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木曜日

夜中だったか仕事を終えて部屋を出る

さすがにこの時間には起きていないようでリビングは真っ暗だった。俺はお風呂にむかった。

真央に貸している部屋の前を通った時

グスッと涙ぐむ声が聞こえた


ああ、聞いてしまった

風呂なんてやめとけばよかった

聞いてしまえばもう逃げることはできない


通り過ぎろと警告してくる脳とは別に体は勝手に部屋の扉を開けて中に入っていた


「あ、おしっ、、ひくっ、お仕事終わったんですか?お疲れ様です、あ、おふろです、か?」


無理な作り笑い。

涙を必死にこらえているのだろう、

拳は力強く握られている


「風呂、行ってくる。明日ゆっくり話そう。お前と話したいことがある」


俺は一言言って部屋を出た

ぽかんとしたような表情をしていた

仕方ない、今まで冷たくて話もしなかった相手が急に話したいことがあると言ってきたのだから


「俺も、中途半端だよなぁ」

お風呂に浸かりながら俺はそんなことを思うのだった。木曜日のお話。

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