0.プロローグ
なろう初投稿となります!
いつまで続けるかはわかりませんが、ゆっくり投稿していきたいと思います。
誤字脱字あったり、読みにくかったらごめんなさい!
僕はとても寒いところで生まれた。詳しくどのあたりかは知らない。知ったところで意味がないからだ。
此処は一年を通して雪に囲まれているため、作物はたいして育たず、狩猟に頼るしかない。
しかし、動物も数が少なく、狩るのが難しいので此処の人々は、全員狩りに出る。そしてそれを皆で分けるのだ。それでも、此処は僕が生まれる前からずっと食糧難だと、近く家の老人が言っていた。そして、敗北者の集まるところだとも言った。詳しくは教えてくれず、子供の僕には理解できなかった。しかし、あまり良くないことはわかった。
子供や、その子供を産んだ家が評判は、良くなかった。食べるものがないから。
仕事もしないのに消費だけしやがって..とか、余計な奴を増やすなよ..みたいな感じだ。
いつ頃からだろうか、此処の人々はだんだん僕たちの家族に渡す食料を減らしていった。文句を言いに行ったら、渡さないこともできると逆に脅された。僕の家には父がいない。母親は狩りがあまり上手ではなく、僕はまだ狩りに出れる年ではなかった。とても悲しく、悔しかった。こんなところから逃げようと母に言ったがそれはできないと言われた。また僕には理解できないことだった。こんな所出て行ってしまえば良いのに。
なので僕は寒いのが嫌いだった。雪なんて無くなってしまえば、作物が育って家族が飢えなくて済むのにと..そうすれば
そしてだんだんと寒さを憎むようになった。
しかし、ある日を境に寒さはだんだんなりを潜めて行った。つまり、だんだんあったかくなってきたのだ。僕は喜んだ。これで惨めな思いをせずとも飯にありつけると思ったからだ。
だが、此処の人々は違った。まるでこの世の終わりのような顔をしていた。理由を聞いても誰も答えてはくれなかった。僕はなぜ喜ばないのか不思議でしょうがなかった。
それはすぐにわかった。
数日後、たくさんのヒトが来た。ソレラは攻めて来たのだ。武器を持ち、敵意を持って。やって来たソレラは此処の人々を容赦なく殺していった。それらの持ってきた黒い筒から大きな音がしたと思ったら家は吹っ飛び、人も吹っ飛んだ。そして、ソレラが持つ鈍く輝く棒は人々を細切れの肉のようにしていった。
あんな恐ろしい奴ら、同じ生き物とは思えなかった。
僕は母親を連れて逃げようとした。しかし、それはできなかった。此処はすでに囲まれていたのだ。僕と母親は呆気なく捕まり、殺されてしまった。
殺される直前、僕は寒さに懺悔していた。憎んでごめんなさい....今まで守ってくれてありがとうと。そして自らの不幸な人生をぼんやりと思い出していた。次があるなら願わくば.....
「僕」が、いちいち変な説明をしているのは名前を知らないからです。学校行ってないですからね。
狩りの時はメインが弓です。そういう設定です。
そして此処は、雪原の周りにある国からの逃亡者が、集まってできた集落のようなものです。最後に逃げなかったのは逃げれなかったためでもあります。
此処の説明しましたが、本編にはあまり関係させるつもりは、ありません....