エヴィルデーモンは呪術を使う非常に危険なモンスターです
敵を切り裂いた瞬間。
脳内にメッセージが流れる。
・肉質:無毒、味★、生臭い、特性[呪術]
「呪術、ラーニングしちゃったー!」
「肉の特性か?
これまた、気持ち悪いスキルだな」
エヴィルデーモンが倒されたのを確認したのち。
ヒヨリちゃんとメイアさんもシェルターから出てくる。
「すみません、コイツ、解体したいので。
皆さん、手伝ってもらっていいですか?」
「解体して、どうするのよ?」
「食べます」
「あんた、ゲテモノハンターなの?」
*****
ここから多少グロテスクな内容を含みますので、皆さまはオーラシールドの映像をお楽しみください
*****
解体中、ダルトさんが『オーラシールド』の説明をしてれた。
・自由に出し入れ可能な、オーラの盾
・ユニークスキル『アームド』の盾のみバージョンとも言えるが
・アームドと異なり、任意の位置に盾を出現させられる
・手で持つ必要がないので、両手武器も使える
・盾の能力は、登録している実物の盾の能力に依存する
・なので、その盾を強くすれば、オーラシールドの能力も向上する
・出し入れの際のMP消費も非常に少なく、トリッキーな戦い方もできる
「めっちゃ硬い。
そして攻撃は、雷と斧の魔導戦技が使える。
本当に強い」
「こんな俺でも、まだSランクの冒険者にはなれない。
上には上がいる。
それは、敵さんも同じさ。
だから、俺はもっと強くなりたい」
「ダルトさんは、魔王、倒したいんですか?」
「『倒せるようになっておきたい』、っていうのが正しいかな。
前世では、もうどうにもできなかった。
今世では、まだ未来がある。
可能なことは全てやる」
「それは私も同じよ。
おねぇさまにアダナス者は、全て退ける。
そのために、強くなる」
「俺とヒヨリちゃんは、喫茶店を守るために。
絶対に、守りたい」
俺はここで『敵レベル確認スキル』を使用した:
・ダルト Lv102
・メイア Lv74
・ヒヨリ Lv36
そして、俺は:
「ステータス確認スキル実行」
・Lv:82
・HP:536/536
・MP:273/273
・FAT:340(+120)
・FDF:338(+80)
・MAT:344(+30)
・MDF:340(+140)
「レベル、上がってる」
「倒した人間に経験値が入る。
ってか。
敵のおおよそのHP削ったの、私なんですけど」
「その件に関しては、すみません」
「罰として。
スフィンクスブルの肉。
いつでも提供してちょうだい。
可能なら、その他の肉も」
「わかりました。
みんなで強くなって、各々の守りたいモノを守りましょう」
*****
「エ、エヴィルデーモンの爪、ですか??」
ガンダルギルドの受付嬢が、手渡された素材を見て困惑し。
それを聞いた他の受験者や、ギルドで酒を飲んでいた人間がザワメキだした。
夜19:00。
俺たちは、ギルドに戻ってきた。
ミッドデーモン3体の爪の納入は完了している。
試験時間はオーバーしたが。
ダルトさんの説明のおかげで、全員の合格はすでに決定している。
『エヴィルデーモンに襲われて、そいつを倒したから時間がかかった』。
信じられないと言う、受付嬢ミーティアさんに。
その証拠を突きつけたのでした。
「確かに、エヴィルデーモンの爪です。
でも、コレ、Sランク討伐依頼ですよ。
あなたたち4人で、本当に倒したんですか?
いったい。
どうやって?」
「企業秘密です」
・依頼(ランクB +):ミッドデーモン討伐3体、および討伐証明 [45,000G]
・依頼(ランクS):エヴィルデーモン討伐、および討伐証明 [150,000G]
試験料は払いましたが、討伐報酬はしっかりもらえます。
本来Sランク依頼であるエヴィルデーモンの報酬も、特別にもらえました。
上記の報酬195,000Gを3人で分け、一人65,000G。
続いて、Bランクの会員証を頂戴し。
俺たちは帰路についたのだった。
*****
「で、これは何なの?」
「エヴィルデーモンつくね串です。
食べますか?」
「やめておくわ。
呪術を使う天使なんて、嫌でしょ」
「そうですね。
では、俺だけ食べます」
「おいしいですか」
「まずいです」
「残念です」
「ユニークスキル確認スキル実行!」
・シェルター操作権限
・喫茶店操作権限
・吸魔の素質
・ドラゴンブレス [炎]MP10
・ライトニングブレス [雷]MP20
・アイビーム[光]MP30
・ドームシールド MP25
・呪術[闇]MP40
なんか、とんでもないモノを、覚えてしまった。