花への願いごと
何処へいこうとあの谷に吹く
風には乗ってみたいと思う黄昏
ひとつの答えより我らは文系
多様な答えがあると感じ
紫陽花の雨粒光る雨上がり
雫の粒子となりて咲きたい
きみがその花落ちるときその手で
ふわりとすくってくれる夢をみる
花一輪このひとときの静けさに
占う心はざわめくよ
君の心
深海底に沈み咲かせてみたい
白い水中花
「花々」
実り多き人の世と
望みをはせて
咲く花よ
神社のほとりじゃ
この季節
紫陽花祭りの
真っ最中
手に手を取って
人々の 歩く姿よ
花々よ