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Angel SOS  作者: カツオ
第2章 猫の国
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第53話 白猫の花嫁⑤

来てくれてありがとぉ~♪

ゆっくりしていってね♪

 時はアドリエルが召喚される1年前の春。場所は猫の国。クジャク15歳の物語。



 チヅルちゃんが倒れるのとほぼ同時に部屋に突入する者達がいた。


 かんの良い人はもうこれだけで分かちゃたかな?

 朝食のシーンにもちょい役で出演してましたよね?

 そう【お約束の三人娘】達でしたぁーー!!

 『パチ・パチ・パチ・パチ・パチ・パチ・パチ・パチ・パチ・パチ』と♪

 実を言うと、ポポロンちゃんの指令により、チヅルちゃんを助けに来たんだよ。やりぃ~♪

 

 そうなんですポポロンちゃんは、こうなる事を予見していたんですよ。

 ほらほら、ミシャエルの不手際を心配していたじゃないですか?

 そうあれですよあれ。

 だぁ~かぁ~らぁ~、クジャクのお見合いの時にもそしてくれたように、今回もね、助けに来てくれたて訳ですよ。

 わぁ~い♪さすがはお姉ちゃん♪(中位天使)頼りになるぅ~♪

 ※注記:詳細は『第37話 白い許嫁①』をご参照ください。


 と言うわけで!

 さぁーレスキュー開始だぁーーッ!!


 いち早くチヅルちゃんに駆け寄り治療を始めたのはミカンである。

 ほぉ~♪なかなかの行動力でありますな。感心感心♪

 そうなんですミカンて基本とても優しい子なんですよ。

 でも!!男は大嫌いだけどね、男は・・・トホホォ~イ♪


 そんなミカンの隣で医療器具の準備をするのは深雪です。

 なかなかの手際の良さでありますな。さすがわ深雪であります。


 それはそうと・・・あのぉ~?

 そうのぉ~?

 こんな時にとても不謹慎ではるのですが?

 はい♪二人のナース服姿が・・・萌え♪萌え♪キュン♪キュン♪できゃわいい~♪

 猫ちゃんで猫耳でしょう。

 それとナース服姿ですからねぇ~。

 これは反則的なまでの可愛らしさであります。

 ミカン、深雪、グッジョブです♪


 おやおやぁ~?二人から大分遅れて来たのは妃和であります。

 そのぉ~・・・申し訳ない!

 これまたこんな時ではあるのですが?

 はい♪ナース服の胸元がバインバインに揺れていて、もう張り裂けんばかりです。

 妃和としてはただ酸素吸引器を運んでいるだけなんですけどね。

 ポポロンちゃんが用意してくれた酸素吸引器、大分小型化されているとはいえ重たいんだなこれが。

 オッパイをバインバインに揺れしながら運んでくれた妃和、お疲れ様です。


 さぁ~これで【お約束の三人娘】も揃ったことですし、早速チヅルちゃんの治療を始めましょうか。GOGO♪


 それでは、チヅルちゃんに心電図と脳波計を装着し計測開始しです。

 それと、準備の整った酸素吸引器のマスクをチヅルちゃんに装着します。

 それから、一斉にモニターを凝視する【お約束の三人娘】達。

 するとですねぇ~?

 ミカンが叫んだ!


 ミカン:「クジャク様!!チヅル様の手を握ってあげて・・・早く!!」


 あっけにとられながらも無我夢中でチヅルちゃんのお手てを両手で握りしめるクジャク。

 愛する人の死に際に居るかの様な悲壮感を漂わせています。

 無理もありません。15歳の少年には辛すぎる現実です。

 クジャクの綺麗なオッドアイの瞳からは、とめどなく涙がこぼれ落ちます。


 そんなクジャクのかたわらには、腰を抜かしへたり込んでしまったマイヅルの姿があります。

 クジャクの肩に両手を添え、覗き込むようにチヅルちゃんを見詰めています。

 おろおろと涙を流し、『ガタガタ』と体を震わせながら、心配そうにチヅルちゃんを見守ります。

 この急展開ですからね。無理もあいません。マイヅル、ガンバ!


 一方ケンビシはというと、チヅルちゃんの直ぐそばまで駆け寄ると立ったまま事の進展を静観していた。

 さすがわ武者修行で数多の戦いを経験してきた強者、と言いたい処ですが、心の中ではもだえ苦しんでいます。

 なぜもっと娘の事を考えてあげられなかったのかと、悔恨の念に打ちのめされているのです。

 そして、今亡き前妻であるオリヅルの事が頭をよぎります。

 このままでは娘までも失ってしまうと。


 皆が悲嘆にくれる中、進展があったようですね?

