密画のフリーク
横たわる電池式の体に
有線で充電をする
柔らかさの中に
落ちたビー玉を拾うような
なんとなくある日常に
平たいランチョマットの模様
霧吹きの向こう側には
砂漠があるみたいだ
変わらないことの単調さは
短調みたいな言葉を
異空間に解き放ちつつ
誰かのそれを名曲のように扱う
どちらかといえば
珍しさだろうが
短い音が多くあって
それが羅列されることで
曲になっているのだろう
快感にも似た
不釣り合いな感覚を
依存だとしても
そこに実存しなければならないなら
全ての戯言には意味があるし
生存保険のように
背中に張り付いている
汚なさが見えようと
気にしてはならない
誰かの生存に必要な医療機器を
破壊することになるからだ