第仂話 告白
頑張ります!。
次の日、俺は人に戻れるようになりました!。
今日の朝はは彼女が、
「犬の散歩をしてみたい。」
と言ったので狼型でつきあっている、
「風が気持ち良いね、陸くん。」
と言う彼女に俺は、
「ワン!」
と鳴き声で答える、この姿で喋っちゃヤバイもんね……。
途中シロおじさんに会った、俺はシロおじさんに、
「おい若造、それ恋人か?。」
と言われた(シロおじさんは近所で飼われている犬で、この辺りの犬の親方みたいなものだ、ちなみに俺は人だけど狼でもあるから犬語がわかる、猫語はわからん、ちなみに狼語は動物園行ってきたけど狼の方が外国からきたせいかよくわからなかった。)
ハズカシイ……!
そのあと俺が彼女のために朝食を作ろうとすると彼女が、
「わんこでやって。」
と言ってきたのでで仕方なくやってみた。
その結果、90%くらい必死にフライ返しをくわえてベーコンをひっくり返そうとするのを見て笑っている彼女のお母さんがやってくれた、ううぅ……。
朝食を食べたあとは、二人で出かけた。
――とりあえず映画を見た、彼女は「ポップコーン美味しい。」と言っていた(イヤ!、映画は!?)
――そのあとは弁当を食べて、近くの牧場に行ってみた(ここでは恋人岩と言う岩を夕日の時に手を繋ぎながら見ると良いらしい。プレゼントにぬいぐるみも買ったんだ!)。
生キャラメル、とか言うのを試食してみたり(彼女にあーんされた、ハズイ……!)、動物とふれあったり(俺も彼女も牛始めてみたときビクビクした、どうやら俺は犬科の動物の言葉しか分からないらしい。モーモー言われた)
そしてひととおり遊んだがまだ午後3時、さてどうしようかと思っていると彼女があるものを見つけた。
――「……。」
その狼さんは狼姿の俺と彼女をジーっと見つめていた、ヤベェ雰囲気が動物園の狼さんたちと全然違う、なんつーか貫禄と言うかオーラがあるよオーラが。
飼育員さんは笑って、
「この子30年も前に日本の動物園に生まれて、それから脱走してずーっと森に住んでたんです、
それである時捕まって、10年前に動物園からうちに来たんですよ。
……スッゴい長生きで、私たちにそっぽ向いてるように見えるけど実は気にかけてて、本当にどこか人間みたいな仔なんですよねぇ……。」
と言った、それから飼育員が立ち去ったあと狼さんはゆっくりとこちらに近づいてきた。
そして俺の匂いを嗅ぐと、
『匂いはニホンオオカミ、か……、久しぶりに見たな。』
と言った、俺はビクッとした、だってなんかこの人みたいに喋る方って以外と動物の中では少ないんだよ!。しかも狼さんの中では初めてだから・・・、狼さんはあくびをすると、
『用があるなら、早くしろ。』
と言った、俺は、
「あの、俺って何なんでしょうか?、狼なのに人の言葉喋れるし人にもなれるし……、なんなのかなって、ずっと思ってて……。」
と言うと狼さんは、
『お前が何なのかは、知らん。
しかし昔、お前と似たようなやつがいた、もうかなり昔の……、俺が若造だった頃の話だ、そいつはお前のように人語を喋ってな……、人に近い姿になれた。
そして俺が崖から落ちて大怪我したときにな、そいつは不思議な力を使って、俺のことを治してくれた、口は悪かったがいい奴でな、いつかまた会おうって言って別れて以来、それっきりだ。』
と言った、それから俺を見て、
『……一つ、言っておこう。
人としての生涯を望むか狼としての生涯を望むかはまだわからんだろう。
しかし、自分の信じる道へ進めばいい、俺はそうしてあいつと出会った、一緒にいる彼女、お前のことは知っているのだろう?』
と言う、俺が、
「ハイ……。」
と言うと狼さんは、
『そうか、大事にしろよ……。
相談したい事があればまたいつでも来い……、愚痴でも構わんからな、こんな老いぼれでも良ければ聞いてやる。』
と言った。
外に出ると彼女は、
「ねぇ、何、話してたの?」
と聞いてきた、俺は、
「いや……、別に、ね。」
と言ってはぐらかした。
――「キレイ……。」
そう言って彼女は夕日を見つめた、それから恋人岩を見て、
「仲良さそう……、だね。」
と言った、俺は
「ねぇ、桐島……、さん。」
と言うと彼女はクスリ、と笑って、
「流菜、がいい。」
と言った。
俺は、
「る、流菜ちゃん……、俺、す、好きだ、流菜ちゃんの事……、お、俺なんかで良ければ、つ、つ、つ、付き合って下さいっ!。」
と叫んだ、彼女は目を丸くすると、、
「私も……、大好き、陸くんのこと。」
と言った。
――それから俺たち二人は、手を繋ぎなから恋人岩を後にした。
次回、陸の正体が明らかに!。
そして第参章で活躍する新キャラ登場!。