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~意見を言うことの責任~
幼い私は、母上に自分の素直な気持ちを、言ったわ。私が好きで付き合っているのは、執事だから、気持ちを理解して欲しかったのよ。そしたら母上は私にこう言ったわ。
「別れなさい」って。母上は、そんなのは将来、貴女のためにはならないし、人間との恋は禁止されていると言っていたわ。
あら私、大事なこと言い忘れていたわ。私、人間じゃないのよ。魔界に住む一人の住人ね。覚えておいてね!
で、話に戻るけど禁止されてるからダメだって母上は言うし、別れなさいの一点張りだったから、母上に言ったわ。「別れる事は出来ません」って。そしたら「貴方はただ、付き合っている今が楽しいから付き合っているだけでしょ?それで楽しんだ後に彼に捨てられたらどうするのよ!」酷い言われようだったけど、ちゃんと伝えたかったのよ。自分の気持ちを。「別れられません」その時は、圧力が大分大きくて、一言しか伝えられなかったけど、でもちゃんと伝えたかった。父上と結婚して私を産んだのに、どうしてそういうのか自分で考えてみたが、訳が分からなかった。




