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仮面紳士の正体

「ソラ君、シャルの身が懸かっている以上、手加減はできんぞ! 五指五行弾!!」

 ランスロットは、右の五本の指に光球を宿し、ソラへと放った。

「こちらも最初から全力で行きます! 南無観自在天観世観音 如是我聞 一時仏住……、ヴァジュラァァァァァァァァァッッッッッッ!」

『チャンピオン、まずは得意の五指五行弾です。これは五本の指それぞれから魔炎弾、魔氷弾といった五行それぞれの基本魔法を発射する技です。普通の魔法使いなら一度に一発が限度ですが、チャンピオンは両手を使えば十発を同時発射できる上、その威力は一発一発が非常に強力。チャンピオンの底知れない魔力とコントロール性能が覗えます』

 しかし、ソラは横っとびにジャンプして避けた。まるで獣のような動きだ。ライカンスロープ以上である。とても生身の人間とは思えない。

『一方、ソラ選手は金魔法ヴァジュラを用いて戦います。これは身体能力を高める創作魔法とのこと。創作者はジーネ・アロンゾです』

『なっ、なんちゅうことをするんじゃ、ソラ君は!』

『将軍、どうなされました?』

『何気ない顔をしておるが、考えてみぃ。突然、自分の力が数倍に上がった所で体は元のままなんじゃぞ。そんなことをしたら一瞬で体中の腱がブチブチに切れてしまうわい』

『しかし、ソラ選手は平気なようですが?』

『それだけ絶妙なバランスの魔法ということじゃ。それを創り出したジーネ・アロンゾ、あの歳にして素晴らしい英知を持っておる。そして、それを使うソラ君もまた、自分の体がどのように出来ているかということをよく分かっておる。二人とも天才じゃ。二人の天才が出会って、ようやく使用可能になる奇跡の魔法、それがヴァジュラじゃ』

(……流石は将軍。一目見ただけでソラ君の才能を見抜いたか。だが、それは私も同じこと。いくら相手が子供とて、油断など全くしておらんわ!)

 ランスロットは左右交互に五指五行弾を発射するが、ことごとく当たらない。避けられた魔法弾はそのまま舞台の外壁へ直撃する。しかし、爆発するようなことはなく、そこで四散して消え去ってしまう。流れ弾で観客に被害が出ないようにバリアが張ってあるのだ。

(……これ以上は無駄だな。ならば!)

『チャンピオン、ソラ選手に接近します!』

 ランスロットは闘技場中央に移動し、ソラに近づいていく。魔法使いの本分は遠距離からの狙撃だが、当たらないのでは意味が無い。接近すれば当たり易くなるが、その分だけ射程距離という優位性が失われ、身に危険が迫っていく。しかし、ランスロットは元々がトーナメントを勝ち抜いて成り上がったチャンピオンだ。接近戦には定評がある。肉を切らせて骨を断つ。ランスロットは勝利のためなら自分の身が傷つくことを恐れはしない。一方、ソラもこれを勝機と見たのか、バッタのような回避ステップを中止し、一直線に向かってくる。

(……今だ!)

「グレイブ全弾発射!」

『チャンピオン、再び五指五行弾を一斉発射! 全てグレイブの模様です!』

 ランスロットの両手の指から土色の光弾が発射される。十発全てがグレイブだ。ソラの目の前の地面に炸裂すると、地面が一斉に隆起し、大地が壁のようになってソラの進行を妨げる。

「はっ!」

 しかし、ソラは大ジャンプでこれを回避し、大地の壁を乗り越えた。

『いかん! ランスめ、デカいのを狙っておるぞ!!』

『何が起きるんです?』

『いくらソラ君でも羽が生えておるわけではない。空中では体の自由が効かん。落下地点も簡単に読めるわ。高い所から着地し、硬直した所にデカいのを一発見舞う気じゃ!』

 流石は魔将軍バレスだ。ランスロットの戦術を全て見抜いている。しかし、ソラはすでに飛び上がった後だ。着地まで何も出来ることは無い。

(……貰った!)

 ランスロットは両手に魔力を宿して合わせる。今までそれぞれ指一本ずつで魔法を撃っていたランスが、両手を使う。

「ファイヤーーーーーッッッッ!!!!!!!!!!」

 ソラの着地タイミングを見極め、ランス渾身の一発! 上級火魔法・灼熱破壊光線。触れるもの全てを炎上させる強烈な熱線がソラを襲う! しかし。

「なにっ!?」

『なんじゃ!?』

『こ、光線が曲がった!?』

 何と、直撃するはずだった破壊光線が突然偏向した! いや、確かに当たったのだが、ソラに当たると同時に屈折した。ソラはノーダメージだ。構わず突撃してくる。

「くっ!?」

 これ以上接近されることはマズい。魔法使いとしては接近戦が得意なランスロットでも、純粋な殴り合いではソラには勝てないだろう。急いで五指五行弾で迎撃するが、その弾全てが次々と弾き飛ばされていく。

