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Angel SOS  作者: カツオ
第2章 猫の国
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第83話 さようなら イズの都③

来てくれてありがとぉ~♪

ゆっくりしていってね♪

 時はアドリエルが召喚される5日前の夏。場所は猫の国。クジャク16歳の物語。



 時は【イズの都】が焼け落ちるほんの数分前にさかのぼります。


 ザミエル:「打って!」


 ザミエルの号令のもと超ド級戦艦アイオワの400mm砲が火を噴く。

 空を割く様なけたたましい爆音を轟かせ、標的となった【イズの都】を打った!

 そして、着弾した砲弾は炸裂し辺り一面を一瞬で吹き飛ばします。

 天守閣は焼け落ち、家々は炎に包まれ、【イズの都】は火の海と化したのです。


 その様子を満足気に眺める堕天使達。

 あんた達、ほんとなんてことしてくれたの!!??

 まったく!!


 ザミエル:「スゲー!一発(一斉射)でこの威力かよ!マジ凄くね!」


 レリエル:「いいねいいね♪もっともっと頑丈な標的が欲しくなちゃっうね?」


 ザミエル:「まったくだぜ!この威力なら【牛の国】の強固な城でも一発だな」


 レリエル:「うんうん、僕達無敵だね」


 猫ちゃん達の大切な都を焼き払っておいて、なんて無神経極まりない言いぐさでしょう。

 ほんとムカつきます。

 ムカムカ!


 そんな堕天使達の会話を聞く、あの可哀想な娘達はただただ震え上がるばかりです。

 無理もありません。自分達の国の象徴である【イズの都】が一瞬で焼かれてしまったのですから。

 娘達は堕天使達の腕に抱かれ、ただただ呆然と焼け落ちる都を眺めることしかできません。

 そうなんです。今の彼女達にあるものはただ一つ絶望だけです。

 堕天使達はそれが愉快でたまりません。

 泣き叫ぶ娘達をもてあそびモフモフに興じるのです。


 そうまさに堕天使達は狂っています。

 数百年を掛けて積み重ねてきた猫ちゃん達のかけがえのない文化を、猫ちゃん達の幸福な暮らしの場を焼き払うなんて、余りにも・・・そう、余りにも悲しいことです。

 堕天使達は、そんな大それた事をしておいてまったく悪びれることもなく、自分達が作り出した兵器の破壊力に惚れ惚れと満足するばかりです。


 そうなんです。堕天使は、自己中心的で目的のためには手段を選びません。

 彼らは楽しいことが大好きで、相手のことなど知ったことではないのです。

 堕天使とはそうゆう奴らのことです。

 関わりを持ってはいけない連中です。

 そんな悪魔の様な奴らが攻めて来たものだから・・・もうおしまいだぁーー!!


 その時です。

 一条の光が差し込みます。

 そうです!救いの灯火ですよぉ~♪

 眩い光が部屋一面に広がっていくと、それはそれは美しい一人の天使が姿を現します。


 ミシャエル:「なんてことをしてくれたの!?

 猫ちゃん達の大切なお家を焼いてしまうなんて!」


 はぁ~い♪天使ミシャエルの降臨でぇ~す♪

 『パチ・パチ・パチ・パチ』

 皆さん覚えていますか?

 【惑星メルクリウス】で猫種の統治を手助けする下位天使のミシャエルですよ。

 ※注記:『第8話 Angel SOS(義彦編)①』をご参照ください。


 さぁ~ここからは心強い見方の参戦だぁー!

 張り切って参りましょう。 

 義憤を現わにしたミシャエルはザミエルとレリエルを睨み付けます。

 はい♪睨み付けちゃいますよぉ~♪

 もぉ~プンプンなんだからぁ~♪


 するとミシャエルは前屈みの姿勢をとり人差し指を立てて苦言を述べす。


 ミシャエル:「許さないんだから!

 こんな酷いことをするなんて・・・もぉー絶対許さないんだからぁー!」


 そう言うとミシャエルは、形のとても良い大きな大きなお尻を後ろに突き出し背筋を伸ばすと、

ポヨンポヨンでタユンタユンのオッパイを惑星の重力に任せて自由落下させるのであります。

 あぁ~崇光なまでに甘美な乳房を披露するミシャエル。

 オーイェー!

 眼福眼福♪

 ミシャエル、グッジョブです♪


 ザミエル:「よっ久し振り!

 まさか本当に出て来るとは思はなかったぜ。

 これって規則違反だよな?」


 ミシャエル:「あなた達が余りにも酷い事をするからでしょう!

 人間だけでは飽き足らず猫ちゃんにまで手を出すなんて・・・この利己主義者がぁー!

 どれだけの猫ちゃん達が泣いているか知ってるの!?

 と言うか、この子達を速やかに開放しなさい!

