同じ魔法は低火力で放出しても、最大火力で放出しても、消費MPは同じです
試食会開催。
その結果、2つの感想が生まれたのでした:
・めっちゃうまい!
・でも、MILK–FARMのナポリタンの方が、数段美味しい・・・
及第点は出ましたが。
同時に、格の違いを見せつけられたのでした。
しかし、メニューには加えられそうです。
「ハムが効いてる」
購入したハムはブロックであり、これを1cm程度の短冊状に切って、多めに入れています。
このハムの旨味や油が溶け出して、いい感じの充足感を生んでいる。
そんな素人なりの感想です。
ありがとう、ハム。
ここから、各食材を、再度、眺めます。
ピンクのハム。
赤いケチャップ。
緑のピーマン。
白の玉ねぎ。
その瞬間、俺に電撃が走る。
そう、ついに。
ついに『アイツ』の出番が来たのだと思ったのでした。
*****
俺は、再びハミルトンに食材を購入しに行きました。
ある、1つのアイテムのみを購入し。
即、帰宅。
そして、俺は、先程と同じ手順で料理をはじめました。
ただし、麺を茹でる作業は飛ばします。
始まりはフライパンからです。
再び、ハム、玉ねぎ、ピーマンを炒めていきます。
そこにケチャップを投入。
そして、出来上がったそれを、スライスしたコッペパンに乗せ。
最後、その上に乗せるのは!
「チーズ!」
刻んだチーズをパラパラと、具材の上にまぶします。
そして、ここから最後の仕上げです。
「フラン!」
火の魔法を使い、チーズを炙るのです。
昨日の魔法練習の成果もあり、火力調整もうまくいっています。
立ち上る、香ばしい香り。
チーズが、溶けていきます!
焦げ目が、付いていきます!
最後にコッペパンの上部を乗せて、完成です!
「ピザサンド!」
*****
メニュー開発に夢中になりすぎて。
気がついた気には、夕日が沈む時間でした。
「うん、食べれる」
試作品、『トマトスパゲティ』と『ピザサンド』。
これを天使に、晩御飯として提供すると、素っ気ない感想が帰ってきました。
「俺、毒物は提供しませんよ」
『食べれる』ことくらいなら、ネズミでもわかるぞ。
「あの、ミエルさん・・・。
前から、思ってたんですけど」
「何?」
「ミエルさんって、味音痴ですよね」
「失礼ね。
天界では、高級品ばかり食べていたわ」
「今、一番、何が食べたいですか?」
「カップ焼きそば」
*****
明日から、また5日間、営業を行うことにしました。
そこで必要になる作業が、メニュー表の修正です。
暗くなる前に、完成させておきましょう。
その前に、先に残金の確認をさせてください。
「人力☆所持金タイムライン機能、実行」
・前回残金 [100G]
・ドラゴンの牙:+7,000G [7,100G]
・ドラゴンルーラーの爪(2本):+20,000G [27,100G]
・コーヒーミル:-20000G [7,100G]
・ナポリタン+コーヒー:-1,000G [6,100G]
・食材(トマトなど):-3,000G [3,100G]
・チーズ :-1,000G [2,100G]
残金『2,100G』。
またもや、残金がおおよそ底をついた形。
なんとか、次の『シーズン3』も、納得の結果を残したい。
さらに言えば、過去最高の売り上げを!
そのために、俺は、新メニューに賭ける。
以下、新しいメニュー表です:
・コーヒー 300G
・唐揚げ定食 600G
・[★オススメ]チキン南蛮定食 750G
・[☆NEW]トマトスパゲティー 750G
・バターサンド 300G
・タマゴサンド 500G
・ハムサラダサンド 500G
・[★オススメ]ミックスサンド 500G
・[☆NEW][★オススメ]ピザサンド 600G
・テリヤキチキンサンド 750G
※お料理をご注文の方は、コーヒー100Gで提供します
そして以下が、このメニュー表に対する考察です:
・『トマトスパゲティー』は、まだ自信がないので『★オススメ』は付けなかった
・麺を茹でる時間がないぶん、スパゲティーよりピザサンドの方が提供が早い
・できれば、特に昼時は『ピザサンド』を頼んで欲しい
これで、準備は完了。
さあ、ここから。
シーズン3の始まりです!