試合開始
『レディースアンドジェントルマン。本会場、及びテレビの向こうの視聴者の皆様。こんにちは、実況のマイケルです。本日はついに大天秤大会当日。『アルメリアの若き英雄』ランスロット・バルマーVS『猛虎』ソラ・アロンゾの戦いが執り行われます。解説者に本来チャンピオンと戦う予定だった、魔将軍バレス氏を迎えております。将軍、お体は大丈夫ですか?』
『いやぁ、何とか良くなってきたわい』
ついに大会当日。超満員のベルガス中央闘技場に設けられた実況席には、実況アナウンサーのマイケルと、どうにか退院出来たバレスがいた。
『将軍が交通事故で大怪我をした為に一時はこの大会も中止になりそうでしたが』
『す、すまんかったの。調子に乗って車をぶっ飛ばしたら事故ってしもうた。おかげでランスからはこっぴどく叱られ、女皇陛下には寿命を吸い取られてしまったわい』
大怪我した上に寿命を吸い取られたというのに、まるで死にそうにない。まったく元気で調子の良い爺さんである。
『さて、将軍。率直に質問致しますが、今日の戦いは、どちらが勝つと思いますか?』
『そりゃあ、ランスじゃろ。どこに負ける要素があるんじゃ』
『しかし、ソラ選手はあの超獣、ブラッディー・ジョーを試闘会で破りましたが?』
『元々ランスが捕獲した虎じゃろ。それに勝ったところでランスより強いとは言えん』
『では質問を変えて。将軍、あなたが万全の状態でチャンピオンと戦うという本来の構想でしたら、どちらが勝っていたと思いますか?』
誰もが気になっていた質問だった。今や幻のマッチメイクになってしまったが、バレスVSランスロットは世紀の対決として皆の注目を集めていたからだ。
『そりゃあ、ランスじゃったろうな』
『おっと。将軍らしからぬ発言ですね。自分は負けると思っていたと?』
『そうじゃ』
『バレス将軍は幾度もの闘いを生き抜いてきた歴戦の英雄です。チャンピオンが勝っているのは若さだけで、魔力や経験では将軍が上との評判ですが?』
『その評判は間違っているとは言わんがの。確かに魔力では儂が上じゃ。じゃが、こういう重大な決戦で勝敗を分けるのは、実力よりも、心の方が大きいんじゃよ』
『心、ですか?』
『ランスロット・バルマー。恐ろしい男じゃ。ヤツは獣の目を持っておる。ヤツは最下層から今の女皇親衛魔団団長という地位にまで上り詰めた。じゃが、上り詰めた今となっても、まだ獣の目は失ってはおらん。ヤツの付けている仮面は、きっと獣の目を隠すためのものなんじゃろうな。如何に魔力と経験でワシが上回っていようと、飢えたオオカミと老いた獅子の闘いじゃ。こりゃ勝てんわい。ワシも若い頃、まだ将軍などという偉そうな地位に就く前の、先代女皇陛下のためにガムシャラに戦っていた時代に、ランスのような男と戦いたかったのう』
『なるほど、流石は幾度もの戦争を生き抜いた将軍です。深いお言葉です。しかし、ではこうだったらどうでしょう。もし、ソラ選手も獣の目を持っているとしたら?』
『むっ、そりゃ分からんな。ワシもソラ君とは二度会っておるが、その時は獣の目は見えなんだわ。ランスそうじゃが、本当に獣の目を持っておる男は、普段はそれを隠しておるからの。いずれにせよ、今日は本番じゃ。試合直前に一目見れば、ソラ君が獣の目を持っておるかどうか、すぐに分かるわい。楽しみじゃのう』
『ありがとうございました。では、選手入場までもうしばらく待ちましょう』
(……あれから、ジーネは一言も口を聞いてくれなかった。当然か。ジーネがあんなことになったのは、全部僕のせいだからな)
選手控え室、ソラ陣営。ソラは一人だった。
(……僕はやってはいけないことをした。目先の強さが欲しくて、ジーネの気持ちを忘れていたんだ。ジーネは僕を許してはくれないだろう。僕のボディーガードとしての仕事はこれが最後だ。これを最後に、僕はジーネの前から永遠に消える。勝ったとしても、負けて灰になったとしても。でも、ああ、何てことだ)
ソラは自分の両目から、熱い涙が込み上げてくるのを感じた。堪えきれない。試合前に泣いているだなんて、何と情けないことだろう。でも、押さえきれなかった。
(……僕はずっと、ジーネに信じて欲しかった。僕がジーネを裏切らない、じゃない。ジーネが僕を信じている。そう言って欲しかったんだ!)
