友になろうか
世間のすべなきものは年月は流れるるごとしとり續き、百種にせめ寄り来る。
一旦、昔の人々と断ち切りてそばから面影だけ残っているものになり。
けど、つねにそんな少し余剰は忘れできず。
そのものではほかのことない限り自分の記憶で喜び悲しみも凍結し。
その欠片たちは自身の感情と感寤も刻みあがるのように。
『それでは、どんなにもこれを忘れできず。』
『正しいですか、、、篠原。』
彼人が笑って来るる。
『こんな卯月は大変寒いでしょうか。』
『それで、いかがまだこの冷たさで外出をしたがるか。』
明日香が静かにだけ無言し、それに泉が自分の面影をその美しい瞳で見られた。
昔と比べるそのままらしいですなあ。
仮に異なることぜひと言えば、
あまり自分の目の様子が変わりだけだ。
『忘れできず、、、ことか。』
怒りではなく、かえってこの乙女がせめて少しの高聲だけも無く。
少女は、その顔に自嘲気味浮かび出す。
『わからないよ。』
軽い声。
すぐに、風に溶けて消えゆく。
本当は、、、昔のはずかしい乙女のように。
『わたしは、、、心からの音に従ってここに行きることになってに過ぎなかった。』
『これは、、、』
『教えされたもの。』
泉が低声して嗤った。
自嘲気味というものも現じた。
昔のふたりも一度にそんな相愛しけり。
然るに運命續き故に人達が変えられできぬ。
あらず。
ただでさえ人々があらゆる『運命』と言って、本質的なものは自分自身の決断だ。
彼女がもうこの結局を選んだ。
けれど、矢張り運命という者は真実であること。
互いに見ることそのものは運命で実現しのためだろうか。
せめて知らできずほどぐらいだ。
『どうして、、、ふたたび私を、、、』
『もう一度、、、友達になりできるか。』
『なん、、、』
泉は驚く話を止めた。
『わたくしは、、、過去のことを忘れできない、あなたの言葉と同じ意味でしょうか。』
静けさで風だけ。
まなこで見据えている泉が最後に微笑みって、軽いで嘆いた。
けど、言葉出しなく。
彼は身をほかの方に向き。
暗黙は、、、OKの意味ですか。
それでも、
明日香は、最後までで笑顔を付き合うこと少々もない。