はじめに
投稿したイチオシレビューが20個になりました。
筆無精な私にとってイチオシレビュー20個書くのは結構大変でした。たかだか400字、一日一万字書く小説の作者様には笑われるのでしょうが、作者様にお贈りし不特定の読者様にお見せする文章だから、おろそかには書けません。いつも書くのがおっくうになります。
素晴らしい小説だ、イチオシレビューで推奨されてしかるべき立派な小説だ、そう思ってもレビューを書くまでに至らない小説も多く、イチオシレビューをお贈りしたのは私が読んできた小説の中のほんの一部です。
それでも投稿したイチオシレビューが20個まで到達しました。ささやかな達成ですが怠け者の私には壮観であり、記念に「イチオシレビュー集」を投稿してみたくなりました。
そもそもイチオシレビューは作者様へお贈りするトロフィーのようなものだと私は考えています。
本来イチオシレビューは潜在的な読者にある小説を推薦する文章です。「小説を読もう」ホームページに掲載され多くの人に触れるのだから、書店に並ぶ本の帯に相当するものなのでしょう。しかし「小説を読もう」ホームページからはすぐ流れてしまう。2022年9月の実感で4時間くらいで他のレビューにより押し出されてしまいます。そもそも「小説を読もう」ホームページを経由しないユーザーさんの方が多いかもしれない。イチオシレビューの宣伝的な効果は残念ながら限定的ではないでしょうか。
それでも小説の作者様にはイチオシレビューが残ります。「なろう」のプラットフォーム上で作者ホームページと作品ページから紐づけされ続けます。
作者様も気落ちするときもあるでしょうが、イチオシレビューを貰えるだけの小説を書いたのだと、少しでも元気を出してもらえたらと思います。
そういうことでイチオシレビューは作者様への感謝と尊敬を込めて贈るトロフィーだと思うのです。トロフィーと言っても角材の切れっぱしと牛乳瓶と紙粘土で作って水彩絵の具で色をつけたような代物かもしれない。稚拙かもしれませんが小説を読んだ感激の結晶ではあります。本当にささやかな贈り物で、迷惑になっていなければ良いのですが、素直にそして堂々と受け取ってもらえれば幸いです。
トロフィーは作者様にお贈りしたのですから、私のものではありません。本連載はトロフィーのレプリカの展示として作者様にはご理解いただきたいです。
この連載では、これまでに投稿したイチオシレビューをそのままの形で掲載していきます。更に、その小説に関する思い出、小説全般への思い、「なろう」ユーザーとしての感想も書いていきたいと思います。「人はなぜ小説を書き、小説を読むのか?」その問いかけの答えを探すことにもなるでしょう。
このイチオシレビュー集は小説が好きだった純粋な思いの記念であり、すべての創作者の皆さんへのエールです。また面白い小説を探している人やこれからイチオシレビューを書こうとする人の参考になればうれしいです。