第28話 チヅルちゃんの公園デビュー①
『Angel SOS』をお手に取って頂きありがとうございます。どうぞごゆりとお楽しみください。
時はアドリエルが召喚される11年前の夏。場所は猫の国。クジャク5歳の物語。
と紹介しておきながら?
ここはポポロンちゃんのお部屋です。そう天界ということですね。
今の状況をざざと説明しますと、前回のタイムトラベルから帰還した処のようですね。
ということは?
クジャクが初めて城下に繰り出した、13年前のあの日の任務を終えて帰って来たところ、ということですね。
覚えておられますか?
【僕好き嫌い言いません。更生大作戦】ですよ。
※注記:詳細は『第26話 クジャク初めてのお出かけ③』をご参照ください。
てことは・・・これまたややっこしい・・・まぁぁぁ天界は別次元ですから、あまり深く考えず、ねぇ♪行ってみましょう♪てへ♪
ポポロン:「任務お疲れ様でした。ミッションコンプリートですね。
こんな感じで次のミッションもよろしくお願いします。
クジャクの妹であるチヅルを観察して来て欲しいのですが」
深雪:「帰ってきた早々もう次の任務ですか?
(この人、結構人使い荒いわね。やっぱりブラック企業なのここ)」
はい、ポポロンちゃんほやる気満々です。
ミカン:「ちょっと待ったぁぁぁ!ミカン質問がありま~す♪質問♪?質問♪?
(あぁぁぁ勢いで手を上げちゃたけど・・・どうしよぉ~!?
でも!!妃和先輩へのセクハラ行為は許せないんだから!!)」
ポポロン:「はい、ミカンさん、どうぞお話しください」
ミカン:「は~い♪ではでは・・・『スー』」
ミカンは大きく一息つくとまくし立てる様に話し出した。
ミカン:「何が【僕好き嫌い言いません。更生大作戦】ですか。エロガキの相手して来ただけじゃないですか。
本当にミカン達、常務(天使アドリエル)のサポートしてるんですか?怪しいな~??ほんとの処どうなんです??」
ポポロン:「天使は噓をつきません。作戦指示書にあったとおりですよ。
クジャクは【猫の国】に襲い掛かる災悪に対抗する為、立派に成長する必要があります。
そのための今回の任務です。理解してもらえましたか?」
はい、ここ大切なので強調しておきましょうね。
はい♪天使は噓をつきません♪
正確には噓をついてはいけないのです。
以上。説明終わり!
ミカン:「ほんとかな~何だか楽しんでません?ミカン達の事?」
ポポロン:「そんなこと(勿論じゃありませんか!!)を気にしていたんですか?
(この子なかなか鋭いわね。どう誤魔化そうかしら)
確かに天界から地上を監視しているのは事実です。
でも【猫の国】に災悪が臨んでいるのも事実です。
アドリエル(義彦)もそのために召喚されたのですから。
(アドリエルは神様が召喚されたから厳密にはポポロンちゃんとは別件なんだけどね)
そのサポートをすることは決して過小評価されるものではありませんよ。
(物語にはどうしてもお笑い担当が必要なのよ)」
何食わぬ顔でサラサラと返答するポロリンちゃん。
ちなみに天使は霊者なので、思考する際の時間は物質宇宙の時間軸に左右されません。
よってミカンの目にはスラスラと返答するポポロンちゃんの姿が見えています。
よどみなくスラスラ~♪とであります。
ミカン:「はぁ~さようでございますか~。
(何だかいいように言い包められた感じだわ~。
相手は天使だしこの位にしておこかな~?
怒らせたら怖いし。
妃和先輩!ミカン、頑張りましたよね?妃和先輩?)」
いやいや天使が暴力を振るうことは絶対にありませんよ。だから心配しないでねミカン。
妃和:「ポポロンさん、私からも質問よろしいですか?」
ポポロン:「えぇぇぇもちろんよ、何かしら?」
妃和:「私、どうしても義彦さんに会いたいんです。
具体的に何時頃会えるのか教えてもらえないでしょうか。
そうのう私ぃぃぃ・・・どうしても・・・今直ぐにでも・・・義彦さんに・・・」
涙ぐみながら訴える妃和。噓偽りの無い願いの言葉です。
さぁぁぁポポロンちゃんどう答えてあげるのかな?
