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タイマン。  作者: あんち。
1/2

VS1マン

カッキーーーーーン...

僕は大会でヒットを打つことができました。

結果は一回戦負けだったけど、部活動では、仲間やチームプレーの大切を学ぶことができました。また、僕は・・・








・・・と、書かされた作文。

中学の卒業アルバムに載っているこの作文を読んでも何も

感じられないのは自身の不真面目、怠慢といったものが

原因なのだろう。

高校1年。入った野球部も秋にはやめて髪がのび始める。


「野球部頭寒そ~wwww」


まぁ、さむいわな。剥き出しなわけだし。

部活をやっていた頃の記憶をほのかに味わう。

ピンポーン、、、

「かいと~!!!!」


甲高い声。インターホンを押してノータイムで俺をデカい声で呼ぶ。インターホンの意味ないじゃんか、、、


「は~い」


やる気の無い返事をして、ドアを開ける。


「どうしたのかいと。調子悪い?」


「全然?」


この幼馴染とは学校でもよく話す。そのときに俺のことを「かいと」と下の名前で呼ぶもんだから、勘違いされることこの上ない。しかもそいつの顔がそこそこに整っていることから、男子からの目線がグサグサと突き刺さる。


「そっか、よかった!」


「杏樹お前今日どうした?バレーは?」


「今日監督インフルでさ~wwwスパーしにきた!」


スパーっていうのは、格闘技の練習試合みたいなもの。

俺は杏樹のすすめで極真空手を始めた。

奴は茶銀で、俺はオレンジ帯。俺の方が格下。

ほとんどの人たちが白帯と黒帯しか知らないと思うけど、

実は色々ある。


「急だな。ちょっとまっててよ。」


俺の家の和室は結構広くて、スパーができるくらいには面積がある。


「来ていいよ~」


「よっしゃ~!!!!!!」


道着に着替えて脛あてを着ける。


「三分でいいか?」


「いいよ~!!!!」


杏樹の元気な返事と同時にスパー開始。


杏樹が距離を縮めながら右足で下段廻し蹴りを打とうとする。

俺はそれをガードすべく左膝を上げて脛で受けようとする。


パァァァァァァアアアアアアアアアン


俺の視界が傾く。

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