第58話 白猫の花嫁⑩
来てくれてありがとぉ~♪
ゆっくりしていってね♪
時はアドリエルが召喚される1年前の夏。場所は猫の国。クジャク15歳の物語。
【イズの都】のお城にあるとある高貴なお部屋でのこと。
落ち着かない様子で小言を言い合っている小さな女の子達がおりましたとさ。
それってもしかして?
はい♪ツバキちゃん達でぇ~す♪
うぅわぁ~♪見て見てぇ~♪
チヅルちゃんが言った通り、ツバキちゃんと同じくらいの背丈の小ちゃな女の子が2人いるよ。きゃわいい♪
ツバキ:「ねぇ~ねぇ~サクラちゃん、クジャク様、ちょっと遅いと思わない?」
披露宴会場からクジャクと一緒に退室してから、かれこれもう小一時間は経っています。
本来のツバキちゃんの計画であれば、クジャクと共にこの部屋まで御一緒したかったんですけどね。
当のクジャクといえば、着替えをするため、自室へと戻て行ったきりです。
では状況の整理をしよう!
まずクジャクは自室へと戻り入浴のため湯殿へと向かった。
ツバキちゃんとしては着替えをするだけの認識だったので、一時間以上経っても一向に現れないクジャクにしびれを切らしている。と言った処です。
でも当のクジャクにはそれなりの理由があります。
それは?
そう【クジャクゥーー!!ママ寂しいの伝説】です。
※注記:詳細は『第56話 白猫の花嫁⑧』をご参照ください。
クジャクは披露宴会場で母マイヅルに体中を嘗め回され、もみくちゃにされちゃいました。
いやぁ~猫ちゃんの愛情表現とはいえ・・・ヤバいですね♪てへ♪
あと食後と言うこともあり歯磨きもしたいところです。
ここだけの話、クジャクもペロペロ大好きなんですよ。
あとチューチューもね。
チヅルちゃんもそう言ってましたよね?
以上。状況の整理終わり!
そんな諸事情など露知らず、むっつりスケベなツバキちゃんとしては、もう一秒たりとも待てません、と言った処です。
女の子だって結構Hなんだからね!!であります。
サクラ:「ツバキ様、これは一大事で御座います。多分・・・浮気ですね!!」
もうツバキの侍女でしょうか?
この子てば煽る煽る。
でもさあぁ~、マイヅルからはゴーサインもらっているし、当の本人であるクジャクからも訪問する旨を伝えられているんだよね。
だから心配しないでね、ツバキちゃん。いい子にして待っていようね。
ツバキ:「う・う・浮気ぃーー!!
まさかぁーー、あははは~・・・・・・ぐへぇ~~」
あらあら、言っている側から、あぁ~あ、おいたわしい。
不安が募るあまり、良からぬ方向に思いが向いちゃったようですね。
もうこうなると妄想の猛者であるツバキちゃんは手が付けられません。
だぁ~かぁ~らぁ~♪
もぉ~エロエロな妄想で頭の中は一杯ですよぉ~♪
ほおらぁ~ご覧の通りHぃ事色々と考えすぎてパンクしちゃいましたね。トホホォ~イ♪
※注記:詳細は『第38話 白い許嫁②』をご参照ください。
ラン:「ツバキ様、お気を確かに!
サクラ、戯言が過ぎるぞ!
今宵は結婚初夜なのだぞ。
そんな事はありえん!」
サクラ:「えぇ~分からないわよぉ~?
もしかしたら今頃、チヅル様とあんなことや、こんなことの真最中かもぉ~?
キャァー♪恥ずかしぃ~♪
あぁ~あ、ツバキ、可哀想ぉ~♪」
ツバキ:「あがぐわわわわ~~」
おやおや~Hぃ妄想がデッドゾーンを超えてしまったのかな?
するとツバキちゃんがねぇ~、畳の上をねぇ~、のたうち回る♪回る♪回る♪回る♪回る♪回る♪回る♪回る♪回る♪回る♪回る♪回る♪回る♪回る♪回る♪回る♪回る♪回る♪回る♪回る♪回る♪回る♪回る♪回る♪回る♪回る♪回る♪回る♪回る♪回る♪回る♪回る♪回る♪ヘイ♪
はたから見れば可愛いし、面白いんですけどねぇ~、本人からしてみればたものではありません。
ラン:「ツバキ様、お気を確かに!
うむぅーッ!殿の思惑が的中したのか?
