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Angel SOS  作者: カツオ
第2章 猫の国
49/91

第49話 白猫の花嫁①

来てくれてありがとぉ~♪

ゆっくりしていってね♪

 時はアドリエルが召喚される1年前の春。場所は猫の国。クジャク15歳の物語。



 チヅル:「あぁ~ん、うふふふ♪あら?焼魚はお口に合いませんか?

 ではチヅルが口移しで、うぅ~ん♪」


 クジャク:「こっれチヅル、止めないか」


 言葉とは全く裏腹にまんざらでもない様子のクジャク。

 本来ならば整っているはずの顔立ちのが?

 もぉーデレデレだぁーーッ!!

 クジャクたっらぁ~、鼻の下を長くして上機嫌ですよぉ~。

 あぁ~あ、実に情けない。


 一方チヅルちゃんといえば、朝食の御膳をクジャクのものとぴったりとくっ付け身を寄せています。

 そして、形の良いお尻をですねグイグイっと、かたわらで正座するクジャクに未着させるんだなぁ~これが。

 それもこれも、かいがいしくクジャクの朝食のお世話をするためである。

 そう今のも、アジの干物を箸で解しクジャクのお口へと運んでいるところだったりします。


 チヅルちゃんが左手で手皿をし身を乗り出した姿がもぉ~可愛いのなんの。

 美しく成長したチヅルちゃんは、綺麗なオッドアイの瞳を潤ませ、恋する乙女の・・・あの!!愛らしい満面の笑みをクジャクに向けます。

 はい♪向けちゃいます。


 そして・そして、そこからの『あぁ~ん』です。

 その破壊力は御想像の通り凄まじぃー!

 クジャクはもうデレデレだぁーーッ!!


 そんなクジャクは、さりげなくお手てをチヅルちゃんの柔らかな太ももに添え。

 お目目もさりげなく、けしからん程に成長し始めたチヅルちゃんのオッパイを覗き見てるよ。

 まったく誰に似たのかこのむっつりスケベが。

 ちなみに言うと生みの親であるオリヅルに似たのであります。エッヘン♪

 

 マイヅル:「この変態兄妹!!いい加減にしなさい!!」


 ケンビシ:「はぁーー・・・」


 こ・こ・これはぁーー!!??

 何事だぁーーッ!!??

 またもやお約束の展開に突入なのかぁーー!!??

 そうなのかぁーー!!??


 では説明しよう!

 一般家庭の朝食の様子からは遠くかけ離れているが、これはクジャク達にとって毎朝の光景である。

 そうチヅルちゃんが、クジャクのことをかいがいしくお世話しているのだが・・・だがぁー!

 御覧のあり様である。

 えっ?

 毎朝ですかて??

 はい♪来る日も来る日も毎日です。トホホォ~イ♪

 母親であるマイヅルはそれはもう御立腹です。

 もうカンカンなのです。

 父親のケンビシはというと・・・はい♪何時も小さくなってまぁ~す♪

 あっ見ました今、目を逸らしましたよ。

 こうゆう時、お父さんにはビッシとしてもらいたいと困りますよね?

 頑張れお父さん!

 家族の平和はお父さんに掛かっているのだから。

 いや、ほんと、マジで!!

 以上。説明終わり!


 


 チヅル:「母上、お気になさらず。どうぞ、お料理が冷めないうちにお召し上がりください」


 マイヅル:「チヅル・・・!

 あなたは毎朝毎朝・・・!

 クジャクはあなたの夫ではないのですよ・・・!

 いいえ、そうであったとしても破廉恥です!」


 チヅル:「兄上は将来チヅルの夫となる大切なお方。精一杯お世話させて頂くのは当然ですわ」


 マイヅル:「あなたはまたそんなことを、兄妹で結婚なんて認めません・・・!

 もういい加減納得してちょうだい・・・!」


 チヅル:「母上こそ納得してください・・・!

 兄上とチヅルは特別な【絆】で結ばれた者同士。神様によって結ばれた者を母上とて引き離すことはまかり通りません!

 ねぇぇぇ兄上、チュ♪」


 チヅルちゃんは素早くクジャクに抱き付きくとキスしちゃったよ!

