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[レビュー07] ジュウシマツ様の「毒親 夏目漱石」

イチオシレビュータイトル:妻の決意、文豪夏目漱石の驚くべき家庭生活

投稿日:2022年01月07日

作品タイトル: 毒親 夏目漱石   https://ncode.syosetu.com/n2990hj/

作者:ジュウシマツ様   https://mypage.syosetu.com/766434/


(レビュー本文)


夏目漱石の小説は広く愛され教科書にも良く取り上げられた。

アニメーター宮崎駿氏の愛読書が「草枕」だと覚えている人もいるだろう。


漱石の生涯が病気との戦いであったことはよく知られている。

しかし家庭において壮絶な家族との葛藤があった事は意外に知られていない。

この小説は漱石の生涯を家庭生活を中心に描いたものである。


精神の緊張による変調か、漱石の奇行と被害妄想に驚かされる。

妻鏡子は漱石から離縁を言い渡されても頑なにそれを拒み連れ添い続けた。

女中が逃げ出すような凶暴な漱石に対しても柔軟かつ強靭に受け止め支えた。


作者ジュウシマツ氏は指摘する。

「鏡子の決意があったからこそ、小説家夏目漱石が成立したと言えるでしょう。」

鏡子が漱石を社会に繋ぎ止め彼の作家としての仕事を全うさせたと言うのである。

子供には不幸と言う他にないが家族について考えさせられた。 

 これはむしろ勉強になりました。評伝は歴史的事実に基づいていて作者の人生経験がそのまま迫力となる優れた形式ではないでしょうか。


 私は実は夏目漱石が大好きです。特に「草枕」は学生時代から好きで、もっとも優れた日本の小説に挙げたいくらいです。「草枕」は本当にすごい作品ですよ、東洋的閑暇にひたっているようで日露戦争の出征が描かれ、妙になまめかしい男女の機微と文明批判が同時にある。


 レビューの内容として感動の中心が上手く伝わったか自信がありません。タイトルもかなり考えたのですが週刊誌風で品がなかったかも切れません。


 ジュウシマツ様は他にも評伝を書いている市井の賢人というべき方で、大変勉強になります。

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