『な、何でしょうっ!? ソラ選手、素手で魔法を弾いております!』

「お、おのれぇぇぇぇっっっっっ!!」

 遂に至近距離まで接近を許してしまった。ランスロットは五指五行弾から至近距離戦専用魔法、炎の鉄拳バーストインパクトに切り替える。が、それも容易に捌かれ、隙が生まれた所にソラの鉄拳が顔面にめり込む。

「はっ!」

「ぐっ!?」

 右上段正拳突きがランスロットの顔面にめり込む。。

「はっ!」

「ぐがっ!?」

 続いて、左上段正拳突き。

「しゃあああああッッッッッ!」

「ぐわあああああああああああああああああああっ!?」

 そして最後に左上段蹴り。ソラ必殺の三段コンビネーションが炸裂した! 全て顔面に直撃し、ランスロットの仮面が砕け散る。ランスロットはその場で大の字にダウンした!

『ダッ、ダウーンッ! チャンピオン、ダウンですッッ! 審判がカウントに入ります!』

 ワン、ツー、と審判がカウントを始める中、ソラは観客に向かってガッツポーズを決める。その掲げた手はバチバチと電気を飛ばして金色に光輝いていた。

「これが新魔法、金剛壁だッッッッ!」

 闘技場に大歓声が沸き起こった!

『金剛壁! ソラ選手、今、金剛壁と叫びました!』

『あれは金魔法のバリアじゃな。金魔法でバリアを張るというのは基本的防御魔法じゃが、それを手に集束して纏うとは。防御範囲は狭いが、その代わりに固い』

『こちらの情報によると、ソラ選手は捌きという特殊な防御テクニックを用います。相手の攻撃を真正面から受けず、手と体の動きで受け流す、とのこと』

『なるほどの。その捌きという技を最大限に利用するための魔法ということか。あれなら使用魔力も少なくて済む。よく考えられておるわい』

 実況席から解説される中、ランスロットはカウントファイブで立ち上がった。


「お兄様ッ! まだまだこれからですわッッッッ!」

(……げげっ!? 嘘でしょ!?)

 遠くでシャルロットが声援を送っている。妹の声で元気付いたのか。いや、それを踏まえてでもランスロットが立ち上がってきたことが信じられない。手応えは十二分にあった。KOは確実だったはずなのに。

「やってくれたな、ソラ君……ッ!」

 それどころか、砕け散った仮面の奥から現れたのは、血に飢えたオオカミの眼光を持った、金髪の美形青年だった。しかも全く闘争心が衰えていない。その目を見て、ソラは直感した。

(……こ、この人、普通の魔法使いじゃない。絶対、心に何かを持っている!)

 ランスロットの素顔を見て驚いたのは、ソラだけではなかった。

『ああっと! チ、チャンピオンの素顔が、今、初めて世間に知れ渡りました! 大方の予想通り、素晴らしい美男子です! しかし眼光は極めてワイルド。正体はオオカミのライカンスロープの言われていますが、納得の顔つきです。気高く強く美しき金狼! ランスロット・バルマーの素顔は、まさに期待通りのスーパーヒーローでした!!』

「そうですわ! お兄様は世界一ハンサムな人なのですわ! 戦う時は格好付けてマスクマンをやってますけど、素顔でも世界一格好良いのですわ!」

 実況のアナウンサーは大興奮している。兄の評判が良いので、シャルロットも大喜びになっているようだ。だが、それに対して会場の様子はおかしい。あちこちでザワザワとどよめきが上がっている。

「い、いかん!」

 慌ててランスロットは顔を隠そうとしたが、もう遅かった。


「あああああっ、アイツはッッッッッ!?!?!?!?」

「ゴメスさん、知っているの?」

 デカい声を上げたのは、観戦に来ていた人材雇用ギルドの受付人、ゴメスだ。その隣にはナナがいる。

『おや、何やら会場の様子が少し変ですね。スタッフの方、インタビューをどうぞ』

 そして、巨体で一番目立っていたゴメスにマイクが向かってしまう。

「お、俺は知らねえ! 何も知らねえぞ!!」

「ど、どうしたの、ゴメスさん?」

 ゴメスは必死でしらばっくれようとしているが、マズいことを知っているのは誰の目にも明らかだった。すると、後ろからゴメスと同じくらいに体の大きな酔っぱらいが割り込んできた。

「おうおう、ゴメス! もう完全にバレてっぞ。さっさとぶち撒けちまえや!」

「お、お前!?」

「しゃあねえなあ、俺にマイクを貸せや」

 そして、インタビュアーから無理矢理マイクを奪い取ったその酔っぱらいは、会場、及びテレビ中継されている全世界に発信した。


『俺は知ってるぜ、コイツの顔をよ! コイツ、今では女皇様の間近で親衛隊なんかやってるけどよ、昔はこのベルガスで体を売ってやがったんだ!』

(……は?)