そう思った時、コンコンとドアがノックされた。慌てて涙を拭いて返事をすると、部屋に入ってきたのはナナだった。何やら小包を持っている。
「配達だよ。ジーネさんから、ソラ君に」
「ジーネが?」
さっそく中を開けると、入っていたのは紙切れ一枚と、服だ。
「この紙、書かれているのは、新しい魔法の……」
紙に書かれていたのは、○の中に傾いた☆の設計図と、その使用方法だった。
「ジーネさんから伝言だよ。その魔法は、ソラ君のためにデザインした新しい魔法だって。ソラ君なら、すぐに使いこなせるようになるって」
(……完成していたんだ。ジーネの新創作魔法)
「そっちの服は昔、ソラ君に聞いた、ソラ君のお父さんの服だって。話に聞いた姿をイメージして、デザインしたんだって」
(……この服、父さんの服そのままだ。しかも、魔法に強い素材で出来ている。父さんとジーネ、二人の力で作られた服だ。ありがとう、ジーネ)
ソラはその服を大切に抱き締めた。
「ソラ君。ジーネさんはね、ソラ君のことを怒っているわけじゃないと思うの」
「えっ?」
「ジーネさんはね、信じたいのだと思うの。ソラ君は前に、ジーネさんは何でも持ってるって言ってたよね? 自分は何も無いけど、ジーネさんは何でもあるって。それは違うよ。人はね、信じる気持ちが全てなの。どんなにお金や物があったって、信じる気持ちがなければ、それは何も持っていないのと同じなの。その逆で、どんなに貧しくても、苦しくても、信じる気持ちさえあれば、人は生きていける。ジーネさんはね、何も信じられないの。お金も、物も、力も、夢も、未来も。他人も、自分自身だって信じられないの。それを信じさせてあげられるのはソラ君だけなんだよっ!!」
「そう。そうだよね」
ナナの言葉で、ようやくソラも迷いが晴れた。
「僕はジーネのボディーガードだ、でも、体だけでなく、心も守って見せる! ジーネが僕を心から信じてくれるまで、僕は戦う! 人を信じたいと願うジーネの気持ち。ジーネの願いを、僕は叶えて見せる。僕はジーネを裏切らない!」
「ボクもソラ君のこと、信じてるよ! ソラ君、負けないでっ!!」
『選手入場ですッ! おっと、ソラ選手、今までと服装が違う!』
闘技場に姿を現したソラの姿は、今までのような薄手の運動着では無かった。白色の長袖長ズボンに、黒い帯。頭には赤いハチマキ。靴は履いておらず、裸足だ。
『え~、今、情報が入りました。ソラ選手のあの服装は、ソラ選手が使う空手という闘法における正式な服装をベースにデザインし、それを魔法に強い素材で編み上げたものであるとのこと。名称は魔胴着。空手の魔胴着ですッ!』
新コスチュームで登場というソラ陣営の演出に会場は沸き上がる! ソラは舞台の中央まで移動すると、観客に手を振って応えた。
「なっ、あ、あの出で立ちは!?」
「女皇陛下、どうなされました?」
ソラの姿を見て最も驚いたのは、二階来賓室のさらに上。特別に設置された御前試合用の特別来賓室に座していた女皇イヨだった。
「あの姿、皇家に伝わっておる伝説の古代人にそっくりじゃ!?」
「ど、どんな伝説なのでしょう?」
「この世の自然は木・火・土・金・水の五行で成り立っておる。その力を借りて使うのが五行魔法じゃ。じゃが、超古代文明には、それとは異なる空と呼ばれる力があったらしい。しかし、目覚めるはずだった空を司る古代人が目覚めなかったために、空の力は伝説となった。しかし、先祖より伝え聞く空の伝承者と同じ服装をした者がここにおる。ただ似た格好に過ぎぬのか。それとも……。この闘い、見物じゃな!」
