【後日談】とある1日
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頂いた感想には、出来る限り答えていきたいと考えております。
宜しくお願いします。
「お待ちどうさま!
番号札、10番の人の所に、持ってて!」
「あいよ!」
大人の姿に戻った嫁の作った焼きそばを、
メイド姿のインラが、お客様の所に持っていく。
「こっちも出来たわよ。
番号札、8番ね!」
「待ってました!」
ハチハタ姫の侍女のタンさんが、
レサさんの作ったクレープを、お客様の所に持っていく。
「4点で、銅貨2枚(2000円の価値)になります。」
ハチハタ姫は、お会計係として奮闘中だ。
そして、僕は……
バックヤードで、絶賛、皿洗い中と言う事になっている。
まぁ……面倒臭いから、
木の皿や、木のコップ。木のフォークや木のスプーンを、
異能を使って、汚れる前の原状に戻す事で、楽をさせて貰ってる。
それを黙認して貰う代わりに……
木の皿や、木のコップ。木のフォークや木のスプーンが、足らなくなった時に、異能を使って、こっそりと増やしている。
「ただいま。」
「値切りまくって、安く買えたで!」
コトルと、ゼロイチ君が、買い出しから返って来た。
「ご注文、有り難うございました。
こちらは、番号札になります。
給仕係が来るまで、テーブルの上に置いていて下さい。」
ハチハタ姫の執事のナガさんが、
流れるような動きで、お客様達を、さばいていく。
◇◇◇
僕達が、メハジタ王国の西の都に店を構えてから、
1ヶ月がたった。
クモヒトさんが、
13番目の秘密の村の高次元の施設の中にあった、パラレル ワールドを繋ぐ【次元転移装置】の設定を元に戻したらしいが……
現在、再起動中らしくて……
この世界が、開かれるまで、
後、半年、かかるらしい。
「6番テーブル。準備、オッケーだぞ!」
テショミさんの大きな声が聞こえてくる。
「ほれ。新しい獲物だ。」
ハケオさんが、そう言いながら、
6番テーブルから回収して来た、
汚れた、木の皿や、木のコップ。木のフォークや、木のスプーンを運んで来た。
僕を含めた、この店のメンバーは、全員、
半年後、僕達の世界(オリジナルの世界)に行くメンバーだ。
インラとコトルは、
彼女達のボスのジーサクさん。戦闘狂娘こと、バサコちゃんと一緒に、情報管理局の職員として働くらしい。
因みに、元管理人のジーサクさんの役職は管理人。
他のメンバーの役職は、管理人見習いになるらしい。
そして、テショミさんとハケオさんは、
日本のダンジョン管理局で働く事が決まったらしい。
役職は、テショミさんは管理人。
ハケオさんは、管理人見習いになるらしい。
でっ。僕達は……
新しく立ち上げられた、次元転移装置管理局の日本支部に配属されてしまった。
ゼロイチ君は、僕達のチームのリーダーと、
副支部長を兼任させられる事になって、ブツブツと文句を言っていた。
役職は、ゼロイチ君とレサさんが、管理人。
僕と嫁が、管理人見習いになった。
ハチハタ姫は、
僕達の世界(オリジナルの世界)に行った後、
次元転移装置管理局の総本部長と日本支部長を兼任するらしい。
これは……
世界的な組織として立ち上げられた、次元転移装置管理局の本部を、日本に置きたいと言う、
ハチハタ姫の強い願いから、そう言う事になったらしい。
「この生活を続けながら……
たまに、元の世界(オリジナルの世界)に帰省させて貰えたら、言う事ないんやけどな……」
ゼロイチ君が、バックヤードに入って来て、ボソッと呟く。
「こら、ゼロイチ。
サボってないで、レジ応援に行く。」
「ヘイヘイ。」
レサさんに、怒られた、ゼロイチ君は、
バックヤードを出て行った。
◇◇◇
「5点で、銅貨2枚(2000円の価値)と、木貨5枚(500円の価値)になります。」
ゼロイチ君の声が、聞こえてくる。
ハチハタ姫の隣で、会計係に着いたらしい。
「いらっしゃいませ!」
コトル君の大きな声が、店の中から聞こえてくる。
どうやら、コトル君は、
ナガさんと一緒に、受付係をするらしい。
にしても……この町は平和だ。
人は皆、フレンドリーで、活気に満ち溢れている。
最後まで、読み進めて頂き、有り難うございました。
皆様にとって、最後まで楽しめた物語だったら、嬉しいです。
今作の話の設定に、少しだけ変更を加えた、次回作を準備中です。
また、皆様と会える日を楽しみにしております。