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異世界召喚勇者の不幸

作者: 箱崎裕治

私こと佐藤貴史は25歳の中学校のまだまだ新人の音楽教師です。

私の特技は絶対音感と完全記憶能力で一度聞いた曲の歌詞とメロディーは忘れませんし読んだ本やアニメの内容も覚えています。

父親が投資で稼いだお金で家には大量の新刊の小説に漫画、古い小説や漫画にアニメやドラマのディスクが存在しますがピアノのレッスンの時以外に全て見ています。

他にも父が趣味で発明家を名乗って実用新案を考えていて自分の生まれる前の実用新案や特許も書き残していますがそれも記憶しています。

また音楽大学に通っていた頃から小説投稿サイトに投稿していて出版している本もあります。

そしてある日音楽の講師室でテストを考えていると足元から光が溢れたので驚いて足元を見ると魔法陣が光輝いています。

魔法陣から逃げようと考えて立ち上がりましたが足が貼り付いた様に動きません。

そして目を開けていられない程に魔法陣の光が強くなると私の姿は講師室から消えました。

意識を取り戻すと辺りは真っ白な空間で眼の前には美女が立っていて私に話し掛けて来ました。

「異世界の勇者よ突然の召喚で済まないが妾はこの世界の女神ですが妾の管理する世界の魔王を倒して邪神を封印して貰いたいのです」

私は聞いた内容を吟味して女神に返事をします。

「そんな者は女神様の世界の人間に力を授けて倒させれば良いのでは無いですか?」

私の返事に女神は深刻な顔で答えます。

「それが魔王が妾の封印した邪神の封印を解こうとしているのでこの世界の人間では限界まで力を授けても倒せそうに無いのでそなたと云う高次元世界の勇者の素質を持つ者をそなたの世界の神の目を盗んで召喚したのです」

「私を拉致したのですか?」

「言い訳も出来ませんが邪神を封印後は元の世界に戻しますのでどうかお願いします」

仕方無く私は引き受けました。

「強くなるための能力は授けてくれるんですか?」

「はいそれは確実に授けますが、まずは成長能力成長能力100倍とアイテムボックスに鑑定に異世界言語能力に武器としてカリバーンにドラゴンの革鎧です」

「後は必要な資金もお願いします」

「それでは100万ギールを授けるので3年後に邪神がふうから開放されるまでに魔王を倒して下さい」

そうして私は旅立ち魔物を倒したりダンジョンを攻略しながらレベルを上げて行きました。

2年と半年でレベルを10000まで上げた私は魔王軍を倒しながら魔王城を目指しました。

そして魔王城に辿り着くと魔王と対峙します。

戦いを始めると魔王はかなり弱かったですが最後の力を振り絞り邪神を封印から開放しました。

私は危機感を覚えながら邪神と戦いますが何とか邪神を倒しました。

するとまたしても真っ白な空間で女神と話し合います。

「佐藤貴史よよくぞ邪神を倒してくれました。これでこの世界は一万年は問題ないでしょう。それでは神に気づかれない様に送還します」

女神が理解できない魔法を唱えると足元に魔法陣が

現れて送還されました。

気が付くと周囲には木造住宅だらけでビルなどがほとんど見当たりません。

近くにあった商店に新聞が合ったので日付が昭和38年9月3日でした。

「全くあの駄女神は!!世界はともかく日付がずれまくって居るじゃないか」

昭和38年と言えばまだ父も産まれて居ません。

帰る方法が分からないので生活をする為に考えますが戸籍も保証人も居ないのでアパートも借りられません。

色々と考えてから交番に向かいました。

思った通りに警察官が1人なので暗示を使って暴力団の事務所の場所を紙に書いてもらい暗示を解くと同時に交番を出ます。

昼食はアイテムボックスに保存してある食事で済ますと日が暮れるのを待ちます。

そして日が暮れると暴力団事務所を目指します。

そして事務所に集団睡眠魔法をかけると事務所に潜入します。

まずは金庫の鍵を透視しながら解除して鍵開けの魔法で金庫を開けました。

そして金庫内部の150万円程をアイテムボックスに収納してから眠っている組員や幹部の財布を没収しました。

事務所を出ると宿屋を探しました。

見つけた宿屋で一晩泊まります。

そして翌日朝食を食べると宿屋を後にして公園向かいベンチに座ると戸籍と住居をどうするか考えます。

祖父が話していたどうしようも無くなったら○○党か宗教を頼れば高度成長期はどうにかなると話していたのを思い出して○○党を頼ることにしました。

服屋で困っている人間に見える様な古着を買うと人目につかない場所で着替えて駅に向かい駅近くにある○○党の事務所に飛び込み涙を流しながら土下座してから話し始めます。

「すいません、借りていたアパートが火事で入居出来なくなって国籍も無く保証人も居ないのでアパートも借りれず仕事も出来ないので何とか助けて貰えませんか」

そう言うと職員の人がやって来ました。

「戸籍は区役所に行って手続きすればどうにかなるしアパートと仕事は紹介して挙げるから暫く待って下さい」

そう言うと職員の人は電話を掛け始めて年配の事務員のおばさんがお茶を出してくれました。

「貴方どうして戸籍が無いの?」

「満州から引き上げの時に両親とはぐれて辿り着いた場所で敷金礼金無しで保証金も無しのアパートを借りて働いて居ましたが隣室から火が燃え盛って全財産は持ち出せましたが済む部屋が無くなって祖父が住んでいたと記憶している東京に出て来ましたが親戚は終戦後に一家離散したらしくて行方が分かりません」

「貴方の様に困った人を助けるのが私達○○党の理念だからお茶を飲んで待っていてね」

そうしてお茶を飲みながら待っていると電話を終えた職員の人が戻って来ました。

「これから区役所に行って申請をしてその後にアパートと仕事を紹介するよ」

そう言われてタクシーで区役所に向かいました。

そして窓口で職員と話し始めます。

「満州で産まれ育って終戦後の混乱期に日本に戻りましたが僅かな資産だけだったので資産を使って敷金礼金、保証人無しでアパートを借りて親子で働いて居ましたが火事で2階の部屋の窓から飛び降りた私だけ助かって戸籍が無いので両親に言われていた通りに両親の実家が合った東京まで移動しましたが祖父の実家は何処かに引っ越した後でした」

「1週間程度で戸籍が出来るからその頃に来て下さい」

そう言われて○○党の人と区役所を出ると案内されてアパートの前まで移動しました。

「このアパートなら敷金礼金保証人無しでも借りれるからどうぞ。後は仕事は必要ですか?」

「仕事も紹介して下さい」

すると10分ほど離れた工場に案内されました。

「工場長、新人の佐藤貴史さんで明日から働くそうだよ」

私はそこで職員の人と工場長に挨拶をしてアパートに帰りました。

これで暫くは工場で働いて保証人無しでも借りられるアパートを探そうと考えました。

そして頭の中で駄女神に不満をぶつけてその日は必需品の買い物に出掛けました。

まずは白熱電球に鉛筆に原稿用紙に辞書を買って帰りました。

これから不便な日々が始まります。


ある作品に刺激を受けて書きました。

続きはアイデア元の作品と似たような話になるので書けるかどうか分かりません。


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