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ポリンクでは多くの画材が売られています

 時計鑑賞会が終わり。

 ガンダル近郊に転移。

 喫茶店に帰ってきました。


 ここから、あと3日間は自由時間。

 4日目から12シーズンの営業を始めます。

 改めてここで、俺のToDoをまとめたいと思います:


・ヒーリングラビット狩り

・ギルド依頼でレベル上げ

・オムライスの特訓

・デミグラスソースの特訓

・魔法(特に光属性)の特訓

・チョークアートの練習

・剣術の師範探し

・刺身メニュー開発

・新カクテル開発

・ヒヨリ育成計画2

・喫茶店二階改造

・ドラム缶の塗装

・コウキさんのところで溶接の修行

・ジェルソン家具店の様子を見に行く


 さて、ここで問題です。

 この中で、今日のToDoとして俺が選ぶのは、どの項目でしょうか?






*****








 ここから皆様がシンキングタイムに入りますので、皆さまはのトドの映像をお楽しみください








*****





 正解は『チョークアートの練習』でした。

 実は今回、天使に頼み込んでまでポリンクを訪れた理由は、時計鑑賞のみではありませんでした。

 もう1つの理由は、『スタンド式ブラックボード』の購入です。


 今までは、宣伝用に店の外に置く看板として、簡易的な木製スタンドに黒インクでゴシック体っぽいフォントで店名の文字を書いただけのものを設置していました。

 それが、ズバリ、ダサかった。

 その改善策こそが、『ブラックボード』です。


 今回購入したブラックボードは2つ。

 俺の腰くらいまである、大きめのサイズ。

 店内用と店外用で1つづつ使用します。

 チョークは白と黄色、2色のチョークをゲットできました。

 さらには、別途、赤と青のインクも同時にゲット。

 これでついに、メニュー表をモノクロからカラーにできます。


 前世では『チョークアート』という言葉をよく聞きました。

 チョークを使って黒板に(えが)く『芸術』。

 とは言っても。

 今回、俺が求めるのは『イラスト』ではなく『文字』です。

 文字デザインって、ほんまに、奥深いのです。

 『メイリオ』って言って相手に通じると、『おおっ!』ってなる、という自分あるある。

 『明朝体』、『ゴシック体』はやはり素晴らしいフォントですが。

 それでも、世の中には、前世の世の中には、何千種ものフォントが存在していたのでした。


 フォントに、すごい!


 ・・・


 さて本題に戻ります。

 ブラックボードに描く内容はおおよそ決めています。

 店名と、昼はカフェで夜はバーであるむね、そして看板メニューです。

 悩ましいのは、『どうやったらオシャレな文字を描けるか』です。

 単調だと面白くないし。

 崩しすぎると可読性が悪くなります。

 色をいっぱい使うと派手ですが、クールな印象からは遠ざかります。

 その辺の調整って、難しいですよね。


 しかし、失敗しても、何度も描き直せるのが、ブラックボードのいいところ。

 とりあえず試しに、数パターン、やってみようと思います。






*****








 ここから俺がチョークアートの作業に入りますので、皆さまはのチョークスリーパーの映像をお楽しみください








*****






 描いては消し。

 描いては消し、を繰り返し。

 夢中で作業に没頭するうちに、夕暮れ時となり。

 しかし、ブラックボード看板は2枚とも完成。

 なかなかオシャレに出来上がり、現状は大満足です。


 ちょうど、ギルド依頼に出かけていたヒヨリちゃんが帰ってきた。

 一人での依頼となれば心配するが、今回はシオンさんエリンさんコンビに同行させてもらえるということで、安心して送り出せたし。

 実際、ヒヨリちゃんに怪我はなかった。


「タドルさん、ブラックボードできたんですねー」


「会心の出来です」


「オシャレだと思いますよー。

 そして、ご飯が食べたいです」






*****






 ヒヨリちゃんは店内に入ると。

 車輪付きテーブルの4人掛け席に座った。

 その対面にはソシャゲ天使。

 今日の夕食は、デミグラスソース、試作品。

 +パン。

 温めるだけで完成ですので、すぐに出来上がる。

 ヒヨリちゃんもお疲れだろうから、はやく支度したくをしよう。

 そう思い。

 寸胴鍋が置いてあるシェルター内に入ろうとした。

 そのタイミングで。


「タドル、いるかー?」


 黒い鎧の男が、CLOSEDの札を無視してやってきた。

 まあ、試作品の味見係が増えたのでよかったよかった。

 それくらいの心の余裕を持って、入り口を見ると。


「受付嬢さん!?

 それと・・・。

 誰!?」


 ダルトさんの後ろから現れたのは。

 ガンダルギルドの受付嬢。

 紫の髪のニヤケ顔、ミーティアさん。

 そして。

 見知らぬ女性。


 ここから、俺は。

 思いもよらない『ナニカ』に、関わっていくことになるのでした。

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