第二話 『旅行』
この小説はフィクションです。
実際の人物や団体などとは関係ありません。
「ん〜!やっと着いた〜!」
「いやぁ…すごく長く感じたね…」
「そ、そうだね…片道そんなに長くないのにね…」
あれからどんなに記憶から消そうと頑張ったが脳裏に焼きついてしまい、ずっとあの光景が流れてくる。
ただ、男の子が季節外れの服を着ていたというだけなのになぜここまで恐怖を感じているのか…
「と、とりあえずお昼食べに行こ!」
「そ、そうだね!電車の中で良さそうなところ見つけたからそこ行こ!」
「うん!ありがとう!行こう!」
とにかく今は旅行を楽しんで気を逸らそう…
せっかくの旅行なのだ…
その後お昼ご飯を済ませ、観光をしつつ自分たちが泊まるホテルに向かった。
「ホテルだぁ〜!」
「着いたねホテル(笑)」
「たくさん歩いたからたくさん汗かいちゃった!」
「同じく(笑)」
「私、夜ご飯の前にお風呂入ろうと思うんだけど澄玲はどうする?」
「ん〜私もお風呂入ろうかな〜でも先入っていいよ!」
「じゃあお言葉に甘えて、先に入ろうかな!」
「うん!あ、私1階で何か買っておこうと思うけど何か欲しいものあったら買ってくるよ」
「そうだなぁ…じゃあいくつかお菓子お願いしてもいい?」
「おっけ!じゃあ行ってくるね〜!」
ガチャッ…
旅行中は考えない様に気を逸らしていたからよかったけどやっぱり記憶からは簡単に消えてくれない…
ただ、今日はあれ以来何もなかったしやっぱりただ男の子が季節外れの服を着ていただけなのかな…
私はそんなことを考えながら1階へ向かった。
ホテルの1階にはコンビニやお土産コーナーがあり私はいくつか買い物を済ませて部屋は戻った。
ガチャッ…
「ん?あ!おかえり〜!長かったね〜」
「商品たくさんあってどれ買おうか悩んでたら長くなっちゃった(笑)」
「あるあるだね〜(笑)」
「じゃあ私お風呂入るね〜!この後夜ご飯あるからお菓子食べるなら少しにしときなね〜」
「わかってるって(笑)」
私はお風呂で汗を流して体を綺麗にした。
お風呂から出た後、服装を整えて葵と一緒に夜ご飯へと向かい、旅行1日目の夜ご飯を済ませた。
「ん〜!すっごく美味しかったね!」
「そうだね〜!バイキング方式だったから好きなものばっかり食べちゃった(笑)」
「わかる!特にデザートが一番美味しかったなぁ〜」
「日替わりで出てくる品が違うらしいから明日も楽しみだね!」
「うん!あ、もう私明日に備えて寝ようと思うんだけど澄玲はどうする?」
「あ〜、私もそうしようかな。今日は色々と疲れちゃったしね…」
「おっけ!じゃあ明日の準備終わらせて早く寝よっか!」
私たちは沢山おしゃべりをしながら明日の準備をした。
「よし!準備も終わったし寝よう!」
「寝る前なのに元気だね(笑)」
「えへへ!明日が楽しみで(笑)」
「そうだね、楽しみだね(笑)」
「うん!じゃあ、おやすみ!」
「おやすみ〜!」
私たちはお互いベットに横たわり、明日に備えて眠りに落ちた。
「…縺ソ繝シ縺、縺代◆」
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