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雪の子  作者: 桜月うな
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序章

 雪が降っている日の朝に、初めて出会った。

 独りぼっちの公園で、独り座っている彼女を見つけたんだ。

 

 「こんにちは。初めまして。貴方のお名前は?」


 あなたは、幽霊や妖怪、またしては、異能なんて信じますか?

 あなたは、偶然や必然、運命についてどう思いますか?

 僕は、間違いなく信じると、言います。彼女に出会ったから。彼女は、可愛くて、優しくて、淡くて、暖かくて、人生一回きりの恋でした。

 彼女はまさに、『雪の子』でした。彼女に出会ったのは、6年前の、いつも通りの朝だったー


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