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プロローグ

毎度のことですがプロローグは短めです。

 庭の茂みで泣いている男の子。


「君なんで泣いているの?」


 泣いている男の子に話かけたのは同じ歳の女の子。


「剣の稽古の先生が怖くて…」


 女の子は男の子の隣に座り歪んだ小さな花びらが刺繍されたハンカチを差し出した。


「男の子なのに泣き虫なのね」


 女の子の言葉に男の子はムッとなった。


「ルネのパパはとても逞しくてカッコ良くていつもルネを抱っこしてくれるんだよ。ルネはパパみたいな人と結婚するの!」

「大人と一緒にしないでよ…」


 不貞腐れる男の子にルネは乳歯が抜けた不揃いな歯を見せながら笑った。


「君だっていつか大人になるんでしょ?」


 ルネは立ち上がると男の子に手を差し出した。


「君もカッコいい男の子になってルネを迎えに来てよ」


 ルネの眩しい笑顔に魅入られて男の子は小さく逞しい手を取ったのだった。

 




読んで頂きありがとうございます。

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