第2話 ここはどこ?私は誰?
「こんな見るからに谷の底でどうしろってんだよ……」
『おーい。聞こえてますか~』
ッ!脳内に直接語り掛けられている⁉
『まぁそういうことになりますね』
女神さん!ここはどこなんですか⁉
『えっとですね~あなた、13個も願いを言ったじゃないですか。願いが多すぎて魂がキャパオーバーしたみたいです。つまり、願い以外の何かが魂からそぎ落とされ、運命が変わりたまに運が悪くなるみたいです。今回なら”転生場所がどこかになる”から”転生場所が生活しにくい場所になる”に変わったようですね』
そんな説明されてませんよ!
『そういわれましても……今まで皆さん願いはせいぜい3個ほどだっんたんですよ。今回が初めての事例です。でも13個の願いは絶対に叶いますのでそこだけは大丈夫です。あ!そろそろ通信が切れます。
どうか頑張って生きてくださ――――プツンッ!』
そんな昔のテレビみたいな切れ方するんだ。
はぁ。しょうがない。馬車を探るか。
……作業するにしても目の前に二つも死体があるってのもな~
よし、アイテムボックス(仮)に入れてここから出れたときにちゃんとしたお墓を作ろう。
でもどうやって使うんだ?アイテムボックス?叫べばいいのか?
物は試しだ!恥ずかしいけどやるしかない!
「アイテムボックス!起動!」
手を伸ばしてそう叫ぶ。すると伸ばした手の先から小さな黒い渦が出てきた。
よかった。でもやっぱり恥ずかしい。試しに落ちてた石を放り込んでみる。
石は渦に吸い込まれ、俺の頭の中に先ほどの石と”石”という文字が浮かび上がってきた。
そして石を出せ!と思うと渦から石が放り出された。便利だな~コレ。
渦よ死体のところまで動け!と思うと動いて死体を吸い込んでくれた。
頭の中に死体の鮮明なイメージと”人の死体”という文字が浮かぶが頑張って無視し、もう一人の、おそらく母だと思われる死体も吸い込む。
起動で出てきたから停止でいいのか?
「アイテムボックス停止」
渦とともに死体のイメージが消え去った。良かった。一生死体のことが頭に入っているのかと思ったよ。
目に悪いものが消え去ったので改めて馬車を漁る。
まずはメシだな。腹が減った。馬車は横に倒れ、全体的にボコボコのバッキバキになっている。特に車輪は跡形もなくなっている。多分車輪から落ちて、そのまま回転しつつ転がったのだろう。衝撃をうまく殺せたのか中に入っているものは何一つ傷ついてなかった。馬車簿中に入っていたのは銀貨?が5枚とたくさんの武器・防具そして___空のバスケット
コンチクショー!
なんで?なんで飯がないんだよ。あれか?谷に落ちなければすぐに街につけたってことか?人里が近くだったらうれしいけど!今じゃない!
あ、でも死体にならパンの死体―――間違えた。パンのひとかけらぐらい持ってるかもしれない。急いでアイテムボックスを開く。するとさっきは死体 死体と頭に浮かんでたのだが死体×2 服×2みたいに分類わけされている!高性能!しかし食べ物はなかった!
胃の内容物とか服はアイテムボックスの外のできるだけ遠くに捨て武器を選ぶ。こうなったら自分でエモノを狩るしかない!
「鑑定!起動!」
目の前にあった剣から茶色いウィンドウ的なものが現れた。
剣
物理ランクはS、A、B、C、D、E、F、GとあるランクのうちF
魔法ランクは0、1、2、3、4、5、6、7とあるランクのうち5
中級者用の剣。鉄製。魔法ランクが高いので魔力を纏わせるといいだろう。
と書かれている。次は盾を見る。
剣のウィンドウが消え、別のウィンドウが出る。
盾 F6
中級者向けの丸盾。木、鉄製。サイズが小さく小回りが利くので剣士によく使われる。
F6?ランクのことか?あと魔力を纏わせるって?
とりあえず革の鎧と鉄の兜をつけて、これだけだと寒いな。ロングコートも着よう。後は武器だよなー
この体弱そうだし……あ、ステータス見ればいいのか。
鑑定ってステータスも見れるのかな。自分を見ればいいのか?でも下向いたら装備のことしか見えないな。
フッ! あ、より目で見れるんだ。
??? Lv1 9歳 人 人竜魔 称号:なし
HP:20/10(×2) 魔力:32/16(×2)筋力:4(×2)
耐久:3(×2) 速度:3(×2) 幸運:2(×2)
スキル:なし
固有スキル:魅了 深竜化
祝福スキル:アイテムボックス 能力倍化 鑑定 急成長 魔法(火雷・水氷・土金・風木・光聖・闇死・空時・契・体・召・界) 魔法創造 翻訳
名前がないのか?転生してリセットされたのかもな。そして思ったより若い、というか幼いな……火雷とかは属性のことか?祝福スキルというのは願いのやつだろう。固有スキルは名前は知ってるがなぜチャームとかがある?
サキュバスとかが持ってるやつだろ。深竜化ってなんだ?俺、竜じゃな……い…………ぞ?
今気付いたけどしっぽがある!羽もある!角と思わしきものもある!自然すぎて気付かなかった!
真っ黒な羽と尾は俺の意思通り動く。だが別に飛べたりはできない。
うん。一旦忘れよう。
とりあえず武器はサイズの合う曲刀と斧と槍が一緒になってるやつを持った。青龍刀とハルバードっていうんだっけか。曲刀は草を刈りや解体などの作業用。ハルバードは敵をぶっ殺す用にした。
よし、まだ見ぬ異世界サバイバルグルメのためにいざ出撃!
横と横と後ろは崖なので前に進む。そして明らかに何かを区切るような段差(少し奥にまた段差があるがそれ以上は霞んで見えない)を上ると異世界初めてから5番目までの生命体ゴブリン(5匹)に出会った。……あいつ食えるのか?
ステータスは後で変わるかもしれません。
どちらかというとこの世界ではスキル重視なのでステータスはそのくらいなんだな~とでも思っておいてください。