『むぅ!』
驚いたのは実況席にいたバレスも同じだった。
『将軍、ソラ選手を見た感想は?』
『あの少年、獣の目を持っておる! しかも、あの目は虎じゃ! 血に飢えただけの狂った虎では無いぞ。強く研ぎ澄まされた意志を持っておる。ランスのオオカミの目と互角じゃ。この試合、分からんぞ!』
『な、なんと、バレス将軍の評価は、チャンピオンと互角! 僅か十四歳の少年であるソラ選手が、チャンピオンと互角だと評価されました! この将軍の評価は最終オッズにどう影響するのか!?』
その時、西の門より目映く閃光が照射された!
『次はチャンピオンの入場です!』
ピカァァァァァァァァァァァッッッッッッ!!!!!!!!
「うわっ、眩しい!」
凄まじい発光にソラは目を細める。観客も眩しくて目を開けていられない。と同時にドガガガガガガと馬が走る荒々しい音が会場に響いた。
「ハイヤーッッッッ!!」
『チャンピオン、愛馬シルファリオンに乗っての登場です!』
以前にソラも乗った事のある白馬、シルファリオンにまたがってランスロットが登場してきた。流石にランスロットはシルファリオンの主だ。その乗りこなし方はソラとは格段に違った。シルファリオンに乗って舞台をグルッと一周して観客に応えた後、中央のソラの前を走り抜ける際に飛び降りる。空中でバク宙して着地した。
(……や、やっぱりこの人、目立ちたがりだ!)
余りに派手なパフォーマンスに開いた口が塞がらなかったが、最初に会った時からそう思っていたのだ。それにしても見事なのが体捌きである。格闘家であるソラと違って、ランスロットは魔法使いだ。にも関わらず、よくもここまでの体捌きを身に付けたものだ。
「ソラ君。よくぞ逃げずにここまで来たな。私は子供だと思って油断はせんぞ。思い切り掛かって来るがいい!」
「は、はい!」
両者挨拶を済ませると、実況席から解説が入る。
『さあ、いよいよこの大天秤大会の象徴、大天秤の登場です!』
アナウンサーの台詞が終わると同時に、正面屋上からゴゴゴゴと地響きが闘技場を揺るがす。この闘技場は外壁の正面部分は中が空洞になっていて、そこには機械仕掛けの昇降装置が備え付けられている。その昇降装置により、外壁内部から巨大な黄金の天秤が姿を現す。これが世界最大のギャンブルの祭典、大天秤大会の象徴、大天秤だ。しかし、上がってきた大天秤に本来あるべき、釣り合いを量るための皿は着いていない。皿は後からの登場だ。
『さあ、この大天秤大会の最終決戦は、戦う両者は自分の命以外にもう一つ、自分の命と同じか、それ以上に大事な物を自らの勝利に賭けなくてはなりません。最初は挑戦者側からのベットです。最早説明は不要でしょう。今年の大天秤大会の立役者、大財閥アロンゾ家の令嬢にして、唯一の家督継承者。ジーネ・アロンゾです!』
ソラは大天秤東の末端を注視した。大天秤は最初は両端とも何も下がっていなくて、後から黄金の皿の上に乗った賭け品が下からせり上がって登場するという仕組みだ。ジーネはソラの側、東の皿に載って登場するはずである。
ゴゴゴゴという駆動音と共に、ジーネの青い髪が見え……、ない。
(……あっ!?)