 もう可哀想に泣いてるじゃない。

 さあ早く離してあげて」


 拘束具で縛り上げられた挙句、いいようにもてあそばれている娘達の解放を訴えるミシャエル。

 いいぞいいぞ!もっともっと言ってやてくれぇー!

 

 ザミエル:「おいおい、そう熱くなるなよ。

 ここは交渉といこうじゃないか?

 おまえ(ミシャエル)だってモフモフしたいだろう?

 モフモフ」


 そう言うとザミエルはこれ見よがしにモフモフしだします。

 もうあんなことやこんなことまで・・・やちゃいますよぉ~♪


 ミシャエル:「だからぁー止めなさいよ!」


 人をおちょくる様なザミエルの態度に頭に来たミシャエルは、目にも止まらない速さでザミエルに駆け寄ると、両腕でザミエルの首を絞めだしちゃったよ。

 

 ザミエル:「うッげぇ・・・バ・バ・バカやめろ・・・も・も・もげる(あそこが)もげる・・・」


 うっわぁ~ミシャエルたら、軽々と長身なザミエルの巨体を持ち上げると、縦横無尽に振りだしちゃった。

 首を絞められ宙ぶらりんになったザミエルは、糸の切れた操り人形の様に踊っています。

 はい♪ブンブンと振り回されちゃっています。

 まったくもってざまあみろですよ。てへ♪


 強大な力を持つ天使が力一杯揺さぶるんですから、たとえ堕天使であったとしてもたまったものではありません。

 まぁ~ミシャエルのバインバインのオッパイの感触を楽しめるのはうらやましいですけどね。

 て・・・あっー!?

 ちょっと待ってください。

 ほら見て見て!?

 ミシャエルのバインバインのオッパイとザミエルに挟まれているのって?

 ザミエルがモフモフしていた猫ちゃんですよね・・・?

 見るからに苦しそうなんですけど。

 どうしよう!?


 レリエル:「ちゃっとやめなよ。天使同士の争いは御法度でしょう」


 なんと仲裁に入ったのはレリエルでした。

 それとレリエルが言うように、本当に天使同士の争いは神様によって禁止されています。

 違反者にはそれなりの罰則もちゃんとあるんですよ。


 ザミエル:「まったく何すんだよ!

 玩具が壊れちまうだろ!

 あぁ~あ、こいつ失神して小便漏らしてやがるぜ。

 きたねえなぁーもぉー」


 はい、ザミエルのズボン、びしょびしょですよ。

 ざまあみろ・・・です!!


 ミシャエル:「あわわわ・・・大丈夫・・・?」


 ザミエルから猫ちゃんを有無を言わさず取り返すミシャエル。

 白目をむいて失神しているので優しく介抱してあげます。

 なんてったって天使ですからね。回復魔法なんてお手の物ですよ。


 レリエル:「ミシャエル?

 地(物質宇宙)にあるものは僕達の玩具じゃないか?

 何をそんなに怒る必要があんだい?」


 ミシャエル:「猫ちゃんは玩具じゃありません!大切な人類です!」


 ※注記:ここでの人類とは知的生命体全般を指しています。


 レリエル:「ふぅ~ん、人類ねぇ~ただ地(物質宇宙)に住む生命体の一つじゃないか?

 そんな些細なこと気にするよりもさ、僕達と一緒に玩具で遊ぼうよ。

 君、猫大好きでしょう?

 モフモフ楽しいよ♪

 ねぇ~ねぇ~モフモフしようよ♪」


 そう言うとレリエルは、嫌がる猫ちゃん達をモフモフしてみせます。

 そんな非道を再度見せつけられミシャエルは、強面にレリエルを睨み付けます。


 ミシャエル:「狂ってる!

 こんな事をする為に神様は地(物質宇宙)を造られたんじゃない!

 あなた達は何も分かってない。

 全ての被造物が幸せじゃなきゃ何の意味もないのに・・・うぅーー」


 ミシャエルの頬を伝って大粒の涙が流れ落ちて行きます。

 猫ちゃん達の苦境に同情し嘆き悲しんでいるのです。

 多くの猫武者が討死し、【ミシマ村】の女子供は捕虜となり、国の大半の猫ちゃん達は難民となりました。

 本当に多くの猫ちゃん達が苦しんでいます。

 だからミシャエルの心も、猫ちゃん達の悲痛な思いで張裂けそうです。


 そうなんです。ミシャエルは心優しい天使です。

 猫ちゃん達の希望の光です。

 だから負けないでミシャエル!

 貪欲で残忍な堕天使達をやっつけてくれ!

一生懸命に書いてるのに・・・書いてるのにぃー!! 筆が進まない・・・上手く書けない。どうしよう・・・あぁーどうしよう!! 誰か助けてぇー!!

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