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陸 ~人狼物語~  作者: 霧島雅狼
第弐章 陸~高校狼ドタバタ騒動記~
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第伍話 勘違い

 この作品を、遠くへ行った大切な友であるうちの犬に捧げます。(いらないか……。)

 ――アレ?、何でこんな事になった……?


 今俺の目の前には彼女の両親がいる。


 そりゃあ自分の娘が突然大きな犬を連れて帰ってきて、しかもその犬がクラスメートの男の子だって知ったら、そりゃあ驚くと思いますよ、しかも俺もついうっかり、


 「えっと、陸って言いますっ!」


 なんて言っちゃったからもう誤魔化せないし・・・、彼女は今部屋にいなさいと言われて部屋にいる。


 俺は冷や汗を心のなかで流しながらドキドキしていると彼女の父親が突然、


 「……娘は、好きか?」


 ときいてきた、俺は、


 「あへェ!?、あ、はい、大好きですっ!」


 と答えた、すると彼女の父親は、


 「そう、か……。」


と言った。それから彼女の父親は、


「娘を、宜しく頼む……。」


と言った。


 「……へ?。」



 ――ドユコト?。



 俺の反応を見た彼女の父親は、


 「アレ……?、娘に告白したんじゃ無いのか?」


 と言った。それから少しして俺は、ある事に気がついた。


 ――彼女の父親、俺が告白したと思ってる……。


俺は慌てて、


 「いやっ!、そのっ!、まだ告白してませんっ!」


と言った。




 ――それから考えすぎでショートしてしまった俺と彼女の父親が回復した頃、彼女の母親は苦笑しながら、


 「ごめんなさいね、この人、あの子がよく貴方の話をしているから、もう告白したんだろうと思ったらしくて……。」


 と言った、俺は、


 「あっ、いや、良いんですけど……。その、驚かないんですか?、俺のこの姿……。」


と言うと彼女の母親は、

 

 「そりゃあ驚いたわ、けど、あなたは人なんでしょう?。回りからも自分でも人だと思っている、なら人よ。」


 と言った、それから彼女の父親は、


 「私は……、娘が選んだのなら人でも獣でも何でもかまわないと思った、それで娘が幸せならな。」


 と言った、それから彼女のお母さんは、


 「夕飯、食べていきなさいな、食べ盛りでしょ。」


と言って俺の頭を撫でてきた、それから、


 「姿が犬だから……、スキンシップとりやすいわ。」


と言って笑った。





 ――俺、犬じゃ無いんですが……。









 ――「ごめんなさいね、娘はお肉嫌いだから……、男の子には物足りないかしら?」


 そう彼女のお母さんは聞いてきた、俺は


 「いえ、美味しいです!、特のにこのタケノコとキノコの煮物みたいなのが!」


 と言うと彼女のお母さんは、


 「そう、よかった……。この子、私達がお弁当作るっていくらいってもほとんど食べなかったのに……、あなたのお弁当は食べるのよね……。もしかして彼の作ってくれた物しか食べたくないって事かな~?」


 と言う、彼女は顔を赤くしながら


 「なっ、何を言うのよ……。」


 といった。


 そんな話をしていると突然彼女の父親が、


 「さっきの話だが、男に二言は無い、君になら娘を任せられる。……娘を、宜しく頼みます。」


 と言ってきた、その途端俺は顔を真っ赤にし、彼女も俺と同じくらい顔を真っ赤にしながら、


 「とっ、父さん!。……何を言うのよ……。」


と言った。




 実は、今日のことを電話で母さんに話すと、


 『泊まっていきなさいよ、リッちゃん、それで彼女にアタックよ!』


 と言われ、何故か秋なのに雪が大量に降ってきて帰るのは危険だから泊まっていく事になってしまった……。(まあ嬉しいっちゃ嬉しいけど……。)


 食後、俺は最後に風呂に入った、湯船に浸かってボーッとしていた。


 ――今日はいろんな事があったな……。


と思っていると突然浴室のドアが開き、彼女が入ってきた。

 それから彼女は


 「体……、洗うの大変だと思うから、洗ってあげる……。」


と言った、俺は、


 「いや、いいよ、一人で洗えるから!」


 と言ったのだが半強制的に彼女に洗われていた。


 ――ん?、あれ?、いつもは兄に洗われてるけど兄と違って全く荒々しくない……?、なんかいつもより気持ち良い……、あっ、でもハズイ……、てか良いニオイする……。



 とまぁ、そんなことを思っているうちに俺はいつの間にかタオルで体をふかれていた、拭き終わったあと彼女は、


 「……あれ?、陸くん、さっきよりモフモフ……!。」


と言って俺のことを抱き締めてきた。


 ――えっ?、うわぁーっ!、ちょ、まっ、えっ?、へぇ!?


 そんなことを俺が毛皮のなかで顔真っ赤にして心のなかで叫んでいると彼女は、


 「陸くん、私陸くんのこと、大好き。」


と言ってニッコリ笑った、いやまてこれは反則だ。

 そう思いながら俺は意識を失った……。






 ――ペチペチペチペチ……。


俺は兄に顔を叩かれていた、俺は目が冴えてきて、


 「うゎぁっ!、兄貴!?」


と叫ぶと兄はニタニタ笑いながら、


 「よかったな~、陸ぅ、こんなにカワイイガールフレンドができて。」


と言った、彼女ははにかみながら、


 「なっ、なにいうのっ……、ですか……。」


と言った。




 どうやら俺は鼻血を吹いて気絶してしまったらしい、そこで兄がやって来たそうだ。


 兄は俺の旅行鞄を置くと、


 「着替えとかな、お前はこれからは4連休なんだから彼女と過ごせよ。」


とニタニタ笑いながら言った、それから、


 「まだ高校生なんだから、止めとけよ!、イロイロと……。」


と言ったので俺は、


 「するわけねーだろっ!」


と言った、それから兄が帰ったあと、俺は彼女に、


 「『する』って、何するの?」


と聞かれた、それを聞いた俺は、


 「えっ?、あっ、いや、何でもない!。


と言うと彼女は、


 「そう……、わからない、何を『しない』のか?


 ……わかった、オセロ?、陸くん、なぜやらないの?」


と言った。俺は、


 「あぁ!?、いや、その……。


 そう!、実は俺オセロ超弱いんだよ!、だから!」


と言って何とか誤魔化せた。

次回更新遅れます、理由については活動報告の近況報告に書いておきました。

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