第48話 チヅルちゃんのとある一日④
来てくれてありがとぉ~♪
ゆっくりしていってね♪
時はアドリエルが召喚される1年前の冬。場所は猫の国。クジャク14歳の物語。
--- イズの都のチヅル 視点 ---
あっぁーー兄上だぁーー!!
チヅルね兄上を見付けると飛ぶのよ!
そうよ、全力よ、ぜ・ん・りょ・くぅッ!!
だってぇ~我慢できないんだもん♪
チヅル:「兄上ぇー!ニャァ~♪ニャァ~♪ニャァ~♪ニャァ~~!!」
えっ、飛びかかるねんて危なくないかって?
大丈夫よ。だって兄上だもん♪
クジャク:「もぉ~お転婆しちゃ駄目だよ」
ほぉ~らねぇ~慣れたものでしょ。
優しくチヅルの事を抱っこしてくれるんだから。
チヅル:「兄上、大好き!!」
クジャク:「ほんとチヅルは甘えん坊さんだね」
兄上に抱き付き頬ずるの。
あぁ~もぉ~猫じゃぐり声が止まらないよぉ~。
『ニャァ~♪ニャァ~♪ニャァ~♪ニャァ~♪』
そして、兄上の首に両手をまわしてから、お鼻やお口、猫耳や髪の匂いを・・・ね♪
『クンクン・クンクン・クンクン・クンクン』
あぁ~いい匂い。小股がキュンキュンしちゃうよぉー・・・。
勿論この後、ペロペロも沢山するわよ。
お鼻にお口に首筋、それとお股もね。
でもぉ~お股は猛烈に抵抗されるの。
特にハカマを脱がそうとするとそうなるわね。
もういいかげん観念して欲しいんだけどな。プンプン♪
チヅル:「兄上ぇ~好きぃ~♪好きぃ~♪大好きぃーー!!
『あぐっ、かみゅ・かみゅ・かみゅ・かみゅ、ペロペロ・ペロペロ』
『ニャァ~♪ニャァ~♪チュゥ~ウ♪』
兄上ぇー・兄上ぇー・兄上ぇー、あぁ~あ♪あぁ~あ♪あぁ~あ♪兄上ぇーー!!」
クジャク:「もぉーくすぐったいから、駄目だってぇ、チヅルゥー・・・。
うっうううぅ、ぷはぁー、あっ、うっうぅ~・うぅ~・うぅ~」
ペロペロ大好き!!
兄上、美味しい、美味しい、美味しよぉー!!
兄上を抱き締めるお腕にどんどんと力が入って行く。
あぁー体が体が熱い!
頭もクラクラする。
嬉しくなちゃって身がよじれちゃうよぉ~♪
それに小股の奥がね・・・うふふふ♪な・い・しょ♪
だってぇ~恥ずかしいんだもん♪
だからね?
小股をイリイリしたらね?
あぁ~もぉ~猫じゃぐり声が止まらないよぉーー!!
『ニャァ~♪ニャァ~♪ニャァ~♪ニャァーー!!』
とても幸せ心が満たされて行く。
兄上・・・好き!!好き・好き・好き・好き・大好き!!
一頻り甘えた後は兄上に膝枕をしてもらうの。
だって、まだまだ甘えたいんだもん♪
では行きますよぉ~♪
まずはお顔を兄上のお股に埋めて。
それからチヅルの上半身をね、こう兄上のお体に未着させて寄り添うよに丸くなるの。
分かるかな?
相当密着した感じになるわよね。
あとは・・・ね?
ねぇー?
『すぅーー・はぁーー・すぅーー・はぁーー・すぅーー・はぁーー』
あぁーいぃー匂い!!
惚れ惚れするわ。
やっぱり匂いを嗅ぐならお股が一番よねッ!!
おすすめよ。
クジャク:「駄目だよ・・・!
いつも言っているでしょ・・・!
クンクンしちゃ駄目。
また母上にしかられるよ」
チヅル:「兄上の意地悪。クンクンしたい!!」
不平を言いながら顔を上げ、それから仰向けになっり兄上と見つめ合うの。
二人の間をゆっくりと時間が流れて行くわ。
そうすると兄上がね、膝枕をしてもらっているチヅルを覗き込んで来るの。
見詰め合う二人。
お互いのオッドアイの瞳が重ね合う。
あぁー運命を感じるわ!
ねぇー兄上?
分かっているの?
チヅルにとって兄上は特別なんだよ!
チヅルの全てなんだよ!!
兄上もそうなんでしょ?
チヅル知ってるよ。
兄上、チヅルと見つめ合うと胸がドキドキするんでしょ?
だってお顔真赤だよ。
チヅル知っているよ。
チヅルが甘えている時、兄上、あそこ大きくしてるよね。
決して兄上から積極的にはしてくれないけど、好きなんでしょ?
チヅルとイチャイチャするのが好きなんだよね?
うふふふ♪可愛い人♪
これからも沢山してあげるからね。
だから沢山気持ち良くなろうね。あ・に・う・え♪
チヅル知ってるよ!?
兄上のチヅルを見る目が違うことを。
もうキサラギちゃんにだって負けないんだから。
チヅルが兄上の一番好きな女の子なんでしょ?
いいんだよチヅル、兄上の正妻なんだから。好きにしていいんだよ。
チヅルはね身も心も全て兄上のものなんだから。
それにチヅル、母上似だから将来美人になるよ。きっと。
多分だけど母上のようにオッパイも大きくなると思うから、だからチヅルのこと大切にしてね。約束だよ。
チヅル知っているよ!?