『ああああっ!?』
これにはアナウンサーも驚いた。最初に見えたのは、純白のヴェール。それに顔がうっすらと隠れ、更に白いドレスが登場する。ジーネの服装はウェディングドレスだ!
『ウェディングドレスです! ジーネ・アロンゾ、ウェディングドレスで登場しました! 純白のヴェールを頭に飾り、純白のウェディングドレスに身を包んでおります。これは勝った方の花嫁になるという意志表示なのでしょうか?』
頭に純白のヴェールを被ったジーネは、まるでお伽話に出てくる聖女のようだ。両手を胸の前に組み、目を閉じて何かに祈りを捧げている。ジーネの頭上に天から光が降り注いでいるかのように、神秘的で美しい光景だった。
(……綺麗だ、ジーネ)
この姿を見たソラの感想は、まず純粋に綺麗だと思った。死闘の開始直前だというのに、その綺麗さに見とれてしまう。そしてもう一つ。これほどの清廉さを出せるジーネは、やっぱり自分の思った通りの純粋な女の子だということだ。
(……ウェディングドレス、か。みんな疑問に思ってるんだろうな。僕にそういう気持ちが無いのかって。そりゃ、全く無いってわけじゃないさ。僕はずっと、ジーネだけを見て生きてきたんだから)
ソラも薄々は知っていた。自分とジーネがそういう関係にある、という真実とは異なる噂が様々な所で根強く広まっているということを。
(僕はジーネと出会った八年前のあの日に、悟ったんだ。僕にとって、ジーネは友達じゃない。家族でもない。ご主人様だけどそれだけでも無い。ましてや、みんなが噂するような関係でもない。僕にとって、ジーネは、真っ暗な闇の中に存在するもの。でも、目に見えなくたって、そこにあると信じていれば、歩いて行ける。ジーネは、僕の『道』なんだって。時には迷ったこともあったけど、でも、もう迷わない。みんなが家族や友達、大切な人達と光り輝く世界で生きている間に、僕とジーネがずっと暗闇の中で生きてきた。でも、僕はそれを後悔していない。なぜなら、それが僕の生きる道だから。だから、今の僕の心には一片の空白も無い!)
今、ジーネは、何に対して、何を祈っているのだろう。ジーネは何も信じられない女の子だ。祈る先など持っていない。信じる心を持たない聖女が一体何に祈りを捧げると言うのか。そんなものはありはしない。信じたくても信じられない、行き場の無い祈り、それがジーネという少女の心の形だ。
(……ジーネの祈り、ジーネの気持ち、この僕が守ってみせる!)
ソラの瞳に炎が宿った。
「フッ、ジーネ嬢はよく分かっておられる。この闘いの結果がどのようなものになろうかということをな。心配することは無い。私は女性は丁重に扱う。それがあのジーネ嬢ともなればなおさらだ。喜んで私の花嫁として迎え入れよう」
「ランスさん。ジーネは渡しません」
「ならばソラ君。私に勝利してみよ。人の心とは闘いの果てに勝ち取るものだ」
「分かっています」
二人の間に火花が飛び散った。
『続いて、チャンピオン側からのベットです! チャンピオンのベットは、その人生における栄光の証! 家が没落し、極貧生活を余儀なくされたチャンピオンは、ただひたすらに魔法の力を鍛え上げ、アルメリア・マジック・トーナメントのチャンピオンへ。そして今では栄誉ある女皇親衛魔団の団長です! チャンピオンのベットは、命の次に大事なチャンピオン・ベル……あ、あれ?』
「ぶっ!?」
「なっ!?」
思わず、二人は度肝を抜かれた。
「お兄様のベットは、この私ですわっ!」
何と、西の天秤皿にはシャルロットが載って現れた!