 深雪がケンビシに語り掛けます。


 深雪:「ケンビシ様、申し上げにくいのですが・・・とても危険な状態です」


 ケンビシ:「・・・そうか・・・!

 何か!?

 何か!!??

 チヅルを助ける手立てはないのか?」


 深雪:「薬を投与する方法があるのですが・・・。

 強力な薬品ですので・・・。

 申し上げにくいのですがリスクが伴います。

 幾つか確認を取らせてください」


 ケンビシ:「分かった!申してみよ!」


 深雪:「では申し上げます。

 薬による副作用はまず無いと思われます・・・が・・・がです。

 同じ様な発作が再び起きた際、症状はより重くなります。

 おそらく再発すればショック死すると考えられます」


 ケンビシ:「このような発作は今後も続くのか!?」


 確信とも言える質問に皆が注目します。

 チヅルちゃんの今後を大きく左右する内容ですからね。心配です。


 深雪:「抑制することは可能です。と言うより再発防止策があります」


 ケンビシ:「本当か!!それはなんじゃ!?」


 ケンビシ、マイヅル、クジャクに希望の光が降り注いだよ。ヤッタァ~♪

 

 深雪:「時間もありませんので端的に申し上げます。

 クジャク様とチヅル様を引き離してはなりません。

 お二人は一体なのです。

 ですから決して分けてはなりません」

 

 ケンビシ:「あいわかった!!其方の言う通りにしよう!!」


 深雪:「では薬を投与しても宜しいのですね?」


 ケンビシ:「うむ!!」


 大きくうなずくケンビシ。

 それを確認した深雪が妃和に合図を送ります。

 すると妃和は、ピストルの様な器具をチヅルちゃんの首筋にあてがうと投与を始めるのでした。


 そして、投与を終えるとものの数分で効果が見え始めます。

 モニターの計測値は軒並み回復傾向となったのです。

 【お約束の三人娘】達も安堵のため息をつきます。

 もう大丈夫なようですね。よかったねチヅルちゃん♪


 症状が安定傾向に移行したことを伝ます。

 するとクジャク達に笑顔が戻り場が和むのでした。

 よかった・よかった♪

 本当に、よかった・よかった♪

 これにて一件落着!

 なんちゃて♪

 

 無事峠を越え、静かな寝息を立てて眠るチヅルちゃんを見つめクジャク。

 そんなクジャクにケンビシが語り掛けます。

 お父さん、しっかり締めにきましたよ!

 さぁ~さぁ~いちゃってちょうだい!


 ケンビシ:「クジャク、チヅルを守ってやってくれ」

 

 クジャク:「はい!勿論ですとも父上!」


 ケンビシ:「うむ、良い返事じゃ!

 クジャクよ!?これから大変になるぞ!覚悟せい!!」


 クジャク:「父上??」


 ケンビシ:「要は先手必勝じゃ!!後は死に物狂いで戦えばなんとかなるものじゃ!!」


 この時のクジャクはまだ父ケンビシの覚悟を理解できないでいた。

 ケンビシはやる男である。

 火付いちゃいましたよぉ~、お父さん!!GOGO♪

 お約束の展開はこの後直ぐ!!

『Angel SOS』をお読み頂きありがとうございました。


少し皆様にお知らせがあります。


もうしばらくお付き合い頂ければ幸いです。


実は評価ポイントのことです。


皆様も御承知のように『小説家になろう』さんには星の数程の作品が投稿されています。


これは本当に素晴らしいことですが、同時に見出されない作品も多く有るということです。


正直に申し上げまして評価ポイントが思うように貯まらず困っています。


現在、当作品である『Angel SOS』は、総合評価 14 pt、ブックマーク登録 2 件、と風前の灯火です。


このままでは自然消滅してしまいます。


もしかしたら私の見解が甘いのかもしれませんが、無料のコンテンツなのにここまで盛り上がらないとは思ってもいませんでした。


できましたら応援して頂けないでしょうか。


素人の趣味ではじめた作品ですがコツコツと書き上げたいと思っています。


何年掛かるかは分かりませんが応援して頂けないでしょうか。


どうぞよろしくお願い致します。

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