしているだけの怪物め」彼は正確な金額も見ずに支払った。彼にとって金は塵のように取るに足らないものだった。


数時間後、彼は日本でマンションと呼ばれる、古びた建物の中にある小さなアパートを見つけた。背中を丸めた大家は、ほとんど彼に目を向けることなく鍵を渡した。

「期日通りに支払ってくれるなら、何も聞かない。迷惑をかけないでくれ」と、老人は冷淡な声で言った。


死神は大笑いで応え、老人はすぐに目をそらした。彼には安楽など必要なかった。屋根と四方の壁があれば、人間のふりをする準備は万端だった。


皮を剥いだ若者の書類を手に、彼は近くの高校への入学手続きを終えた。誰も彼の正体を疑わなかった。官僚機構は常に最高の偽装手段だったのだ。書類に署名しながら、彼はこの状況の皮肉を考えた。「魂を永遠の審判へと導いた…今やティーンエイジャーと机を共にすることになる」その考えは、彼を興奮させると同時に、面白がらせた。


街の別の場所では、遺体安置所は依然としてホルムアルデヒドと恐怖の臭いを漂わせていた。皮膚を剥ぎ取られた遺体は、医師や法医学の専門家たちの疑惑めいた視線の下にあった。そして、そこに彼がいた。有沢隆刑事。鋭い眼光を持つ男。社会の最悪の側面を見慣れているが、こんな目に遭ったことはなかった。


彼は手袋をしたまま鉄のテーブルに触れ、遺体を調べ始めた。皮膚はまるで外科手術のように剥ぎ取られたかのように、消え失せていた…しかし、その傷跡はグロテスクで、あり得ないほどだった。それから彼は犯人が横たわる路地へと向かった。男の胴体は説明のつかない切り傷でぐしゃぐしゃにされていた。どの凶器も痕跡と一致しなかった。


有沢はタバコに火をつけた。煙が一瞬、彼の表情を曇らせた。

「これはただの殺人鬼の仕業ではない…人間ですらない。何か別のものが、我々の間に潜んでいる。」


そして、彼はまだ気づいていなかったが、その何かは既に高校生のふりをしていた。


クラスの皆がぼんやりとざわめく中、彼は椅子に深く腰掛けた。用務員の言葉、廊下の足音、ペンのカチッという音――今や彼を楽しませているのは、まるで人間の合唱のようだった。一瞬、彼の心はアパートに戻った。黄色い照明、書類が置かれたテーブル、冷たい木の板の上に広げられた運転免許証。あまりにも馬鹿げたほどに単純で、思わず笑ってしまいそうだった。


震えない手で犯人の写真を切り抜き、その上に別の写真を重ねた――同じ日の午後に撮った、新しい髪型で額に垂れ下がったブロンドの髪を写した写真だ――少しの接着剤と忍耐力で、完璧に位置を合わせた。文字は依然として犯人のものだった――名前、住所、切手。身元変更は、ヘアカラーの色を選ぶよりも簡単だった。ただ一つ、写真には本人の本当の姿が写っていない。それが彼を大いに笑わせた。


教室のドアをノックする鋭い音が彼を現実に引き戻した。教師が入ってきた。薄眼鏡をかけた中年の男で、目にはプロフェッショナルな笑みは届かない。藤森先生だ。彼は生徒たちに挨拶をし、まるで誰かがペースを握っているかのように、こう告げた。

「今日は新入生がいます。クラス紹介をお願いします。」


生徒たちの視線が彼に向けられた。好奇の目が彼に向けられた。この瞬間こそ、マスクが完璧に機能しなければならない瞬間だった。


彼はゆっくりと立ち上がり、襲撃者から奪ったTシャツの生地が肌に触れるのを感じた。慣れた手つきで髪を耳の後ろにかき上げ、変装の陰で今や平常心を取り戻したあの無色の目でクラスを見やった。

「えーと…」高校生にしては少々落ち着きすぎた声で言った。「黒田蓮といいます。」


鉛筆が紙を引っ掻くのを止めた。黒田蓮。ありふれた名前なので、気づかれることもない。教授は頷き、即席の演壇を指差した。

「年齢、出身校、何でもいいから。短く。」


レンは口を開く前に、その率直さで皆を驚かせた。彼の言葉は、好印象を与えようと気を遣う人の口調とは思えなかった。

「17歳です」と彼は言った。「駅の近くの学校に通っていました…」まるでその情報が無関係に思えるかのように、彼は少し間を置いた。「音楽が好きです。終わり方に興味があります。それに…すぐに飽きてしまうんです」