 はい♪もちのロンで・・・Mouth to Mouthでぇ~す♪


 チヅル:「ぷぅはぁー、うふふふ♪兄上、愛しいお方・・・」


 クジャク:「・・・チ・チ・ヅ・ル・・・」


 互いに見詰め合いキスの余韻に酔いしれる二人。

 クジャクは、チヅルちゃんが漏らす吐息に、少女のものとは思えないお色気を感じ、大いに興奮するのでした。

 もうあそこもビンビンです。

 そんなクジャクのあそこを御満悦そうにナデナデするチヅルちゃん。

 確かな手応えを得、艶やかな微笑みを浮かべます。

 実にエロティックである。oh yeah!♪


 チヅル:「あら、兄上たら、お可愛いこと。

 もっとキスして欲しいのかしら?

 うぅ~ん、ちゅっ・ちゅっ・ちゅぅ~うっ」


 再び唇を重ねる二人。

 でもぉ~今度は激しく貪るようなキスだよ。

 そんなチヅルちゃんを、ただただ受け入れるクジャク。

 まったくの受け身である。

 M?


 マイヅル:「かぁー!!止めいッ!!止めんかぁーッ!! 

 このぉーッ!!離れなさい!!

 きぃーッ!!離れろぉーッ!!」


 逆上したマイヅルが実力行使に出ましたよ。

 御膳から立ち上がり駆け寄ってきました。

 そして、クジャクにガッチリと抱き付いているチヅルちゃんを力づくで引き離そうと奮闘します。

 でも、今やチヅルちゃんの背丈もマイヅルと然程変わらないため、ひっぺがえすのも一苦労です。

 あとほんの数ヶ月程で13歳となるチヅルちゃんは、あっちこっちが大変良く発育しており、腕力もそれなりに力強くなりました。母親一人の力ではなかなか手こずります。

 

 チヅル:「母上?人の恋路を邪魔されるとは、どの様な所存ですの!?」


 マイヅル:「公衆の面前で色情におぼれるとは痴女のすることです・・・!!

 恥を知りなさい・・・!!

 あぁー嘆かわしい。

 どうして?

 どうして!?

 こんな破廉恥な娘に育ってしまったの??」


 チヅル:「愛がなせる業ですわ。母上!!」


 斜め上の返答をするチヅルちゃん。

 実を言うと、愛のなせる業というよりは【天使の加護】による過剰反応の方が大きかったりします。

 当の本人は知る由もないですけどね。

 

 マイヅル:「はぁーー!!何を馬鹿げた事を言っているの!!

 恥ずかしげもなくよく言えたものね!!

 ねぇ~クジャクゥ~、貴方なら分かってくれるわよね?」


 常識外れの暴走娘であるチヅルちゃんに何を言っても無駄な様なので、あらあらマイヅルたらクジャクに泣き付いちゃいましたよ。

 クジャクは大のママ大好き子ですから、これは辛い処ですね?

 さぁ~どうするのかなぁ~?

 どれどれ・・・。


 クジャク:「えぇ~まぁ~そのぉ~・・・なんと言いましょうか・・・あははは~」


 曖昧な返事ではぐらかすクジャク。

 重度のマザコンと重度のシスコンをこじらせた彼には荷が重すぎたようです。

 でも、この春で15になったばかりの少年にねぇ~?

 これは酷だわ。

 ある意味モジモジしてもいいよね?


 マイヅル:「・・・クジャク・・・貴方・・・?

 ツバキちゃんに悪いとは思わないのですか・・・?」


 クジャク:「うっそれは」


 主人公特典でハーレムいちゃう?

 いちゃう!?

 なんちゃて♪

 ふざけている場合ではありませんよね。てへ♪


 マイヅル:「・・・ほんとうにチヅルと添い遂げる気なの・・・?

 ねぇークジャク・・・?

 あぁーー、うぅーー、クジャクゥーー・・・」


 あらあら、マイヅルがとうとう泣き出しちゃいましたよ。

 そりゃぁ~普通の親なら泣きたくもなりますよね?ねぇ?ねぇ~!?


 ここでちょっと状況を整理しておきましょうか。

 まず、チヅルちゃんの【天使の加護】の誤動作による暴走。

 そして、それを知る由も無い御家族の心労。

 これって、どれを取ってもクジャク達ご家族に非は御座いませんよね。

 強いて言うならば悲劇の連鎖と言った処でしょうか?トホホォ~イ♪


 でも~さすがにチヅルちゃんのこの奇行は少しどうにかしないとね♪ねぇ♪ねぇ~♪

 しまいにはマイヅルが寝込んでしまいますよ。

 うっわぁー!それは大変だぁ!

