前へ目次 次へ PR 2/16 夢の黎明 浅く醜い夢を見た。 赤黒い髪をなびかせ、戦場を駆け回る女。 『あの女、無慈悲にも程があるだろう。』 『女子供も構わず殺すのだろう?』 この女は声を捨てた。 この女は富を捨てた。 この女は家族を捨てた。 この女は誰彼構わず殺めた。 大切な人との約束のために。 けれど、仲間は捨てることができなかった。 彼女の名前はホノ。 世界で名を馳せる“過去最悪”と謳われる最恐の魔術師の一人で ある少年に愛を教えてもらった、ただの女の子だった。