ざわめきが聞こえた。「『何が終わる』ってどういう意味?」「退屈してるの?」目の前にいた女子生徒が困惑した顔をした。先生は無理やり笑顔を作った。

「それで…何か興味のあるクラブはある?」男子生徒の一人が尋ねた。


レンは首を傾げ、クラスメイトたちをまるで小さなおもちゃのピースのように見ていた。

「部活?文芸部かな。それとも音楽部かな。もしかしたら…観察部かな」冗談を許さない真剣な表情でレンは答えた。「自分が何を楽しめるかで決めるよ」


部屋中に抑えられたため息が響いた。彼の右に座っていた少年が咳払いをした。

「え? 観察者?」と彼は尋ねた。「そんなものが存在するのか?」


レンは微笑んだ。人間らしくない微笑みだった。

「どこかに必ずいるよ」と彼は答えた。「みんな、初めましてだね」


彼が席に戻ると、誰も彼に質問する勇気はなかった。彼の答えは曖昧で奇妙なもので、彼自身を遠ざけるほどだった。不快なほどではなかったが、普通でもなかった。藤森先生は頷き、ノートに何かを書き込むと、授業を続けた。しかし、好奇心と少しの不安を抱きながら、何度か新入生に視線を戻した。


黒田錬は椅子に腰を下ろした。机に置かれた人々の手、ぎこちない姿勢、日々の些細な悲劇を抱えた乱れた顔を眺めた。些細な考えを心に浮かべた。学生であることは、時が刻まれる前に時を刻む時計のように、心地よいリズムを持っているのだ。


こうして、不条理な自己紹介の練習と答えのない質問の反響の中、彼の「普通の」生活が始まった。借り物の名前、加工された写真、そして真実というより謎かけのように聞こえる趣味のリスト。誰も疑わなかったが、街、ニュース、そして執拗な調査員は、遅かれ早かれ彼のコートを引っ張るであろう糸を既に掴んでいた。


授業が定型演習を続け、先生がレンを全く見ずに指示を出す中、レンは一瞬立ち止まる何かに気づいた。教室の奥に、カーテンのように垂れ下がる黒髪と、まるでゴシック・フェアリーテイルから出てきたような服を着た少女がいた。体にぴったりとフィットし、エレガントで、教室の画一的な雰囲気とは一線を画すディテールが際立っていた。彼女には光を吸い込むような存在感があり、そこに場違いな空気を漂わせていた。


レンはうっとりとしたように、かすかに首を傾げた。彼の身振り、動きの一つ一つが、好奇心を掻き立て、もっと近づきたいという気持ちを掻き立てた。何気ない挨拶を口にしようとしたが、口を開くや否や、先生に遮られた。

「黒田、もしまた授業を邪魔してクラスメイトと話をしたら、ちゃんと罰が下るよ」藤森先生はメモから目を上げずに、毅然とした口調で言った。


レンは椅子に深く腰掛け、かすかな笑みが彼の無色の目に浮かんだ。人間の警告は彼を怖がらせるどころか、少女の好奇心を掻き立てた。


ベルが鳴り、生徒たちが立ち上がると、レンは騒ぎが収まり、教師の視線が散るのを待った。少女はまだ荷物をまとめており、クラスのほとんどのことに気づいていなかった。レンは一歩一歩慎重に近づき、きっと面白い出会いになるだろうという期待に胸を膨らませた。

「えーと…」彼は柔らかく、落ち着いた声で話し始めた。「こんにちは。」


彼女は何も答えなかった。頭を向けることも、身振り一つしなかった。ただ無関心な沈黙だけが続いた。


レンは彼女の頑固さに首を傾げ、ほとんど気づかれないほどの微笑みを浮かべた。「よかった…これでゲームがもっと楽しくなるな。」


そして、最後にもう一度彼女を一瞥した後、彼は教室を出て行った。授業の外でもう一度彼女と話をしようと決意した。


一日が終わりに近づいたが、レンの好奇心は目覚め始めたばかりだった。ゴス少女は新たな謎となり、レンはそれを自ら解き明かしたいと思っていた。彼女の正体はまだ誰も知らないのに。

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