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世間体ばかり気にする男

あるある!って思ってくれたら嬉しいです!

{注意}

これは実際に起きたノンフィクションいわゆる随筆文というものです。



皆さんは毎日電車を利用しているだろうか?


という質問が来たらもちろん「はい」と答える。


電車を使っていない人は家から出ないひとか毎日タクシーなどを利用するリッチな人だろう。


そんな電車に乗った際のエピソードである。


その日は休日の昼間だった。


座席は等間隔に空いており私は適当に座った。


しばらく乗っていると赤ちゃんを抱えた若い女性が私の斜め前の座席に座った。


その時は特に気にせずスマホを触っていたが視線を感じ、ふと顔を上げると赤ちゃんがこちらをずっと見ているのである。


その時私はどこにでもいるような、なんの特徴もない男を見て何が楽しいというのだろうと思った。


赤ちゃんを抱えている女性は窓の景色を見ており私がこちらを向いていることに気づいていない様子である。


赤ちゃんに見られた経験がないため少しムズムズした気持ちになりながらも、せっかくなので赤ちゃんはどんなものなのかをじっくり観察することにした。


おそらく男の子だろうか。


鮮やかな青色の服を着ておりズボンは黄色い半ズボンを着用し、国民的アニメキャラクターの靴を履いている。


抱っこされているということはまだ歩けない年齢だろうか。


そんなんことを考えていると急に目を逸らされてしまった。


急に寂しさを感じた。


さっきまではムズムズするなど言っておいて、なんて自分は勝手な大人なのだろうか。


すると赤ちゃんは私の隣りに座っているおばさんを見始めた。


寂しさの次に今度は嫉妬である。


こっちを見てくれと言わんばかりの視線を向けても一向に目を合わせてくれる気配がない。


しばらくするとおばさんが赤ちゃんの目線に気づいたらしく赤ちゃんに対してニッコリと微笑んだのである。


その時私は赤ちゃんとのコミュニケーションのとり方を学んだ。


言葉で会話するでけがコミュニケーションではないということを。


大きな発見をし少しばかり興奮していると目的の駅に着いた。


電車を降りた時に尿意を感じたので駅のトイレに寄ることにした。


トイレに入り立ちションをしようと便器の前に立つと1つ重大なことに気づいた。


ズボンのチャックが開いたままなのである。


もしや電車に乗る前から閉めていなかったのかと思い赤面した。


そういえばと思い、さっきの電車内での出来事を思い出す。


さっきの赤ちゃんはズボンのチャックをずっと見ていたのだろうか。


言葉では伝えられないから目線で訴えかけていたのだろうか。


そんな気さえしてきたのである。



こういう経験みんなはある?

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