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学校を守り隊!! でぃふぇんす おぶ すくーる   作者: 時 とこね
別二章 七日目の鐘
26/42

午後9時直前 せのじゅん

 メンバーはグラウンドに出て、出撃の準備をする。


 チャイムが鳴るのを前に、敵軍の侵攻も一時的に収まったようだ。部長たちが集結し、彼らにエールを送っていた。


 「ここの守りは任せて、私たちも余裕があったら助けに行くわ!!」


 正苗が龍人たちに力強く言った。龍人はうなずいて、


 「よろしく頼む。」


 と返した。


 「頑張ってね!!」「頼んだぞー!!」「帰ってきたらジュースでもおごってやるからな!!」


 こうして彼らは多くの人の期待を背に、決戦の地へと足を運んだのである。



   00000000000000000000000000



 そして、ここはワープホール前。彼らは横一列に並んでいたが……。


 「えっと、背の順に並ぼうか。」「え、まじかよ!」


 みのるの提案にカケルが反論した。


 「そんなことなら俺は降りるぜ。背の順なんてごめんだからな。」


 「そっかぁ! カケルって身長低いもんねー!」


 穂乃佳が思いついた、世紀の大発見だ! みたいに言った。


 「は、ちげぇよ! 俺は常に一歩先前を行っときたいのさ!」


 と、言い訳す「言い訳じゃねぇよ!」


 「じゃあ、男女別にすれば?」


 美菜がボソッと言った


 「あ? いいぜ、やってやろうじゃねぇか!!」


 カケルはやけくそになってその挑戦を受けてたった!




        みのるが先頭になった!!




 「君たち、ちょっといいか?」


 普段のみのると違い、暗黒の仮面を被っているようだった。


 「このままでは、一番の頭脳が一番始めに消えてなくなることになるぞ……!」


 「こえぇよ!!」


 アタルが叫んだ。というか、背の順にすると、みのるの次にアタル。その次にカケルだった。そして龍人が来て、一番高いのはマモルだった。


 「てか、おれ、カケルより低かったのかよ!!」


 アタルが嘆き、カケルが笑った。


 「ははは!! ざまぁみやがれ!!」


 「あ。」


 この時、デゥエスは気付いたのだった。


 「カケル。背伸びを止めなさい。」「は!? 何言ってんだよ……!」


 カケルはしらを切るが、デゥエスは近づいていき……。


 「ほら早く止めなさい!!」「ちょ、おま、待てって!!」


 デゥエスがカケルの肩を鷲掴みにして、思いっきり力を込める。カケルは必死に抵抗したが……。



    ズボン!!



 なんと、カケルの体がすっぽりと穴に入ってしまったのだ!!


 「ちょ! 何やってんだよ!!」


 「天罰です。」


 頭だけ飛び出ているカケルに何とも冷たいサキ。


 「ちょ、空久保さんまで何を……。」


 「みのる君をバカにした罪は重いですよ? ねぇ、時音さん?」


 「コク!!」


 時音は激しく同意した。この二人にまで敵に回されるとは。


 「ちょっと反省しとけ!」


 龍人までもが、敵にまわる。


 「え、みんなさすがにひどくない?」「お前が埋めたんだろうが!!」


 「とりあえず、掘り出そう。これでも貴重なおとりだからね。」「おとりにされんなら掘り出されたくねぇ!!」


 「そうだな。勿体ないから掘り出すか!」「勿体ないって完全に物扱いじゃねぇか!!」


 「しかたないなー。」


 こうしてみんなでカケルを掘り返す事になった。まさにその時だった。


「あ」「か」「さ」「た」「な」「は」「ま」「や」「ら」「わ」




              「ん!!」




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