 ソラは耳を疑った。

『コイツの家、バルマー家が没落貴族だったのは有名な話だろ? そこから這い上がってチャンピオンになったのはいいけどよ、それまでどうやって生計立ててたんだ? 簡単なこった。弱っちい犬コロだった頃のアイツは、顔の良さを使って体を売ってやがったんだ! ベルガスにはそういう店がいくらでもあるからな。昔は有名だったぜ。今も美形だけどよ、あの頃は女かと思うような美少年だったからな。しかも客を引く時の口上が、家にお腹を空かせた妹がいるんです。お願いします、お願いします、ってな。泣かせるじゃねえか! アイツはアホだぜ。あんだけ顔が良けりゃもっといいとこに買って貰えたってのに、何も知らずにブローカーに騙されてピンハネされてよ。ハシタ金でどんな汚え仕事でもしっぽ振ってやってやがった! ああ、でも偽名を使うくらいの頭はあったんだな。家の名前は汚したくなかったってか? でも、顔はしっかり覚えてるぜ。アイツ、街中の笑い者だったぜ、ギャハハハハハ!』

「ぐ、ぐううう……」

 ランスロットは歯を食いしばって聞き入っている。図星なのだ。

(……ぼ、僕と同じ境遇だった!? い、いや、僕は運良くジーネに拾って貰えたけど、ランスさんには無かった。それどころか、まだ幼いシャルが。はっ、シャル!?)

 こんな話を聞かされて、一番ショックなのは妹のシャルロットだろう。振り返ってシャルロットの様子を見ると、顔を青ざめてヘナヘナと力なく膝を着いている。

『何が仮面の貴公子だよ、ふざけやがって! ド汚えケダモノが自分の過去を隠してただけじゃねえか! ああ、そっか。それでアイツ、ライカンスロープなのに魔法使いになりやがったんだな。そりゃあ、そんだけ汚れきった体してんのにその上変身までやっちまっちゃあ、いよいよ本気でケダモノだもんな! そりゃ変身したくねえだろ。しかもそれを今まで妹に黙ってやがったな? 大した悪党だぜ、こんな長い間、あんな可愛い妹を騙して良いお兄ちゃん面してやがったなんてなぁぁぁぁぁっっっっ!!』

 話を聞いて、あの強気なシャルロットの両目から、初めて涙が零れた。

「お兄様、ゴメンなさい。お兄様がそんな辛いことばかりしていらしたのに、私は何も知らないで。ゴメンなさい。お兄様。ゴメンなさいッッッッ!!」

 シャルロットは両手で顔を覆い崩れ落ちた。

『やめなやめな、お嬢ちゃん! 全部テメエみてえな足手纏いが居たせいだろ。今更良い子ぶんなや! テメエが大好きって言ってる世界で一番のお兄ちゃんは、テメエのせいで汚れちまったんだよ! 今更謝って済ますつもりかよ? 兄妹揃って顔は良い癖に汚え汚え! そんだけ謝りたいんだったら、俺が手伝ってやらぁ! テメエも同じように体を売……ぐっ!?』

 聞くに堪えない罵詈雑言を吐き散らしていた男が、突然、胸を押さえて倒れた。

『醜いのう。妾は醜い者が嫌いじゃ。早く片付けい』

 どうやらイヨの呪術で寿命を吸い取られたらしい。係員がやってきて、速やかに男を掃除していってしまった。

『さて、ランスよ。ようも今まで、そのような過去を黙っておったのう』

「は、も、申し訳ございません」

 ランスロットはその場に跪いた。よりにもよって、ランスロットは女皇を守護する女皇親衛魔団の団長だ。それが実はこんな過去を持っていることがバレてしまったら、国家冒涜剤で死刑に値する。だが。

『天晴れじゃ!』

「は?」

『目先の金欲しさに盗みや殺しまで働く者も多いというのに、お前はそれをせず、敢えて修羅の道を選んだか。全ては愛する妹のため。だが、その妹に今まで黙ってきたのはマズかったのう。なぜ黙っていた? 知られれば妹が悲しむとでも思ったか? 妹の心が自分から離れると思ったか?』