いやしかし・・・そんなはずは?」
ツバキ:「グジャクじゃまぁ~、はやぐツバキの元へ帰ってぎでぇ~~!!グジャクじゃまぁ~~ッ!!」
涙ながらに訴えるツバキちゃん。さながら悲劇のヒロインといったところである。
※※※
待つこともう半時。
そんなこんなでツバキちゃん達が途方に暮れていると、クジャクがひょっこりとやってまいりました。
ツバキ:「クジャク様ぁ~♪さぁ~さぁ~♪どうぞどうぞ、お入りくださいな♪」
クジャク:「遅くなちゃってごめんね」
ツバキ:「いえいえ、いいんですのよ。
それよりも、さぁ~さぁ~♪こちらへ、どうぞ・どうぞ」
待ちかねた思い人の到着に大はしゃぎするツバキちゃん。実にいじらしいじゃありませんか。
本来なら侍女が対応するお出迎えもなんのその、自ら飛んでいちゃいましたね。
するとツバキちゃんは、クジャクを上座に座らせると、自分達は平伏するため座すのでした。
ツバキ:「クジャク様、本日はお疲れ様でした。
改めて御挨拶させて頂きます。
ツバキでございます。
不束者ではありますが宜しくお願い致します。
そして後ろに控えておりますのが、左がサクラ、右がランでございます。
以後お見知り置きくださいますようお願い申し上げます」
サクラ:「サクラでございます」
ラン:「ランでございます」
可愛らしい【ロリ子三人娘】達が愛想よく三つ指をつき深々と頭を下げます。
変な意味でゾクゾクしちゃいますね?
えっ?歴戦の強者の方々には大好物なシチュエーションですって?
はい♪もちのロンでお約束であります。お約束お約束♪
ほらほら、クジャクもまんざらでもないようですよ。
クジャク:「こちらこそよろしくお願いします。
(えぇ~!この子達て歳幾つ?
まさか?
ツバキと同い年?
まさか・まさか?
でも?・・・ねぇ~?)」
さぁ~ここからはツバキちゃんのターンですよ。張り切ってまいりましょう。
で、その前に。遅ればせながら、サクラちゃんとランちゃんの自己紹介をしておきましょうね。
ではサクラちゃんからいきましょうか。
サクラちゃんは、ライトグレイの綺麗な毛並みの愛くるしい女の子です。
歳はツバキちゃんと同じ14になります。
そんなサクラちゃんはなんと、ツバキちゃんとは父方の従姉妹同士になります。ビックリですね。
ですから、小さい頃からの大の仲良しさんでぇ~す♪
そして・・・・お待ちかねのキャラ設定がこれだぁーー!!
容姿がですね、ツバキちゃんと見間違えるほど瓜二つであります。お約束お約束♪
双子さん?
いえいえ従姉妹ですよ。
違うのは毛並みの色合いだけと言った処かな。
そうそう、オッパイはツバキちゃんの方が大きいけどね。
何故って?
はい♪乳育の成果であります。てへ♪
クジャク・・・頑張りました!
そして!まだまだあるよぉ~♪お約束のキャラ設定!
そうなんです。鉄板中の鉄板!!
小悪魔女子のサクラちゃんと、天使ちゃんなツバキちゃんというお約束のペアだぁーーッ!!
えっ、ライトグレイの毛並みの猫ちゃんと、白猫さんだから?
黒と白てこと?
はい♪お約束とはいえ・・・あぁ~やっちまったぁ~!!恥ずかしいぃ~!!
あぁ~神よどうか許したまえ・・・アーメン。
ではでは♪気を取り直しまして続いてはランちゃんでぇ~す。
ランちゃんは、燃える様な紅色の毛並みを持つ赤猫さんです。
白猫さんと同様とても珍しい毛色となっております。
ちなみに、クジャクの幼馴染である【お魚屋さんウオコウ】のキサラギちゃんも赤猫です。
少し脱線してしまいましたが、ランちゃんの年齢もツバキちゃんと同じ14歳です。
そしてこの子もなかなかの家柄でございますよ。
代々【フジエダの都】に仕えて来た由緒正しい武家の出身であります。
だからでしょうか、言葉づかいが武士ぽいですけど帯剣しているわけではありません。あしからず。
でも、御想像通りとても真面目で責任感の強い女の子です。
そしてお待ちかね容姿についてでありますが、そうお約束通りのロリ子であります。
爆発したようなくせ毛に、ちょっとつり目ぎみの大きなお目目。目力相当強いですよこの子は!
で、もちのロンでちちゃいです。
はい♪身長はズバリ95cmとなっております。
猫種成人女性の平均身長が115cmですので、14歳とはいえ相当ちちゃいですね。
というか、16歳で成人の猫種でありますから、女の子はもうたいして背は伸びないかな・・・。
ちなみに、ツバキちゃんとサクラちゃんは共に92cmです。トホホォ~イ♪
では、サクラちゃんとランちゃんの自己紹介も済んだことですし、引き続きツバキちゃん達の動向を見てまいりましょう。
どれどれ・・・。
ツバキ:「クジャク様、折り入ってお話しがございます。
(父上、私、言付け通り仕掛けます!)」
ツバキちゃんは、深々とお辞儀をしてから顔を上げると、にこやかな眼差しでクジャクを見詰めるのでした。
こ・こ・これはぁーーッ!!??
チヅルちゃんが心配していたあれいちゃう?いちゃうのぉ~!?
【ツバキちゃんプロデュースByサクラちゃんandランちゃん、側室になりたい大作戦】の発動かぁーーッ!!??
お約束の展開はこの後直ぐ!
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