第84話 さようなら イズの都④
来てくれてありがとぉ~♪
ゆっくりしていってね♪
時はアドリエルが召喚される5日前の夏。場所は猫の国。クジャク16歳の物語。
猫ちゃんを虐げる堕天使。
猫ちゃんを慈しむ天使。
双方の争論の行方はいかに・・・。
ザミエル:「おいおい説教かよ・・・!?
まったくおまえ(ミシャエル)は真面目過ぎるんだよ・・・!
もっと気楽にさ、俺様の様に楽しんでみろよ?」
レリエル:「僕もザミエルの意見に同感だね。
どうしてミシャエルは自分のしたいことをしないんだい?
猫大好きなんでしょ?」
ミシャエル:「他人を傷付けてまでして得られるものなんて何もないわ」
ザミエル:「だからおまえは真面目過ぎるて言われるんだよ。
いいか?
地(物質宇宙)にあるものは俺様達の玩具だ!
玩具で遊ぶなんてあたりまえのことだろ?」
ミシャエル:「この子達(猫種の娘達)は玩具なんかじゃない!
大切な人類よ。
私達の妹なのだから優しくしてあげなくちゃダメなんだから」
ザミエル:「はぁー、またその話か?
もう聞き飽きたぜ。
限られた命しか持たない地(物質宇宙)に住む奴らが俺様の兄弟だ!?
ふざけるな!
こんな下等生物、玩具で十分だろ?」
えっ!?
堕天使て私達人類をそんな目で見ていたの?
マジで引くわぁー、て言うか、おまえら人類の敵だ!
この利己主義者がぁー!
ミシャエル:「どうやら話し合いでは解決できないようですね。
仕方がありません。これから天の法廷へ行ってあなた達を提訴します!
だってこんな事絶対に許されません!
いいえ許してはいけないのです!
そうでなければ猫ちゃんが猫ちゃんが・・・可哀想過ぎます・・・」
おっ!?何やら堕天使達の蛮行を公にするようですね。
公的手段に則って裁いてもらえるのかな?
ザミエル:「おいチクるのかよ!?
この弱虫野郎!
俺様が流血の罪でも犯したていうのか!?
あぁーッ!」
レリエル:「そうだよ、提訴するなんて、ちょっとやり過ぎだと思うな。
僕達はただ統治国家を造りたいだけなんだよ。
無益な殺生なんてしてないよね?」
どの口が言いやるですか・・・です!!
全くもって虐めっ子特有の根拠の無い言い分ですね。
完全に道理から外れた邪悪な考え方です。
よって聞く必要なんてありません。
それにしても、ミシャエルの提言、堕天使達に効いている様ですね。
もう一押しですよ!
ミシャエル、頑張て!
ミシャエル:「誰がどう見ても立派な侵略行為です!
そんな言い訳通用しません!
今すぐ【猫の国】から出て行きなさい!」
ザミエル:「嫌だね!
まだ白猫をモフモフしていないんだぞ!
それにハーレムを造るんだよぉー!
俺様のハーレムをな!」
レリエル:「僕も、まだ牛のタユンタユンのオッパイでパフパフしていないよ。
これから、うぅ~んと沢山美女を集めてパフパフ・モミモミするんだからさ、そんな意地悪言わないでよ」
あらあら本音が駄々洩れですよ。
ほんとバカで、ド・スケベで、クズ野郎で、最低最悪ですね。
欲望のままに生きる彼らに正論は通用しません。
有るのは貪欲なまでの私利私欲のみです。
怖いですね。
て、言うか、あぁ~頭痛い・・・。
ミシャエル:「そんな事していいわけないないでしょ!?
一体全体あなた達は神様から何を学んできたの!?
常識的に考えてよ!?
どう考えてもおかしいでしょ!?」
ザミエル:「あぁーもぉーピーチクパーチクうるせな!
俺様の好きなようにやって何が悪い!
モフモフしたいんだよ!
分かるだろ!?
こんな簡単なこと!」
レリエル:「まあ・まあ・まあ・まあ・まあ♪
落ち着いてよ二人共。
うぅ~ん、そうだなぁ~ねぇ~ミシャエル?