ポポロン:「お気持ちお察します。とても愛しておられるのですね。
(あぁぁぁこれよこれこれ!!
うぅぅぅぅぅぅん、いい感じに盛り上がって来たわ。
何てったてロマンスは物語に欠かせないんだから!!
妃和さん、グッジョブです♪
でも、ここは彼女の悩みを真剣に考えてあげなくちゃ駄目よね?)」
妃和:「えぇぇぇ・・・」
そんな妃和を深雪とミカンが心配そうに見詰めています。
女の友情美しいですね。ウルウル。
ポポロン:「ごめんなさい。具体的な再会の日時はまだなんとも言えません。
アドリエル(義彦)は実戦部隊ですから、貴方達(妃和達)サポート部隊と直接会うことは無いんです。
今は災悪が終息した時としか答えられません。
多少語弊のある言い方で申し訳ありませんが、敵である堕天使しだいですね。終結を待ちましょう。
(そうなのよね、物語の構成上、彼女達との再会シーンは最終部分だから。ちょっと可哀想かな?
かと言って彼女達を戦闘に参加させるわけにもいかないし、困ったわ。
でもミカエル様ならきっと安全第一を望まれるはずだから、このままの路線でいこうと)」
妃和:「そうですか・・・あのう無理言ってごめんなさい。会える日を待ちたいと思います」
残念そうにうつむく妃和。弱々しい声ではありましたが、はっきりとした返答でした。
あぁぁぁ健気。愛に生きる女の鑑であります。ほんとご立派。あっぱれぱれぱれ~♪
ポポロン:「力になれなくって、ごめんなさい。
でもきっと会えるから、このお仕事を続けて行きましょうね。
(貴方達見所があるから、人気出ると思うの。今後ドンドン活躍してもらおうと)
それでは、今回の任務もはりっきてまいりましょう
(気になる報告もあるし、チヅルの現状確認は最優先事項なのよね。
それに、この子達とのコラボレーションも楽しみだわ)」
深雪:「はぁぁぁ(やっぱりこうなるのね)」
そう深雪の言う通り、やっぱりこうなるのであります。
そして、ポポロンちゃんには壮大な計画があったッ!!
そう今回は夏のビーチで水着祭りだぁぁぁッ!!
そんでもってポポロンちゃんは・・・ポロリンを狙ってまぁぁぁぁぁぁす。てへ♪
えぇぇぇッ!!??
いいのかぁぁぁッ!!??
ポロリン、いちゃう??
あぁぁぁ期待は高まるばかりであります。
あとチヅルちゃんの件もありそうだけど・・・まあ~お約束の展開と言うことで、お約束お約束♪
ではそろそろ妃和達には11年前の【猫の国】へとタイムトラベルして頂きましょう!!
『スイスイ♪スーダララッタ♪スラスラ♪スイスイスイ♪』と、いってらっしゃい。
※※※
はい、やってまいりました。ここは【猫の国】の海水浴場です。
海水浴を楽しむ猫ちゃん達で賑わっております。ニャン♪ニャン♪です。
そしてその中には、マイヅルに連れられ海水浴を楽しむクジャク達の姿が有った。
そうそうおことわりとして、前回から2年の歳月が経っております。
よって、マイヅル19歳、クジャク5歳、チヅル3歳となっております。
ということは、はい、ここで初めて出だしの紹介に戻るわけですね。
『時はアドリエルが召喚される11年前の夏。場所は猫の国』であります。トホホォォォイ♪
それでは水着祭り始まるよう~♪
ちなみにスペシャル番組の予定であります。乞うご期待!!
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