GGD2は暗闇耐性を持っています
GGDとGGD2のスペックの差を説明します:
・腕が4本
・暗闇(目くらまし)耐性
外観は同じであり、内部に潜入しないと、その差を判断できない。
以上、ミエルさんからの事後報告でした。
「今回は、少し反省したわ」
「もう少し、俺の命の重さ。
正確に計測してもらっていいですか」
「これじゃあ、私が倒したって言えないじゃない。
ほとんど、あなただけで倒した、ようなものじゃない!
これで、私が報酬をもらってもいいのかしら」
「すみません。
論点、ずれてませんか?」
「でもね、タドル聞いてちょうだい」
「はいきいてます」
「この報酬をあなたにあげると、バランスブレイクを起こすのよ。
今のあなたにとっては、報酬の量が多すぎるの。
あなたには、ちゃんと喫茶店で稼いで、成長してもらいたいから」
「はあ・・・」
「故に、やっぱり、報酬は私がもらうわ」
「どうぞ」
「でも、そのかわり。
GGDの『脚』は、あなたに、全部あげる。
そういう契約に変更するように、ギルドに依頼してみる」
「GGDの脚って、そんなに重要な素材なんですか?
あんな巨大なモノで、武器作るの」
「作るのは、武器じゃなくて、『要塞』と『兵器』よ」
「ファ?」
「GGDの脚はね。
工学的に、『鉄骨』とほぼ同等の性質を持つのよ!」
「鉄(の代替品)、きちゃったーーーーーーーー!!!!」
*****
ミエルさんが、ギルドに討伐報告に行くと、ギルド内が騒然となった。
ちなみに、今回の依頼の達成条件は2つ:
・GGDの牙素材の納入
・討伐ポイントの報告
牙素材の納入が、『証拠』となり。
討伐ポイントに、素材回収班が向かう、という流れになる。
素材回収は、脚素材に関しては1週間で完了するそうだ。
一方で、甲羅素材は1ヶ月程度かかるらしい。
大人数の作業者が駆り出される。
もはや、建築業である。
そして、『全金銭報酬を放棄し、その代替として、脚素材を全て譲ってもらう』。
依頼契約は、特例として。
そのように更新されたのだった。
*****
喫茶店をガンダル近郊に展開し。
今日は疲れたので、あとは寝るだけ。
ただ、その前に、
「人力☆所持金タイムライン機能、実行」
・前回残金 [43,800G]
・オークラ食材(醤油など):-13,000G [30,800G]
・書籍:-9,000G [21,800G]
・試作用肉:-1,800G [20,000G]
・パン粉:-500G [19,500G]
・食材費:-16,000G [3,500G]
・喫茶店売上:+105,600G [109,100G]
・バイト代:-10,000G [99,100G]
残金、99,100G ≒ 10万G。
ここで、ちょっと考察です:
・当然ではありますが、『食材費』が増えてきた
・試作などをすれば、さらに『試作開発費』がかかる
・ここに、これからは『バイト代』も入ってくる
・ジャンボブロイラーチートも使えない
・『支出』の項目が、重くなってくる
ただ、過去にも述べた通り。
最重要問題は、『従業員確保』である。
ここで、その従業員に求める条件を列挙してみます:
・[★必須] 注文取り、配膳、盛り付け、皿洗い
・料理ができれば、なおよし
・[★必須]かわいい女性
・[★必須]ウェイトレス衣装を着てくれる
そして、もう1点。
とある条件の存在に、俺は気づいた。
それは、
・[★必須]住み込み可能
である。
なぜならば、俺は今、ガンダルから1.5日の場所に店を出している。
故に、毎日ガンダルから通ってもらうわけにはいかない。
必然的に、開店シーズン中は、喫茶店に住んでもらうことになる。
「これ、やばくない?」
納得のいく解答が得られないまま、俺は眠りについたのだった。