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ごく普通の異世界人  作者: truck
3/4

第三話 ステータス

 気がついたら、またあの白い空間にいた。


 前回と違うのは、身体があることと、目の前に《ステータス》と書かれた青い板が浮いていることだった。


《ステータス》

 名前 リック・フォン・ハルバート

 種族 人間

 性別 男性

 年齢 5歳

 称号 転生者 神の祝福を受けた者

 Lv 1

 体力 1000/1000

 魔力 測定不能

 スキル 神の祝福 精霊召喚 ステータス隠蔽


 ・・・測定不能ってなんだよ。




 しばらくステータスを眺めていると、またあの声が響いてきた。


「お久しぶりです、リックさん」

「久しぶりだな、神様。ところで、ちょっとこのステータスについて説明してもらえないか?」

「ええ、いいわよ。名前、種別、性別、年齢は見たまんまね。称号だけど、これはあることを達成した時に付与される証明みたいなもので、持っているだけで特に意味はないわ。Lvは経験値を貯めたら上がるもので、それに合わせて体力や魔力とかも上がるの。体力と魔力は見たまんまね。次は・・・」

「いや見たまんまってどういうことだよ。測定不能って出てるんだが・・・」

「見たまんまよ。ステータスで計測できる最大値を超えてるってこと。言ったでしょ?魔力の保有量はかなり大きいって」

「流石にここまでとは思わなかったよ・・・」

「話を戻すわ。最後にスキルだけど、神の祝福があなたが望んだスキルよ。精霊召喚は、前に言ってた専属の精霊を操るためのスキル。試しに今使ってみましょうか」

「ここで使えるのか?」

「もちろん。精霊の名前はカルラ。カルラにここに来るように呼びかければいいわ」

「それだけでいいのか?」


 半信半疑ながらも、俺は頭の中で念じる。


 ーカルラ、聞こえ・・・ー

 「はい!」


 俺の呼びかけを遮って返事が響き、目の前に小さな少女が現れた。

 身長は15cmぐらいだろうか。羽を生やしており、緑っぽい服を着ている。


「初めまして。知恵の精霊のカルラです。私に聞きたいことがあったら遠慮なく聞いてください!」

「あ、ああ。こちらこそよろしく」


 握手しようとしたが、手のサイズが違いすぎてただ触れるだけになってしまった。


「あなた専属だから、あなたが無意識下でも単純作業ならこなしてくれるはずよ。あと精霊だから、他の人には基本的に見えないってことは覚えといてね。彼女に話しかけても周りから見たら独り言にしかならないから」


 気をつけないと、ただのヤバいやつになるということらしい。


「さて、スキルの説明の続きだけど、最後にステータス隠蔽のスキルもあげるわ。これがないと、あなたが転生者ってことも含めて全部バレちゃうからね」


 やはり、転生のことは周りに話してはならないらしい。


「使い方だけど、普通に念じてもらったらいいわ。称号は消えろ、みたいにね。もちろん隠蔽だから、本来の能力は変わらないわ」


 とのことだったので、周りに見られてもいいようにステータスを改変していく。


《ステータス》

 名前 リック・フォン・ハルバート

 種族 人間

 性別 男性

 年齢 5歳

 称号 なし

 Lv 1

 体力 200/200

 魔力 300/300

 スキル なし


 ざっとこんなものだろうか。

 体力と魔力はマイクとリリーの値を参考に、魔力を高めにしておく。

 やっぱり異世界なんだし、魔法使ってみたいからね。

 これで剣より魔法に優れているように見せれば良い。


「じゃあ、今回はこれでいいわね。またね〜」


 挨拶も言えないまま、俺の意識はまた現世に帰っていく。

ステータスは物語の都合上、急遽変更することもあります。

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