第86話 Angel SOS(クジャク編)①
来てくれてありがとぉ~♪
ゆっくりしていってね♪
アドリエルが召喚される1日前、8月の夏。場所は猫の国。
『ジャン・ジャ・ジャン・ジャン・ジャーン♪』あらあら、あっとゆう間に4日も経ちゃった。
てなわけで、レリエルが【牛の国】から意気揚々と帰ってきましたよ。
そして何と!!
【牛娘捕獲大作戦】は大成功だった模様です。
何ぃーー!!
レリエル:「ただいまぁ~♪」
満面の笑顔でザミエルの私室を訪れるレリエル。
そうここは、戦艦アイオワ内にあるザミエルの私室です。
豪華絢爛な宮殿の様なその私室は、応接間、リビング、食堂、寝室、大浴場、そして今ザミエルが居る大広間で構成されています。
正直言って広い!!
そうなんです。広過ぎる程、広々としています。
悪党とはどうしてこうも、無駄に権力を誇示するのか理解に苦しみます。
まったくもって、独裁者の独り善がりを『絵に描いて、額縁にはめて、展覧会に展示して、大賞を取るような』な部屋ですね。トホホォ~イ♪
ザミエル:「よう! 大漁だったみたいだな」
はい、50名程の牛さんの娘を捕虜として連れ帰ってきましたからね。もうウハウハです。
レリエル:「そうなんだよ♪ ほんとうまくいっちゃった。
そして、この子達はおすそ分けだよ。とりあえず10匹程連れてきたよ」
ザミエル:「おうわりぃなぁ」
レリエルは牛さん達をザミエルのもとへと誘導します。
どの娘も貴族の娘です。スタイルも器量も申し分が無い生娘達です。
そして、どの娘もとても不安気な面持ちです。
そりゃそうですよね?
だってさらわれてきたのですから。
それに今、目の前では、猫ちゃん達のあられもない姿を見せ付けられてもいます。
ここはザミエルのハーレムですからね。そっち系のものが多数並べられているのです。
可哀想な彼女達の生末を物語っている光景です。
でも、涙する彼女達を助けてくれる者は誰一人としていません・・・あわれ。
レリエル:「一様、僕が見繕ってきたよ。
見て見て、この子のオッパイとても大きいでしょう?」
相変わらずの身勝手振りですね。
牛さんの誘拐も、お人形さん遊びで、好みの人形を選んできたぐらいにしか考えていません。
ザミエル:「おぉー、ほんとでかいな」
レリエル:「そうでしょう・そうでしょう。
牛はね、オッパイの大きさと角の大きさがね、反比例するんだよ。
だから、10人10色のオッパイを取り揃えてみたんだ。どうかな?」
ザミエル:「どうかなて言われてもよ。どいつもこいつもでか過ぎないか?」
はい、ザミエルが言っていることもわかります。
はい、わかちゃうんだなぁ~ これが。
では説明しよう!
まず牛さんは我々人類より身長が大分高いです。
成人女性の平均身長は180cm、成人男性の平均身長は210cmにもなります。
この物語の舞台となっている【惑星メルクリウス】でも、ケンタウロスと並ぶ大型の種族です。
そして勿論、男性は筋骨隆々、女性は爆乳です。お尻も超大きいですよ。安産型?
そしてこの度問題となっている注目のバストのサイズですが、アンダーバストサイズはまあ我々人類と同じ程ではないのですけど、まあ普通といえば普通のサイズで・・・す・・・? まぁ~ とりあえず・・・は。
何はともあれトップバストサイズが問題となっております。
2m? は勿論ないのですが・・・が・・・が~ とにもかくにも爆乳です。
150cm以上は当たり前、170cmは・・・はい、おります。そういう方もおります!
はい、バストの重さが左右合わせて6kgなんてざらでございます。ざらなんです!
