1/2
序章
雪が降っている日の朝に、初めて出会った。
独りぼっちの公園で、独り座っている彼女を見つけたんだ。
「こんにちは。初めまして。貴方のお名前は?」
あなたは、幽霊や妖怪、またしては、異能なんて信じますか?
あなたは、偶然や必然、運命についてどう思いますか?
僕は、間違いなく信じると、言います。彼女に出会ったから。彼女は、可愛くて、優しくて、淡くて、暖かくて、人生一回きりの恋でした。
彼女はまさに、『雪の子』でした。彼女に出会ったのは、6年前の、いつも通りの朝だったー