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蛇足の「だ」

<<主人公一家>>


蔡 (トーリ)

今作の、可愛げをどこかに置き忘れたヒロイン。

妊娠出産を経て、持ち前の図太さに磨きがかかってしまった。

息子がチートすぎて少し心配。でも妹にデレまくる姿を見て少し安心。

本人達の要望を聞くと穏やかな生活がしたいとのこと。そうかー。うん。応援してるよ。

特に娘、シスコンな兄に負けないよう頑張ってくれ。とりあえず娘が惚れた男に死亡フラグが立たないように手伝ってあげるから。

女性を誉めることが結構好きなせいか、夫人に挨拶しているだけのはずが、蔡が夫人を口説いているように聞こえてしまうことがよくある。ビロウの奥方を猫可愛がりしすぎてビロウから二人きりで会うのを止められたなんてことも。間男扱いなのが解せぬ...

話を聞くのは好きで、よく夫人たちの集まりに参加している。情報掌握と情報操作、意見誘導も意外に長けている。

名前の由来:不美人でもいい。雑草のごとくしぶとくなりますように。

→くさむら→蔡



フリオニール・リブラ・インブリウム(フィル)

元貴族が財閥を起こした一家の次男坊。

兄が跡取りとして優秀なので割と好き勝手やらせてもらっている。実家が金持ちなので有象無象が寄ってくることに慣れている。

蔡は知らないが、身元不明の蔡が国籍を取得できたのはほぼ彼のおかげ。

言語の研究を本業としている。既に何ヵ国語も話せるので外国に彼を連れていけば言葉に困ることはない。ビロウと知り合ったきっかけでもある。

国から依頼されたカナン文書(息子の前世の日記)の読解に行き詰っていたので悪友のビロウの別荘に転がり込んで心の洗濯をしていた。そうしたら最大のヒント(むしろ答え)が手元に転がり込んで欣喜雀躍。

都会に帰ってからトーリにプロポーズ。

何度も断られたが、事実婚まで認めさせた。フィルという愛称で呼ばせるようになったのもこの頃から。

子供ができたと分かった時、両親に報告するため連れて行った。女性に無体なことをして責任を取らされることになったのかと勘違いされて、実の両親に首を絞められたのは、籍を入れた今では笑い話。

息子が生まれたが、トーリを離すつもりはない。

娘が生まれてようやく子供にかまうようになった。

実は子どもがカナンだったり転生者だということを知らない。母子が何か隠しているのは面白くはないが放置している。

現在妻と娘を守るため、息子と共同戦線を張って対処中。

名前の由来:綺麗な子可愛い子普通の子のうちの普通の子

→ふつう→フリオニール

蔡が来るまではリブラ執着インブリウムしていた。



息子

前世ではこの世界に落とされて国を立ち上げるほどの活躍をした、分かりやすいチート異世界トリッパー。当時の名前は西東要さいとう かなめ。この世界ではカナンと呼ばれていた。

この世界で死んでさあもう終わりだろうと思ったらまたこの世界か。

数年後妹が生まれてかわいくて仕方がない。

長じてからは実力主義の軍部に身を置き一大勢力を持つ。主に私的利用するのは妹のためである。

これだけシスコン拗らせていたら嫁なんか来ないだろと思われるのだが、実は婚約者が居たりする。

彼女のことは、妹と比べられない程度には愛している。



あんまりチートでも無双でもない転生者。三歳くらいの時に母親と兄の会話を聞き咎めて問い詰める。

そこで母親が異世界トリッパー。兄が元異世界トリッパーかつ現転生者だと知る。

あれうちの家族ってある意味チートなんじゃあ...と思いつつ、自分は普通だと安心している。

実は自分に逆ハーレム補正がかかっていることを本人は知らない。

五歳の頃のユリアン(成人)に初恋。しかしそのすぐあとユリアンが結婚して大泣きした。さっぱり吹っ切って現在はユリアン兄さんと呼ぶ。そこにあるのは家族愛。

でも娘の家族愛は実は恋愛よりもスキンシップ過多。下心がないだけタチが悪い。

今は前世で堪能できなかった生活を謳歌するのに忙しい。恋愛にあこがれはあるけど手に職つけて堅実に働きたい。だからプロポーズなんて受けている暇ないのよ!

娘はあれ?これどこの乙女ゲー?という感じのイケメンに囲まれて必死に兄や家族に助けを求める。

将を射んとすればまずは馬からってんで家族にもご挨拶が回ってくるが、いまさら増えたところで一切の痛痒を感じない母親。娘はやらんと息巻く父親。単純に情報力の差で求婚者を手玉に取るお母さんにうっかりときめく娘がいたりいなかったり。

焦って(一番弱そうな)父親に危害を加えた求婚者は娘に泣かれ息子に殺されかけ母親から社会的に抹殺されたうえ父親個人から精神的にとどめを刺されるという四十苦を味わうことになる。

ちなみに娘に直接危害を加えようとした人間は、次の瞬間からこの世に存在しなくなる。息子チートだよ息子。



<<周りの人々>>


ユリアン・セージ

ビロウの親戚かつ天使かつ今作の縁の下の力持ち。彼が居なかったら蔡はフリオニールの世話にならなかったことと、そのセリフの量を考えると、ユリアンは空気だな。(必要不可欠という意味で)

