自然の中で聞かせて
日常は普通的鈍いさらに無意義です。
人々が自然に異なることを欲しがりですから。
かくして彼らが生活を嫌う、かたわらで夢物語を織ります。
所謂人間から逃げられがる、すなわち『幻』が好きだった。
かりそめにも『厭世者』(世界を厭うもの)になしたら、自分の未来を恐れられる。
けれども、そんなことはぜひ人間に許されできず。
世の中は最後で人々の団体ですから。
楽でも悲しみでもさらに愛しても嫌っても逃げられないことは明かり。
『証明さえも無意義ですなあ。』
今日は土曜日と泉は自分好きな地へ行く。
そこは昔の宮の一部ながらある大名は一度に暮らしと伝えた。
何百年過ぎてでむかしの虚栄も全く消えゆく。
澄み渡る川貫く庭で木々立ち、洩れ日は葉間から下げてしばしば輝くて目に落ちた。
霧沈み込み、散り舞う空に隠し現れる。
自然という物を。
『あなたは、、、何と思うですの、、、』
身を振り向くとその馴染みの面影--少し漠然のため朧気を見てできりに過ぎぬ。
一時間にかこらしい気持ちが溢れた。
『姉、、、さま。』
ああ、たしかに浅野桜です。
唯一な、、、誠の親だ。
誕生日から彼女は一つの病気と伴って痛みが絡み合ってましたとこの乙女。
医師も『彼女は、あんまり生きできぬかもしれぬ。』とって。
それでも、いままで彼女は生きている。
ときどきに一緒に話しできる幸せな感情はおのずから生み出す。
『何を思うか。』
文句が再び響けて泉はほほえむ。
頭上げて大空で視線を隠す曇りも澄み散る。
『成長は、矢張り常に裏切りと共に来るか。』
『然、裏切りの後で成長出しか或は成長で裏切り存在しているか。』
桜は笑った、平日の温もりの声を出す。
『かりに自分が未来を欲しがる、裏切りはどこですか。』
『それは、、、』
泉は苦笑して川から遠くに見た。
一つ一つの紅葉--蓋し去年から残るものが、水に入れ、漂う、流れている星らしいしばしば光る。
それでも、水は静かに無声のままに流れて過ぎ、輝き鏡のように日に向け随うつつ。
泉はしばらくぼうっとして沈黙した。
『君は、、、』
『なにの?』
『これまでお疲れ、、、』
『いかにもいいでしょうの。』
二人は一時無言に風で聞きた。
『自然が好きです。』
『分かったの。』
いずれも毎一度時間は余り自分が彼を機会として姉さまとここで来る。
『明日はまだ美しいものの一つですよ。』
泉ほほえみ、淋しい感情を暗黙に隠しされた。
『彼女と一緒にことが欲しいこそそんなことは無意義です。』
『いかでも彼女に心配をかけできずよう。』
自分のこと、どれでも自分自身のものです。
ほかのひと、、、げにほかならない、、、だけと話しできる。
『姉さん、もう帰る時に至りましたよ。』
『そううですの。』
少女はくすくす笑って遠き景色を凝視し想い出を出しのように、少しに気がつかないことになりましたそうだ。