『だ、誰ですか、あれは!?』
『ランスの妹、シャルロット嬢ちゃんじゃ!』
『ま、まさか、妹を賭けるとは。こちらの事前調査では、チャンピオン・ベルトと、副賞として全財産を担保に金塊を用意してきたとのことだったのですが』
「そんなんじゃダメですわ! 何でソラがあの女を賭けに出しているというのに、お兄様がお金や物で済みますの!? ここはもう、絶対私しかあり得ませんわっ!」
会場一同、開いた口が塞がらなかった。だが、それで済まないのはランスロットだ。
「ちょっと待てぇぇッッッ! そんなことは絶対に許さんぞ!! 降りろ、シャル!」
『ええっと、チャンピオン。残念ながら、一度ベットしたものは撤回できません。この掟は、ここベルガスでは人の命より重いのです。絶対に出来ません』
「なっ、何だとッ!?」
ランスロットは何とか食い下がろうとするが、すでに会場の雰囲気がそれを許す感じではない。面白いからこのまま戦え、とあちこちで声が上がっている。トドメは上から響いてきた女皇の声だった。
『ランス、潔くせい! 勝てばいいのじゃ、勝てば。それとも何じゃ、お前は負けるつもりでいるのか? 妾の命令じゃ、このまま戦え!』
「ぐっ、ぐっ、ぐおおおおおおおおっっっっっっ!!」
ランスロットは両膝を着き、両手で地面を叩いて咆吼を上げた。
(……ランスさん、気の毒に)
何だか似た境遇を感じて、ソラは同情した。
「ソラッ! この私の忠告を無視して、よくもここまで来て下さいましたわね! こうなった以上、私は全面的にお兄様の味方ですわ。ここからお兄様を応援して、ソラはあっという間に瞬殺ですわ!」
「シャル。僕は負けないよ。前に言った君との約束、今日、ここで証明する!」
「ソラ、死んではなりませんことよ」
「ありがとう、シャル!」
ベットも終了して、選手両者は東西それぞれの入り口に戻った。
『さあ、これにて窓口での勝者投票券の販売も締切りです。最終倍率が出るまでにこの試合のルールをご説明しましょう。この試合は全三十分の十カウント制です。一方が倒れたら審判がカウントに入り、十秒をカウントしても立ち上がれなければ決着です』
『それはソラ君の方に不利なルールじゃな』
『と、言いますと?』
『そのルールは、倒れた相手が追い打ちをかけられて、無用な死人を出さんためのルールじゃろ。じゃが、ソラ君が一発二発殴ったところでランスは死にゃあせんが、ランスのBB砲を喰らったらソラ君は即死じゃ。十カウントの暇も無い。この勝負のポイントはBB砲じゃな。BB砲は呪文詠唱があるから咄嗟には使えん。ソラ君は得意の機敏なフットワークでランスにBB砲を撃たせる暇を与えずに倒す。ランスは的確にソラ君にダメージを与えて、足が止まったらBB砲発射じゃ。もっとも、二人の実力差を考えたら、BB砲を出すまでなくKOというのが普通じゃが』
『なるほど。おっと、今、最終倍率が出ました! ランスロット・バルマー、一.○五。ソラ・アロンゾ、二○。倍率二十倍! チャンピオン、ランスロット・バルマー、圧倒的優勢!』
『逆じゃ! 最強の魔法使いVS子供の試合じゃぞ? 百倍以上になって当然じゃろ。なのにたったの二十倍。やはり、ソラ君は何かを持っておる。この試合、ソラ君が優勢じゃ! 実力では圧倒的にランス、しかし、勢いはソラ君にある!』
そして、試合開始のゴングが闘技場に鳴り響いた。
『試合開始ですッッッッッ!!』




