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Angel SOS  作者: カツオ
第2章 猫の国
43/91

第43話 大いなる野望①

『Angel SOS』をお手に取って頂きありがとうございます。どうぞごゆりとお楽しみください。

 時はアドリエルが召喚される3年前の冬。場所は人間の国。クジャク13歳の物語。


 

 ついに奴らがやって来る!

 貪欲で邪悪な堕天使達が攻めて来る!

 【猫の国】に災いがやって来る!

 アドリエル助けて!




 とある屋敷の奥の部屋で堕天使達が密談をしている。

 いつだって悪者達は、こうやって人目の付かない所で悪巧みをしているものです。

 そう、自分達の欲望をただ満たすために。


 ザミエル:「割に合わん!俺様はただこき使われるために大きな犠牲を払った訳じゃない!」


 レリエル:「僕もザミエルに同感だよ。美味しいところ全部持って行かれているよね?」


 あれぇ~?

 堕天使達が言い争っていますねぇ~?


 オファニエル:「この地に天より降りて200年。性急過ぎではないか?

 全て私の計画通り。物事は順調だが?」


 ザミエル:「そりゃあ順調だろうよ!俺様達が軍備増強にどれほど労力を注いでいると思っているんだ!」


 レリエル:「あぁ~もぉ~論点をはぐらかせないで欲しいな。具体的に言うよ。

 狼種の娘達を独り占めにしているよね。それにネフェリムの娘もね。

 そうだねぇ~特に三世代目の子達だけど、僕達にも器量の良い娘を娶らせて欲しいものだね」

 

 ※注記:ネフェリムとは堕天使と人間の混血児のことです。


 もうお分かりだろうか? 

 この会話の惨さを?

 堕天使達はこれまでに千人を優に超える女達を娶り、幾数千人もの子供達を設けてきた。

 その子孫、いわいる系統の総数はこの200年あまりで数十万人にもおよびます。


 この三人の悪者はこの物語【Angel SOS】のメインテーマである【貪欲と貪欲がもたらす悲劇】を具現化した悪の化身です。

 ではその三人の紹介をしておきましょう。


 堕天使ザミエル

 簡単な経歴:元は【惑星メルクリウス】で猫種の統治を手助けする下位天使でした。

 一様ミシャエルの元同僚といった立場になります。


 簡単な紹介:モフモフ至上主義者であり、【猫の国】の全ての美女を自分のハーレム要員にしたいと本気で画策している本物の大バカ者である。




 堕天使レリエル

 簡単な経歴:元は【惑星メルクリウス】で牛種の統治を手助けする下位天使でした。

 一様シャムシェルの元同僚といった立場になります。


 簡単な紹介:パフパフ至上主義者であり、【牛の国】の全ての美女を自分のハーレム要員にしたいと本気で画策している本物の大バカ者である。




 堕天使オファニエル

 簡単な経歴:元は各次元を統括する部署で勤務していた中位天使でした。

 各次元で生息している有機生命体(人間、獣人、動物等)の専門家であり、これらの創造のプロセスにも参加した経験を持つ、いわゆるバリバリのキャリアですね。


 簡単な紹介:自分自信の事を崇拝するネフェリムや獣人の住む世界(惑星)の統治を、本気で画策している本物の大バカ者であり、この物語の悪の根源である。


 以上。紹介終わり!




 堕天使達の会話はまだまだ続くよぉ~。どれどれ・・・。


 ザミエル:「そうそう、ソフィアは俺様も狙っていたのに!もったいないことしやがって!」


 レリエル:「自分の娘に手を出すなんて本当に惨いよね。ボクもソフィアは欲しかったな」


 オファニエル:「ふっ、過ぎた事だ。くだらない」


 ザミエル:「くだらないだ!ふざけるな!

 イゼベルまで手籠めにしようとしやがって!

 このぉぉぉ!!いいかげんにしろよな!!」


 レリエル:「うぅー、イゼベルゥー、小さい頃はパパのお嫁さんになりたいって言ってたのに?」


 オファニエル:「恋愛は自由だ。束縛しないで欲しいな」


 ふてぶてしく言いのけるオファニエルは自信に満ち溢れている。

 だがそれは愚か者の身の程知らずな愚行だ。破滅への序曲なのだ。

 ただそれが人間の観点からでは、悲しいことに遠い未来の様に感じられるだけだ。


 だがしかぁーーしッ!!

 そんな堕天使達のことを心配してくれる者がいた?

 えぇーーッ!!??そんな人がいるのぉーー!!??

 はい♪他ならぬ神様です。

 事実神様は彼らの帰りを待ちわびておられます。

 神様にとって天使は文字道理の我が子。

 たとえ堕天使になってしまったとしても、更生して立ち返ることを期待しておられるのです。

 ずうと昔から変わることなく・・・。

 親の心子知らずですね。

 

 では、その愚者である堕天使達の語らいを今一度のぞいてみよう。どれどれ・・・。

 

 ザミエル:「どの口が言う!まったく!」


 レリエル:「ザミエル?ねぇっあの提案は?」


 ザミエル:「あぁーそうだったな。俺様としたことが、熱くなちまったぜ!

 おぉーッ!単刀直入に言うぜ!領地をもらうぞ!

 俺様は【猫の国】に俺様の国を築く。レリエルは【牛の国】にだ。

 文句は言わせないぜ!」

 ※注記:詳細は『第11話 Angel SOS(義彦編)④』をご参照ください。


 オファニエル:「ほぉー、詳しく聞こうか。言ってみるがよい」


 ザミエル:「地球であんな事があってから、もう4000年だ!4000年ッ!!

 おまえモフモフさせてやるて言ったよな!

 いつモフモフさせてくれるんだ!

 狼(狼種の娘)は独り占めするし!

 もう限界だ!」


 レリエル:「ザミエルの言う通りだよ。僕達が交わした契約の不履行に当たるね。

 よって、実力行使をさせてもらうよ。いいよね」


 オファニエル:「(ここは下手に留めるは愚策となるか? 

 仕方が無い。不本意だが妥協してやるか。

 それにここ最近、中天を行きかう天使達の動向が気になっていた処だ。

 これで天使達がどう反応するか見れるかもしれんな)

 分かった。でどうするのだ?」


 ザミエル:「軍を出す!

 まず手始めに【猫の国】を手に入れる!

 それから【牛の国】もだ!

 だからよ、戦艦と空母の使用、徴兵の許可をもらうぞ!」


 オファニエル:「好きにしろ」


 ザミエル:「決まりだな!

 レリエル、早速準備に掛かろうぜ!」


 レリエル:「うわぁ~楽しくなってきてねぇ~」


 喜び勇み部屋を出ていくザミエルとレリエル。それを見送るオファニエルはほくそ笑むのであった。


 オファニエル:(天使達がどう出るか?やつらには囮になってもらおう。

 地球での件も有る。どこまで獣人への干渉が許されるか見定めたい。

 上手く行けば【モンターナ大陸】への支配を早めることができる。

 やつらには取り敢えず【サルトゥス大陸】(この物語の舞台)を支配させておいてやろう。

 せいぜい私のために働くがよい)


 古今東西いつの時代も悪者てこんな感じですよねぇ~。トホホォ~イ♪


 冗談抜きで自己中心派の人達からは逃げて下さいね。

 貴方にとって危害しかありませんからね。

 お願い致します。

『Angel SOS』をお読み頂きありがとうございました。

現在評価ポイントが貯まらず困っております。正直、風前の灯火です。このままでは自然消滅してしまいます。応援よろしくお願いします。

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