ビロウ程イケメンではないが、穏やかな雰囲気と親しみやすいインテリっぽさを持ち合わせているので、むしろビロウよりモテる。ただ、優男っぽさが災いしたことも何度か。

ユリアンの父から数えて六番目の弟がビロウ。正しくおじさん呼ばわりできるのに、さりげなく気を使ってビロウ兄さんと呼んでいた。

蔡を見つけた時、ちょっと実家でゴタゴタがあって、ビロウ兄さんの別荘に避難していた。当時はそれほど勉強は好きではなかったが、蔡と一緒に勉強したのが楽しくて知的好奇心に火がついた。

学業の有名どころ「アカデミー」に進学し、教授の代行や家庭教師をする。

ユリアンほど性格良ければ引く手あまただよな。

娘の初恋相手であっても仕方ない。だが、ユリアン自身はロリコンではないと自認している為発展はなかった。

昔、占い師に食ってかかったのは、ロリコンのケがあるから気をつけろと言われたからだったりする。

ユリアンとしては許容できない。でも小さい子達がわちゃわちゃ遊んでいるのを見るのは好きだったり。

蔡とフィル夫妻の息子や娘だけでなく、ビロウ夫妻の子どもたちの世話をよくしていた。多分同年代よりも子育ての経験は豊富。

奥さんを貰うけども、子供が望めなかったので、孤児を引き取り育てる。

子育て?ええ、慣れたもんですよ。

後に奥さんに先立たれ、男やもめに。再婚する気は更々ない。

蔡とフィル夫妻の娘とは相変わらず仲良しさん。その娘の求婚者達からすると、兄貴の次に忌々しい男。求婚者達が嫉妬に歯噛みし、時折噛みついて来るのを底の見えない笑顔で受け流す程度には、歳をとって性格が悪くなっている。

名前の由来:綺麗な子可愛い子普通の子のうちの可愛い子

→優しい可愛いの音をとって優愛→ユリアン+賢者セージ



ビロウ・ヴェロ

今作一のイケメンにして美人の奥さんをもらったリア充かつ勝ち組であるにも関わらず、「いじり倒して構わない人」認定されているちょっと不憫な人。

基本的に真面目で善人だがうっすらツンデレ。更に混乱すると何かやらかすうっかりさん。結構隙だらけなので、ユリアンからは変な女に引っ掛かりそうだと実は心配されていた。

金も地位もあるイケメンがモテないはずもない。しかし本人が多忙なのと、目に余る万年新婚夫婦っぷりが有名過ぎて実は大してモテない。

フリオニールとの付き合い始めは、外国で言葉が通じなくて途方に暮れていた時に通訳やってもらったことから。同じ国出身のよしみで、交渉事に付き合ってもらったうえ、全部終わるまで面倒みてくれと拝み倒した。以来、気がおけない友人同士。

子宝にも恵まれたが、跡取り息子は蔡とフィル夫妻の娘の逆ハーレム要員のギリギリ線上にいる。哀れ。

ただ、ビロウ自身は娘さんのことを気に入っている。あの両親を持つ娘さんが普通の可愛い女の子であることは神のもたらした奇跡に違いないと思っている。

ちなみに、息子の方には後に顎で使われる立場になるが、息子の習性は既知の為、時々逆に酷使している。

名前の由来:綺麗な子可愛い子普通の子のうちの綺麗な子

→美しい狼の音読み+速さのヴェロシティ



フィルの兄夫婦

兄はフィルの実家の正式な跡取り。大抵の財閥は政略結婚が普通だが、フィルと兄の父母が恋愛結婚上等の精神だったので特に反対されず恋愛結婚。

むしろ相手の両親を説得する方が苦労した。

その説得とフィルの入籍には兄弟間の共同戦線(両者の取引)があった。

兄と兄嫁はその後子宝に恵まれ、女の子の双子、男の子の順で生まれた。

女の子の双子は蔡とフィル夫妻の息子と同い年(双子が先)。男の子は息子と娘の間。

男の子は姉たちによくしごかれたので小さい頃は息子のところに入り浸った。妹が生まれた時もよく顔を見に来た。自分よりも小さい子がいるのがうれしかったらしい。気分はお兄さん。

でも息子と同レベルにはなれない。

長じてからは季節のあいさつを行うくらいで、面と向かって会うと妹には兄貴風を吹かせたがる。ギリギリ妹の逆ハーレム要員から免れている。

兄夫婦から、いとこは結婚できるんだぞと教えてもらった時、男の子は賢明にも、まだ死にたくないとのたまった。

非常に正しい。

ちなみに女の子たちは、(息子を)機会があれば狙ってみるわとあっさりしたものだった。

それも正しい。


胡散臭い占い師

インチキはしてないけれど、占い師というよりはむしろ鑑定者。

現代日本の元気で能天気な元男子高校生。

気がついたら目の前によくあるゲームのステータス画面が浮かんでいた。

色気より食い気。前に蔡を誘ったのも食事目当て。

後に、息子や娘に引き合わされてそのステータスに大爆笑した。思い出し笑いが頻繁過ぎて酒場の親方に何度かどやされた。

なお、娘さんのお助けキャラとして気が向いたら相手との相性や相手の情報を教えてくれる。

娘さんがヤンデレに捕まらないのは実は彼のおかげが大きい。


2020/03/21 記載微調整

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