 さぁ~さぁ~♪ここはクジャクに頑張って頂きましょう♪


 クジャク:「母上・・・」


 マイヅル:「クジャク・・・」


 母を気遣い声をかけるクジャク。

 それに応える母。

 そしてしばし見つめ合うのです。 

 美しいじゃありませんか。互いを思い合う心。

 家族とはこうありたいものです。

 あぁ~憧れるわ~、うらやましぃー♪ 


 では早速クジャクにはお兄ちゃんとして妹をたしなめて頂きましょう。


 クジャク:「えぇ~とぉ~チヅル・・・。

 そのぉ~好意はとても・とても嬉しいんだけれどさ。

 そのぉ~・・・兄妹だしね・・・ね・・・!」


 チヅル:「兄上・・・?」


 はっ?てな感じのチヅルちゃん。『何言ってるの兄上?』てか?


 クジャク:「そのぉ~・・・僕達の関係なんだけどさぁ~・・・。

 健全なお付き合いをですねぇ~・・・。

 しよかなぁ~なんて・・・ね?ねぇ?ねぇ~!?」


 チヅル:「はっ・・・!!」


 プルプルと震え出すチヅルちゃん。『はぁー何言ってるの兄上ッ!!??』てか?


 クジャク:「あれ?チ・ヅ・ル・ちゃ・ん・・・??」


 はい♪【天使の加護】が暴走中のチヅルちゃんには逆効果だったようですね?あはぁ~ん♪


 チヅル:「兄上!!チヅルは!!兄上の妻です!!」


 大変な剣幕で怒り出すチヅルちゃん。

 あらあら、これは困りましたねぇ~どうしましょ?


 そしたらねチヅルちゃんたらクジャクに飛びかかちゃいましたよ。えぇーッ!!


 チヅル:「ニッィャー・ヴィギィニィャー・ニッィャー・ニッィャー」


 絶叫するチヅルちゃん。

 まだ12歳(夏で13)なのに見事なまでに成長したオッパイでクジャクの頭を包み込んじゃった。

 こ・こ・これはぁーーッ!!??

 そう!!若人諸君の憧れ!!伝説のパフパフだぁーーッ!!


 チヅル:「あぁーッ!!あぁーッ!!あぁーッ!!あぁーーッ!!」


 あれ?変なスイッチが入ちゃった?

 高らかに奇声をあげ、淫らに肢体をよがらせるチヅルちゃん。

 一方のむっつりスケベのクジャクはというと?

 はい♪バッチ来いよぉー!であります。


 こ奴、大好きな女の子にパフパフしてもらい、もう幸せの絶頂期であります。

 そうなんです極楽浄土へ行ちゃっいました。

 はぁーー、少しは場をわきまえ君ぃ!!


 さぁ~さぁ~さぁ~♪

 朝の食卓はチヅルちゃんの奇行によりハチャメチャだぁーーッ!!

 こんな事、毎朝・毎朝繰り返しているなんて?

 ラブコメ万歳!!

 感動に似ためまいを禁じ得ない!!

 どんどんやれぇーー!!GOGO♪

 

 マイヅル:「ぎゃぁーーッ!!チヅルゥーー!!あなたて子はぁーー!!

 兄に抱き付くは!!

 接吻はするは!!

 入浴に乱入するは!!

 同衾するは!!

 クジャクの股間を嗅ぐは!!

 この変態娘がぁーーッ!!

 うッぎゃぁーーッ!!」


 深雪:「大変よぉー!御乱心・御乱心!」


 おやおや?

 女中の中に変装した深雪がいますよ。

 どうしたのかな?

 これはもうひと騒動ありそうですね?

 ※注記:【お約束の三人娘】が一人の深雪です。作戦行動中です。




 はい♪ひとまずはここまでです。

 それにしても今日も騒がしい朝の食卓でしたね。

 こうしていつもと変わらぬ日常が慌ただしく始まっていくんですよ。トホホォ~イ♪

『Angel SOS』をお読み頂きありがとうございました。


お話しの内容はいかがでしたか?


楽しんで頂けたのなら幸いです。


実はぁ~現在、評価ポイントが思うように貯まらず困っております。


正直、風前の灯火です。


このままでは自然消滅してしまいます。


できましたら応援して頂けないでしょうか。


どうぞよろしくお願い致します。

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