ジョゼ・ハウンド (イラスト)
ジョゼ・ハウンド(8歳)
装備:侯爵家子息らしく、上質な生地を使ったシャツと半ズボン。右手首には封印具を装着している。
武器:まだ幼いゆえ、木剣のみ
得意属性:風、火
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「ケンゾー、どうしたの? 目をゴシゴシとこすったりして。疲れ目? 」
「疲れ目………そうかもしれません。ジョゼ坊ちゃまの周りに羽が舞って見えるのですから」
「ああ。それは、ジョゼが微笑むと他の天使が羽を舞い上げるからだわ」
「えっ! ジョゼ坊ちゃまには天使の加護が付いているのですか? 」
「う~ん、少し違うわ。加護ではなく、ジョゼの所へ遊びに来た天使が存在を示す為、羽を飛ばすのよ」
「い、今、ジョゼ坊ちゃまの傍に、天使が遊びに来ているのですか! 」
「遊びに来てると言うか、近くにいるわね」
「お嬢様には天使が見えるのですか? 」
「もちろん」
「な、何故、お嬢様には見えて、私には見えないのでしょう…………」
「それは、ケンゾーが擦れちゃったからね。私の様に、いつまでも童心を忘れないでいると、妖精さんや天使が見えるのよ」
「…………私自身、擦れてるという自覚はありませんが……。天使を見る為には、お嬢様の様に物事を深く考えず本能のまま、行動した方が良いという事ですね」
「真剣な面持ちを浮かべながら、とてもカチンとくる発言をするわね。いいでしょう、受けて立ちましょう! さぁ、剣を構えなさいっ」
「仰せのままに」
━━━━カッ! カンッ!
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「姉さま~! 」
「あらっ。ケンゾー、ジョゼが来たから休戦よ」
「はっ、仰せのままに」
「どうしたの?ジョゼ」
「さっきね、ぴよたろうの背中に乗ってあそんでいたら、ひっさつ技を思いついたんだよ」
「まぁ! それは凄いわ。どんな、必殺技か姉様に見せてくれる? 」
「いいよっ。でも、ししょうにはないしょだよ」
「ええ、もちろん内緒にしておくわ。ね、ケンゾー」
「はい、もちろんですとも」
「じゃあ、待っててね。ぴよたろうをよんでくるっ」
「あっ、待って」
「どうしたの? 姉さま」
「ふふ、ぴよたろうの羽が頭に━━━━はい、取れた。もう大丈夫よ」
「へへ、姉さま、ありがとう。いってきます」
「はい、いってらっしゃい」
「………………おおっ、お、お嬢様ぁ? 」
「………………なにかしらぁ? 」
━━━━カッ! カンッ!