僕達はただ玩具で遊びたいだけなんだよ。
だから君の言っている事はお門違いだと思うな。
僕達は何も悪い事はしていないはずだよ。
そうでしょ?」
お分かり頂けたでしょうか?
天使と堕天使の意識の違いを、これって真逆ですよね。
どうしてこうも違うのでしょうか?
まあ一様、善と悪となるのですが、もう少し掘り下げると、それは価値観の相異です。
天使は皆仲良しこよしの利他的な博愛主義。
堕天使は自分さえ良ければいい自己中心派。
相容れない間柄でございます。
ミシャエル:「はぁー、あなた達には何を言っても無駄なようですね。
もう仕方がないので私は天へと戻ります。
さようなら」
ザミエル:「あっ待てこの野郎!
逃げるんじゃねぇーよッ!」
ミシャエルはとびっきり大なため息をつくと光に包まれ天へと帰って行きました。
そして取り残された堕天使が二人途方に暮れるのであります。
少しは反省しろ!
レリエル:「あぁーあ、帰っちゃったね」
ザミエル:「ちぇッ!不味いことになっちまったな。
最悪天へと撤収させられちまうぞこりゃ。
どうする?
少し様子を見るか?
一週間も見とけば十分だろ?」
レリエル:「そうだねぇ~、多分上位天使はミシャエルの訴えを取り合わないと思うけど、不安だよね」
ザミエル:「まあな。それにしてもよ。これからて時によ。ミシャエルの奴め余計な事をしてくれたもんだぜ」
レリエル:「そうだけどさ。ザミエルはまだいいよ。猫を3匹手に入れているし。
それに引き換え僕なんて、まだ牛を一匹も手に入れていないんだよ」
遠い目で項垂れるレリエル。本気で悩んでいます。マジもマジ大真面目です。
牛娘の爆乳でパフパフできないことがどうしても許せないのです。
ザミエル:「今はマジで様子見でいこうぜ。なっ!?」
レリエル:「これで本当に撤退になったら、僕、悔やんでも悔みきれないよ。
よし!今から急いで牛をさらってくるよ。
ちゃんと目星は付けてあるんだ♪」
ぱぁ~と笑顔が弾けるレリエル。やる気満々ですよぉ~♪
統計学的にもHはやる気にさせてくれる起爆剤であります。
オッパイのためならなんのその・・・です!!
ザミエル:「おいマジかよ!?
今はまずいって!?
あまり天使達を刺激するなよ!?
なっ・・・?」
何とかレリエルをなだめようとするザミエル。
でへへへ~♪無駄なあがきであります。
Hへの飽くなき追求は何人たりとも・・・止められなぁーーい!!
レリエル:「大丈夫・大丈夫♪計画があるんだ。
ある貴族が盛大な晩餐会を催す情報を入手しているんだよね。
その参加者をさらうのさ。
実はもう作戦も立ててあるんだよねぇ~♪」
ザミエル:「作戦があるて言ってもよう?」
レリエル:「牛ってさほんとバカな奴らだよね。
【猫の国】がこんな状況なのに危機感が全く無いなんて、ほんと愚かだと思わない?」
ザミエル:「おいおい?本当にやるのか?」
クスクス♪
ザミエルてばさ、さっきまで散々大口をたたいていたのに一気に弱気ですよね。
こいつはとんだお笑い草ですよ。
キャハハハハ~♪
レリエル:「大丈夫・大丈夫♪僕に任せておいて。
このご時世に国中から貴族を招いて、それも海辺の城で晩餐会だよ。
もう美女をさらて、て言っているようなものでしょ?」
ザミエル:「でもよう・・・」
レリエル:「さあ~準備に取り掛からなくちゃ♪」
強引に押し切るレリエル。
何としても牛娘の爆乳でパフパフしたいんだもん・・・である。
こうしてレリエルは全身全霊を傾けて【牛娘捕獲大作戦】に臨むこととなりましたとさ。
ほんとバカばっか!
トホホ~イ♪
すいません。体調崩していました。皆さんのところも寒波大丈夫ですか? ほんと寒いですね。トホホ~イ♪