表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
楽しい転生  作者: ぱにこ
2/122

1話

 目が覚めると、知らない天井でした……。

(ふむ、一度は体験したい、王道展開だね)

 辺りを見渡すと、隣には知らない美女が寝ていました……。

(っっ!!)

「ふんぎゃっ」びっくりして、変な声がでたっ。


 隣の美女を、起こしたかと思い見てみるが、寝返りをうっただけですやすや眠っている。

 どういう状況で、女同士で寝てるのかという事は、すぐさま理解できた。

 死んだ後に、肉体があるってことは生まれ変わったんだね。

 前世の記憶があるのは、今だけの事なのだろうか…………わからん……。

 一先ず、無事に転生できた事を祝うか……ハッピーバースディ~私♪

 


 安心して周りの状況を確かめることにした……が!……視力が足りないようで、詳しくはわからなかった。

 手足は動く、細かい動作は出来ないけど。

 軽く首を左右には振れる、持ち上げるのは、ぐらっとして無理のようだけど。

 目は酷い近視のような感じで、声は……「ふんぎゃ~」

 うむ、まさしく赤子のようだ。

 きっと、隣の美女は、お母さんなのだろうね。

(ありがとう、産んでくれて……)

 ・

 ・

 ・

 産まれてからというもの、食っちゃ寝している。

 赤子だから、仕方がないのかも知れないけれど……。

 前世の記憶を持ったままでの授乳は、激しく抵抗があった。

 しかし、空腹には勝てず……。

 いつまで、前世の記憶が残ったままでいるのが、わからない。

 大きくなったらやりたい事をリストアップして、記憶に留めておけるように思考する毎日。

 それ以外は……

 満腹で寝てしまい、抱っこされて背中をぽんぽんされると寝てしまい……。

 暇で、前世の歌でも歌ってると、泣いてる様に聞こえるようで、トントンされて寝てしまい。


 そうそう、沐浴中に新発見があった。

 前世同様、女の子だった。

 前世もお転婆で、両親から数えきれないくらい叱られたけど……今のところ自重する気はない。

 ・

 ・

 ・

 食っちゃ寝しかしてないので時間経過が曖昧だが、手の肉付きやら、視力、首の座り具合、(ふんぎゃ~)以外の声が出るようになった。

 踏ん張って寝返りをうった時、ここが日本ではない事がわかった。

 金髪にグリーンな瞳を持つ美女なお母さんが、日本人顔をしていないので疑ってはいたけれど………。

 父親らしい人が、オレンジっぽい赤毛で金色の瞳だった。

 日本どころか、地球でもないかもしれない……確信はないけれど……。

 お父さん カラコンつけてるって言って……(切実)

 前世の記憶が残ってるのを良い事に、あのゲームの続編や、完結まで読めなかった漫画の続きが楽しめると、ウッキウッキしてたのに……。

 調度品がアンティークばかりなので、両親の趣味なのかなと、安易に考えていたけれど。

 地球でなかったら、テレビもない可能性も………(イヤーーーーー!!)


 この日、初めての夜泣きと発熱を体験しました。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
cont_access.php?citi_cont_id=311126872&s
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