「くっ……」

 ランスロットは何も言うことが出来なかった。

『お前程の男が情けないのう。何をそんなに悩んでおるのか。簡単なことじゃろうに。ほれ、シャルロット、言ってやれ。お前はランスのことをどう思っておるのじゃ?』

 イヨに問いかけられ、シャルロットは涙を拭いて立ち上がった。

「お兄様は、私のお兄様は、世界で一番のお兄様ですわッ! お兄様ッ! 私はお兄様の事を、世界で一番信じておりますわッッッ!」

「シャル……」

 シャルロットの言葉を聞いて、苦悩に満ちていたランスロットの顔が、優しい兄の顔へと戻っていった。

『よう言った、シャルロット。分かったな、ランスよ。妹の心は未来永劫変わらんわ。下らぬ迷いは捨てるのじゃ。今こそ妹の心に応えい!』

「陛下……。ありがたきお言葉にございます」

『変身じゃ! 封印されたお前の真の力を、皆の前に示せ!』

「うおおおおオオオオオオオォォォォォォッッッッッッ!!!!!!!!」

 雄叫びを上げると、ランスロットの体が変身していく。目が赤く光り、口が前に伸びて牙が生え、爪が伸び、白い肌に黄金の体毛が生える!

『変身です! 変身しないライカンスロープとして知られていたチャンピオンが今、その真の姿を現しました! その正体は、黄金のオオカミです!』

(……ま、まさか、最強の魔法使いが、更に強くなるなんて!?)

 元から自分より格上であったランスロットが、変身することにより身体能力が向上した。それ以上に迷いを振り切ったことで風格と気概が増し、魔力も倍増する。黄金の体毛だけが理由ではないだろう、まるで金色のオーラを全身から放射しているようだ。その力は闘神の域に達しつつあることが見て取れ、ますますソラに勝ち目の無い闘いになっていく。だが、それでもソラに絶望は無く、むしろ自分の虎としての心が燃え上がるのを感じていた。


「待たせたな、ソラ君。試合再開だ」

「はい!」

 試合再開と同時に、ソラはダッシュして間合いを詰めた。一方、ランスロットは横に移動しつつ魔法弾を撃ち牽制することで、一定の間合いを保つ。

「ソラ君、先ほどの連続攻撃は見事だった。金剛壁と言ったな? 君の長所を生かすことのできる、実に優れた魔法だ。他の者には使いこなせまい」

「ジーネが教えてくれた魔法です」

「なるほどな。これでは私もBB砲は封印しなければなるまい」

 ランスロットの最終魔法BB砲とて、魔法は魔法だ。金剛壁の効果対象になる。BB砲ほどの超威力があれば中途半端なバリアなど一撃で吹き飛ばせてしまうものだが、問題はソラの捌きだ。真っ向から受けずに受け流すという戦法を取られれば、BB砲の威力も通じずに流されてしまうかもしれない。

「しかしソラ君。ならばこれならどうかな?」

 そう言うと、ランスロットは一気に急接近する。あと一歩でソラの間合いに入ってしまう距離まで近づき、魔炎弾を放った。

(……こんなもの!)

 ソラも反射的に金剛壁で捌こうとするが、

(……えッ!?)

 何と、手にくっついた!

「土魔法ベトン。瞬間接着魔法だ。これと他の魔弾を組み合わせることで、そのように相手に接触しても炸裂せずに張り付く。五指五行弾!」

(……ヤ、ヤバっ!?)

 五指五行弾を撃ってきたので慌てて避けようとするが、至近距離なので避けきれない。三発ほど体にくっついてしまった。ならば、と今度はソラから攻撃を試みる。

 だが、ランスは下手に防ごうとはせず、ヒョイヒョイと軽いステップで後ろに下がって間合いの外に退避し、同時に豆をバラ撒くように魔法弾を撃ってきた。これだけ弾数が多ければとても避けきれない。。圧倒的な魔力量だ。魔力が少ないがために節約して戦わねばならないソラに対して、ランスロットは魔力量の違いという優位性を生かした物量作戦を取ってきた。あっという間に十発の魔法弾が体にくっついてしまう。

「これで完成だ。爆裂メガクラッシュ!」

「うわああああッッッッッッ!?」

 ランスロットが右手を天に掲げ、台詞と共に力強く拳を握る! すると、全身に付着した魔法弾が一斉起爆し、ソラが爆炎に包まれた!

『出たァァァァ! 創作魔法、爆裂メガクラッシュ。大技炸裂です! 一発一発が十分な威力を持つチャンピオンの魔法弾を十発一斉に起爆ッッッッ! この技を受けて無事で済んだ者はいまだかつて……、い、いえ、ソラ選手、倒れません!』

「う、ぐ、ぐ……」

 ソラの身体からブスブスと煙が上がる。緊急で金剛壁を全身に張ってみたが、ソラの貧弱な魔力では全身を守るほどの力は出ない。十の魔法弾一斉起爆に金剛壁は破られ、全身からひりつくような痛みがソラを襲う。

(……まだだ。この程度で負けはしない! 見ててくれ、ジーネ。僕は、君のボディガードは絶対に負けない! 僕は君を守る!)

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