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テーマ詩集:爬虫類/両生類展

蛇遣い

作者: 歌川 詩季

 白蛇が好きです。

 (やぶ)をつついたら 蛇が にょろり

 余計なまねをしやがるもんだ

 おとなしく見ているんなら

 指のかわりに(くわ)えておける

 (あめ)のひとつでも くれてやるのにな


 好奇心が殺すのは猫だけじゃない

 さきには立たぬ後悔が 不吉なフラグをおっ立てる


 とぐろを巻いて 居座られちゃ 迷惑してるって言ったら

 あいそ笑いを返す

 ずれてるおまえを ひっぱたいてやりたい

 あいつらに罪を負わせるな おまえこそが元凶


 忌み嫌われる蛇(つか)



 (じゃ)の道 歩けば 蛇が うじゃり

 (いばら)の道も ここよりましさ

 一歩 足 踏み入れるなら

 踏んで(つぶ)すか ()まれて死ぬか

 馬鹿のひとつでも 憶えておくんだな


 猜疑(さいぎ)心が救うのは猫だけじゃない

 あとから()みる教訓が 不安をやたらと(あお)ってる


 長蛇の列を (つら)ねられちゃ どうにかしてよって言ったら

 曖昧な返事する

 (いら)つくおまえを ぶちのめしてやりたい

 あいつらになすってつけるな おまえこそが根源


 世に(はばか)るは蛇(つか)

 虹も好きです。

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