LOVE YOU ONLY
掲載日:2025/11/21
今日は、決めていた。 キスをしよう。告白もする。絶対に。
駅前に集合。 彼女が来た。 光の中に浮かぶように、いつもよりずっと可愛く見えた。
動物園に行った。 プラネタリウムにも行った。 笑い声が重なって、時間が溶けていった。
楽しかった。 今、駅にいる。 そろそろ解散かもしれない。 でも、告白したい。
「付き合ってください!」 「ごめん、無理です」
振られた。 でも、まだ少しだけ望みがあるかもしれない。
「わかった。キスだけでも、できないかな?」 「ええよ」
僕は目を閉じた。 彼女の気配が近づいてくる。
——ドンッ!
「イテッ!」 頬に衝撃。目を開けると、彼女のカバンが僕の顔に当たっていた。
「さよなら」 彼女は振り返らずに帰っていった。
静かな駅の風が、少し冷たかった。
でも、僕は歩き出す。 次の恋に、ちゃんと繋げるために。




