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獅子奮迅

【光の一閃】。

 自身の攻撃に光の追撃を付与する『聖騎士』(パラディン)職能(スキル)。光り輝く剣を振るう英雄の姿は様々な物語に描かれ語り継がれている。


「およ? いつもより光が強いッスね」


 それを、レオは全身に宿してみせた。拳から溢れ出した光は腕、足、そして頭へと広がり、レオの燃えるように紅い髪を金色に染めている。僕の【教練の賜物】で強化された影響だろう。


 そんなレオに、狂気に支配された魔物たちは躊躇なく躍りかかった。


「レオ! 来るよ!」


 だがそれを迎え撃つレオもまた、全く慌てた様子を見せない。


「邪魔ッス……よっ!」


 一閃。

 職能(スキル)の名に相応しい速度で、レオの拳が振り抜かれた。その一撃で魔物が吹き飛ばされると想像して視線を動かした僕だったが……。

 視界の隅に映ったのは、黄金色の光とドス黒い血のみ。


「へ?」


 弾けた。魔物が、スイカか何かのように弾け飛んだ。レオの拳撃が魔物の頭蓋を砕き、光の奔流が体内を蹂躙し破裂させた……のだろう、たぶん。規格外すぎて想像でしか語れない。


「ぴぇー……」


 横ではニーコも目を丸くしている。人間より強靭な亜人族から見ても、レオのパワーは常識外れらしい。


「はああああああ!!」


 二閃、三閃。レオが拳を振るい、蹴りを繰り出す度、雄牛より大きな魔物が赤い花に変わってゆく。


「な、な、な……」


 『薬剤師』(ファマシスト)の男も、目の前の光景が信じられないといった顔で魔物たちが屠られてゆくのを眺めている。


「さてと、あの世でネズミさんたちにごめんなさいする準備はできてるッスか?」


「ひ、ひいいいい!」


「……どこまでも最低な男ッスね」


 一番大きな魔物の頭を砕いたレオが、男に詰め寄る。男は情けない声を出して逃げ出すが、すぐ壁際に追い詰められた。


「い、命は! 命だけは!!」


「レオ、そいつには訊かないといけないことがたくさんある。殺しちゃダメだ」


「分かってるッスよ。喋る口が残ってればいいんでしょ?」


「ひいいっ!」


 レオの言葉に更に青くなった男は、這うように壁沿いを逃げる。手近な薬品棚のビンを手当り次第に投げつけてくるが、そんなものでレオを止められるわけがない。


「いい加減、往生際が悪いッスよ。無駄なことはやめて、おとなしく捕まるッス」


「た、頼む! 後生だから助けてくれぇ! ……などと言うと思うかね?」


 苦し紛れの無駄な抵抗。僕もそう思っていた。

 だから、気付けなかった。薬品棚の奥、ビンに隠れた場所に、小型の術機巧(パターンド)が据え付けられていることに。

待ってあとがき忘れてた。今書いてますので少々お待ち下さい。


(追記)

ちょっと内容と合う部分でパッと思いつくのが無いので、日頃の感謝を書きます。

いつも閲覧、ブクマ、評価をくださり、誠にありがとうございます。皆様からの反応が私の執筆の励みです。精一杯の感謝を申し上げます。


以上、もっと感謝したいので評価くださいお願いします。

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