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Last moment  作者: 適当の極
本編/I my me mine
9/28

女尊男卑は、あり得るのか?

部屋に強引に引きずられ、目をうるうるさせる僕こと、17歳児。

「涼君。私の顔を見て。」

「嫌だ。」

「怒らないから、こっちを向いて」

こういう場合は、たいていの人間が怒ると言う事は、僕の17年の人生において確立された事である。

「嫌、嫌、嫌。うぇ、うぇ、うぇ」

咲に、胸ぐらをつかまれ首を揺さぶられている。

「ねぇ、いくら頭に来たって、女性が言葉を詰めるくらい言及するなんていけない事でしょ」

「でも、、」

「でもじゃない。はいって言っとけば良いの。言い訳は良いの」

「すみません」

「涼が今日した事は・・・・・」

たいした事ではないのに、彼女に怒られている僕。別に今日ぐらいの言及なら良いと思うが、咲様は何故か女性に対しての扱いには敏感だそうだ。

「すみません。改めます」

「それでよろしい。じゃあ、荷物をまとめよう。

僕は、大して荷物は多くないどころか、今日買ったものと金しかないので、すぐ終わった。

暇なため、ボタンの取り扱いについて、説明書に目を通す。

「あ、これもここにあったのか」

自分の個人情報書があった。もしも、のためだ。

_____________________________


名前;黒島涼  性別;男  年齢;17

病名;新型難病Ⅶ型

住所;王都○ー○ー○

保護者名;黒島豊 黒島景子

備考:無し


時間旅行における取扱説明書

半年に1回、ボタンを押していただくのみで結構です。

______________________________________________

備考なしってなんだ。普通ちょっとぐらい書くだろ、というかもっと書くことあるだろ。

備考の上に、見たくもない両親の名。振り返りたくもない過去だ。

取扱説明書に至っては何なんだ。ボタンを押すだけ?もっと書くことあるでしょ、こっちも、やっぱ、あの医者は役に立たないな。あと何故、個人情報書と取扱説明書が医者が書くんだ?、あの斎藤がやってこうなって、議会と病院側は何を考えているのだか?

何かと訳がわからないが、咲も片付け終わったみたいで、部屋を一緒に見渡す。

「綺麗に片付いたね。」

「そうだね、服はクローゼットに••••」

とにかく要約すると、片付け終わったって事だ。

「これから晩御飯食べに行かない?」

「行く、行く」

「あの女また締めるか。」

「涼ちゃん。何を言ってるのかな?」

「すみません」

ここでまた登場する。謝る17歳児。本当に情けないが、女性に罵られたり、馬鹿されるのも、気持ちいいと言うことを、覚えている自分。気持ち悪い。

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