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月曜日

「はじめまして!桜田真央、10歳です!」

はりついた笑顔。

お決まりのセリフ。

この少年が俺の小さい頃に重なってみえた。



俺の会社の上司が旅行に行くというので夏休みの1週間預かることになったこの少年は交通事故で両親をなくし親戚をたらい回しにされてるという。俺の上司も引き取る気はないらしくまた別のところに移すというのを聞いた。


「あの?」

「あ、あぁ、加藤翔介だ。食事も風呂も自由にしていいから。仕事中は話しかけないでくれ」

冷たいかもしれない。

でも優しくして無駄に懐かせたくないから

「ありがとうございます!」

胸が痛む。


月曜日、これが俺と真央の出会い。

残り6日間。

他人にあまり干渉したくない俺にとって初めての他人との共存生活だった。

しかも相手は10歳で幼い頃の自分にそっくりな最悪な相手。ありえない、なんで俺はひきうけてしまったんだろうか


俺と目が合うと

たらい回しにされて覚えたんだろう

作り笑顔をうかべた


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