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4-6,そろそろシリアス展開に入ろうと思いますがどうだろう? +おまけ

 驚くべき光景に、いつも冷静なシーナでさえ開いた口が塞がらず、しばらく放心状態になってしまい、その間、場には妙な静寂が流れる。その沈黙を破ったのは、やはりミオだった。

「おお、流石は兄者。コンちゃんの弱点が水だと見抜き、敢えて隙を作って水(?)をかけるとは」

パチパチと拍手を送りながらクロトを褒め称えるミオ。しかし当の本人は――顔面蒼白、魂が抜けたような目、ゾンビのようなうめき声。そして――


ヒュー……ズトン!


大きな音を立て、背中から地面に倒れ込んだ。

「ちょ、ちょっとクロトさん! しっかりしてください、クロトさーん!!」

サキはクロトに抱えられたまま一緒に倒れたが、クロトがクッションになったおかげで無傷だったため、すぐに起き上がり、クロトの顔を覗き込む。クロトは白目をむき、口から泡をボコボコと吹き出していた。

「クロトさん!? クロトさん!!」

流石にまずいと察したサキは、慌てて癒しの力でクロトを癒し始める。いつの間にか正気に戻っていたシーナは、その光景を見て深いため息をつき、“やれやれ”と言わんばかりに首を横に振った。シーナの悩みの種は、また一つ増えるのだった。


……その日の夜。

薄暗い部屋で、パソコンのキーボードをカタカタと叩きながら、一人の少女が何かに悩んでいた。

「……やっぱり、この程度の攻撃じゃ当てることすら出来ないのか」

少女はモニターに映る映像には、クロトがロボメイドの攻撃から必死に逃げ回る姿映像だった。少女は睨みつけながら呟く。画面に反射した姿が、少女の正体を映し出した。なんと正体はミオだった。

「……本当に、何者なんだろうね。兄者は」

不敵な笑みを浮かべ、まるでラスボスのような雰囲気を漂わせたその瞬間――


パチッ


部屋の電気がつき、ミオの身体が子猫のように軽々と持ち上げられた。

「全く、何度言わせれば気が済むの。暗い部屋で画面を見続けるんじゃないって!」

まるで母親のように叱りつけるのは、我らが姐御・シーナだった。ミオはデフォルメされたような体で足をバタバタさせながら文句を言う。

「やめてよシーねぇ! せっかくシリアス展開を匂わせてたのに!」

「何がシリアス展開よ。訳の分からないこと言ってないで、さっさとご飯食べに来なさい」

シーナはミオを片手でぶら下げたまま部屋を出ていった。

――こうして今日も、何でも屋の一日は過ぎていくのだった。


ーーーおまけーーー

サキ「皆さん、ここまで読んで下さりありがとうございます。ヒロインのサキです」

クロト「どうも、この作品の主人公……この作品の主人公クロトだ!!」

サキ「なんで二回言うんですか」

クロト「大事なことだからな。敢えて強調して言わせてもらったぜ」

サキ「はぁ、そうなんですね。所でなんで私たちだけ事務所に残ってるんですか?それになんだか動きとかそれ以外の描写もないですし」

クロト「ふふふ、それもそのはず。このおまけコーナーでは、あの有名なネタ――ただひたすら会話だけで全く動きのない“BGオンリー”で届けしているからだ!!今回の話、思ったより短くなってしまったから、少しでも尺を稼ごうって魂胆なんだ」

サキ「そんな生々しいこと言わないで下さいよ!!というそれ大丈夫なんですか!? 怒られたりしませんか!?」

クロト「大丈夫大丈夫。怒られても書いてる本人が怒られるだけだ。俺たちは無傷だ」

サキ「全然大丈夫じゃないじゃないですか!!というかBGオンリーって……誰が喋ってるか分からなくないですか?」

クロト「そこも抜かりない。セリフの前に名前が書いてあるから台本風で分かりやすい」

サキ「そ、そうですか……。それより短いって言ってましたけど、そんなに短かったんですか?」

クロト「四話だけで言えば一万文字は超えてるだろう。だが分割して読んだ場合、今回は千文字しかない。それじゃ読者ががっかりするだろ?だから少しでも楽しんでもらえるように、このおまけがあるわけだ」

サキ「そんなメタい事言わないでくださいよ!!」

クロト「大丈夫大丈夫。どうせこれ本編とは全く関係ない時間軸の話だから。いくらここで変なこと言っても本編の俺達には一切関係ないから」

サキ「何ですか。別の時間軸って!!」

クロト「まぁまぁ、落ち着いて。あ、そうだこの際だからこれを読んでいる読者に募集をかけて見るか!」

サキ「募集ってなんのですか?」

クロト「決まってるだろ。依頼だよ依頼。俺たち一応“何でも屋”って設定だろ」

サキ「設定とか言わないでください」

クロト「だからよ。何か俺たちに解決してほしい依頼があったら、コメント欄に“XYZ”と書いて募集しようって話だ」

サキ「それ別のハンターに丸投げしているじゃないですか」

クロト「そうとも言う。おっと、そうこうしてる間に二千文字超えてるじゃないか。というわけで、面白いと思ってくれたならチャンネル登録と高評価、コメントよろしく。次回も――絶対見てくれよな!」

サキ「大丈夫かなぁ……これ」

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