運命が見えちゃう私は探してるんです
この作品は「翔馬の気持ち?」と同じように通信教材内に投稿するために書いたものです。
原作は400文字だったんですけど増やしました。
私はひより。
実は私は運命の糸が見える。
赤い糸は知っている人は多いと思う。
他にも黒の糸、黄色の糸、緑の糸など色々ある。
物心がついていた時から見えていて普通じゃないと気が付いたのは小3の時。
ある日、友達の中で恋ばなが流行っていた。
「翔太くんと好きなアーティストが一緒だったんだ!その人達あまり知られてないんだよ!これってやっぱり運命じゃない!?」
男子が好きになりそうなおしゃれで可愛い女子が言った。
クラスの一軍である私たちの集団。
彼女はクラスの中心人物。
なんでこんな地味な私がここに入れているのかはわかんない。
「すごい!絶対運命じゃん!ひよりもそう思うよね?」
いつも一緒にいる女子が言った。
取り巻き女子ってやつだ。私もそういうことになる。
でも実際友達と友達の好きな人は赤い糸で結ばれていなかった。
「なんで?赤い糸で結ばれていないじゃん」
「なんでそんな事言うの!!」
「バンッ」っという大きい音をたてて友達は言った。
見えるのが普通だと思ってた私はわからなかった。
なんで友達が怒っていたかを。
「え?ちゃんと運命の糸見てよ」
「なにそれ、キモ。泣いちゃったじゃん!」
キモ……。
え……、なんで?
なんでそんな事言うの?
みんなも見えるでしょ?
運命の糸が……。
クラスの中心人物の彼女が泣き出したことで教室中の視線が集まった。
「ひよりが翔太くんを好きでとられたくないだけでしょ?」
「最低じゃん」「ひよりが泣かせたー」「わーるいんだ悪いんだ__」
教室中から色々な言葉の矢が飛んでくる。
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だイヤだイヤだイヤだいやだいやだいやだ──怖い……
これがきっかけで私は一人になった。
学校中でやってもいない噂が流されて、悪口を言われて、変な目で見られて、ペア行動の時は一緒にやろって言ってきてくれる友達はあれからいなくなった。
誰も助けてくれない。先生たちも気づいてるはずなのに……。
大人たちは目に見える暴力しか助けてくれないのか……。
最低だな。なにが先生だ。
誰か助けて。毎日枯れるほど泣いて疲れたよ。
頭が割れるぐらい痛い。
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今も孤独な私は緑の糸を探している。
手に持っている刃物をつたって赤い液体が地面を濡らす。
周りが騒いでいるけどどうでもいい。
私と同じことをしたツインソウルの相手を────。
あはは。最後ホラーになっちゃった。
「今も孤独な私は緑の糸を探している。 ツインソウルの相手を___」
だけにしたら「は?」ってなりません?
ホラーにしたくはなかったけどしょうがない。
こういう人達を助けてあげたいです。
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