はい、10kgも夢ではありません。マジです! もうファンタジーであります。
驚愕の質量とパンパンの張り。その余りもの大きさの為、上半身を後ろにそらせ、腰にオッパイの重心を掛けないと、つんのめってしまいます。勿論、自分の足元なんて一切見えません。マジです! 靴下はく時とかどうするのかな??
まさに我々人類の常識を覆すオッパイここにあり!! であります。
説明お終い!
レリエル:「うぅ~ん、確かに好みの問題もあるよね。
でも、慣れれば心底惚れ込むと思うんだけどな。
だから今はとりあえずパフパフしてみてよ。
きっと気に入いると思うよ♪」
ザミエル:「そゆうものなのか?」
レリエル:「うん♪ そおゆうものなのだよ♪
ほら見て見て、牛はド・Mだからね。こう強く乳搾りしてあげると・・・」
オッパイ談話に花を咲かせる堕天使達、実に楽しそうである。
尚、詳細な描写については省かせて頂きます。(18禁のため)
おやおや、堕天使達も、何時までも、バカな事ばかりしているわけではないようですね。
どれどれ・・・。
ザミエル:「いやぁー ぶったまげたぜ! 牛、侮れないな!」
レリエル:「でしょ・でしょ・でしょう♪ 気に入ってもらえて嬉しいよ」
ザミエル:「おぉー それとよ、ちょっと真面目な話なんだけどよ。猫どもの動きが少しわかったぜ」
レリエル:「へぇ~ どんな感じなの?」
ザミエル:「聞いて驚け! 勇者(天使の加護を持つ者)が居るぞ!」
レリエル:「ちょっとそれって、そうとうまずいんじゃない? どうしよう?」
ザミエル:「まあな、上陸部隊は、もう既に壊滅状態だ。
危うくクロード(ザミエルの息子)も戦死するところだったんだぜ」
レリエル:「そんなに被害が出たんだ。
対人兵器も結構用意したのに効果なかったの?」
ザミエル:「勇者がよ、なかなかの策士でな、ことごとくやられちまった」
レリエル:「ふぅ~ん、そうなんだ。勇者がね。
このことって多分、オファニエルは知っていたんじゃないかな?」
ザミエル:「おそらくな。どうやら俺様達を唆して天使達の動向を探らせる魂胆のようだぜ。
まったくよ、とんだ使いっ走りにされちまったぜ!」
※注記:『第43話 大いなる野望①』をご参照ください。
ほんと悪党てどうして、こうも悪知恵ばかり働くんでしょうかね?
騙し合い上等!! 下剋上上等!! 仲間割れ上等!!
はぁ~ ほんと嫌な奴らですね。ほんとため息が出ます。はぁ~
レリエル:「ということは、今、僕達が【人の国】に撤退したとしたら、オファニエルは僕達を天使に引き渡すだろうね」
はい、今回の【猫の国】への侵略行為は、ザミエルとレリエルの独断専行だと言い張るでしょうね。
そして本音では、これで邪魔者が消せたと喜ぶのであります。
うわぁ~ 汚ね奴ですねオファニエルて、マジひくわぁ~
ザミエル:「してやられちまったな!
オファニエルの奴、道理で俺様達の進軍に協力的だったわけだぜ! ちくしょう!」
レリエル:「こうなると何としても早急に僕達の居場所を確保しないといけないね。
このまま作戦を継続し【猫の国】に暫定政権を立ち上げるのがベターかな・・・?」
ザミエル:「おお、既成事実さえ作ちまえば上位天使も納得するだろうぜ。
そこでだ、俺様の計画なんだけどよ」
レリエル:「なになに教えて教えて?」
あらあら、また悪巧みですか?
猫ちゃん達を、もうこれ以上虐めないで欲しいんですけどね。
まあ彼らには何を言っても無駄でしょうけどね。
というわけで、クジャク達の困難はなおも続くのでした。
つ・つ・ついに・・・2章もクライマックスだぁーー!!
だがしかぁーーし!! 申し訳ない!! 私情により少し休ませてください。3月12日の日曜日を目指して頑張ってみます。ごめんね。