兄上がこの見晴らしの良い部屋からよく水平線を眺めている事を。
チヅル、聞いたよね『どうしていつも海を見ているの?』て。
そうたら兄上はこう言ったんだよ、『欠けた心の欠片を探しているんだ』て。
だからチヅルは聞いたよね、『それて何?チヅルも一緒に探すよ』て。
でも兄上は笑顔で『大丈夫だよ』て言うの。
ねぇ~ねぇ~兄上?
【欠けた心の欠片】て何?
まだ探しているんだよね?
どうしてチヅルに話してくれないの?
だってこのお部屋に一人で居る時の兄上のお顔、とても悲しそうだから。
だからね、チヅルとっても苦しんだよ。
毎日沢山兄上の事を考えて、沢山悩んで、沢山泣いて、そしてまた沢山考えるの。
そしたらねチヅル、心の奥底で何かが動いちゃったみたい?
だってチヅルの奥深い処に有る何かがしきりに促すのよ。
チヅルの役目を果たせてね。
兄上を守れと仕切りに訴えてくるの。
だからチヅル気付いたんだ。
『あぁーそぉーなんだぁー!?チヅルが兄上を守るんだぁー!?』てね。
うふうふ♪うふふふふ♪だってチヅルは兄上のパートナーなんだから!当然よね!うふふふふ♪
兄上!!・兄上!!・兄上!!・兄上!!・兄上!!・兄上!!・兄上!!・兄上!!・兄上!!・兄上!!・兄上!!・兄上!!・兄上!!・兄上!!・兄上!!・兄上!!・兄上!!・兄上!!・兄上!!・兄上!!・兄上!!・兄上!!・兄上!!・兄上!!・兄上!!・兄上!!・兄上!!・兄上!!・兄上!!・兄上!!・・・。
※※※
チヅルちゃんの【天使の加護】についての補足説明。
実は今のチヅルちゃんは【天使の加護】のシステムの誤動作により、第一次警戒態勢になっています。
勿論本来ならば有事の際に発動するものです。
どうしてこのような状況になったのかと言うと、直接の原因は4年前のお見合い騒動までさかのぼります。
クジャクと精神的にも肉体的にも決して離れ離れになってはいけないチヅルちゃんが、丸二日間クジャクに会えなかったのです。
実はチヅルちゃん自身が考えているよりずっと深手となりました。
これが原因で、チヅルちゃんの深層心理は【天使の加護】のシーケンスプログラムを順次起動させていったのです。
そして現在それは第一次警戒態勢まで上がってしまっています。
これは異常事態であり、大変危険な状況でもありす。
その一つに燃費の悪さから来る大食問題があります。
実はチヅルちゃんの大食いはこれが原因です。
これぐらいならまだよいのですが問題は他にあります。
そう、チヅルちゃんはもうクジャクから離れることができないのです。
えっと思われるかもしれませんが、精神的にも肉体的にももう離れられません。
その理由としては、第一次警戒態勢により危機意識が潜在的に最高度になっているからです。
ようは平時なのに有事の行動を取るということです。
以上。説明終わり!
※※※
チヅル:「兄上、チヅルがいるから、ずっぅーーと一緒だから、もう一人で泣かないで!」
クジャク:「えっ!僕、泣いてなんかいないよ?
変なの、どうしたの?」
チヅル:「変じゃないよ!!兄上を守るのがチヅルの務めなんだから!!いいんだよ!!」
クジャク:「えぇーほんとうにどうしたの?何かあったの??」
チヅル:「大丈夫心配しないで。前々からずっと考えていた事だから」
クジャク:「どうゆうこと??」
チヅル:「チヅルが兄上のお嫁さんになる事だよ」
クジャク:「えっ!普通兄妹は結婚しないよ」
チヅル:「兄上とチヅルはいいの!!特別なの!!それにもう決めたの!!」
クジャク:「でもぉ~!?」
チヅル:「運命なの!!定めなの!!兄上とチヅルはパートナーなんだから!!」
その時、兄上が廊下の方に目を向けた。
クジャク:「誰か来る・・・ねぇーとりあえずこの話はお終いにしよう」
兄上は日頃から複数の魔法を展開されている。
多分、索敵系の魔法に反応が有ったのね。
そうこうしていると兄上の言葉通り父上がやって来た。
ケンビシ:「お前達は本当に仲がよいなぁ~!わっはっはっはっぁー!!」
クジャク:「父上も夕日を見にこられたのですか?」
ケンビシ:「まぁ~そんなとこじゃ!
(オリヅルもよくここから海を眺めておった。親子じゃなぁ~)」
もぉーいいところだったのに!
父上のお邪魔虫!
ケンビシ:「おい、チヅル?
相変わらずクジャクにベッタリじゃな。
ほれたまには父のもとにこぬか?
抱っこしてやるぞ!
抱っこ!抱っこ!わっはっはっはっぁー!」
チヅル:「やっぁーー!!兄上がいい!!」
ケンビシ:「そんなぁ~チヅルゥ~・・・父は父は悲しいぞぉ・・・」
チヅル:「ふっん!!」
クジャク:「ちょっとチヅル、ダメだよ・・・!
父上に無礼でしょ・・・!」
だって!!兄上といいムードだったのに父上が来たから台無しじゃない。フン!!
こうしてチヅルのとある一日は過ぎて行くのでした。チャンチャン♪
『Angel SOS』をお読み頂きありがとうございました。
お話しの内容はいかがでしたか?
楽しんで頂けたのなら幸いです。
実はぁ~現在、評価ポイントが思うように貯まらず困っております。
正直、風前の灯火です。
このままでは自然消滅してしまいます。
できましたら応援して頂けないでしょうか。
どうぞよろしくお願い致します。