第19話 トラベラーズガイド④
来てくれてありがとぉ~♪
ゆっくりしていってね♪
前回からのあらすじ。
突然天使が現れたぁーーッ!!
前回からのあらすじ終わり!
そうなんです。今、【お約束の三人娘】達の目の前に立っているのは天使です。
もちのロンで超イケメンです。
そして目を見張るのがその背丈の高さだ!
2mは余裕で超えているのでしょうか?
部屋の天井に迫る高さです。
はい♪こちらの天使様、超イケメンで背も高く筋肉隆々で手足も長い!!
オリンピック選手でもここまで美しい体型をした御仁はまれでしょうね。
だがしかぁーーしッ!!
さすがは天使様といったところでしょうか?
力強い意志を感じさせる凛々しさの中にも、温厚な雰囲気をふんだんに湛えるあたり、まさにこのお方は天使である!!
あぁー貴方様は天使の中の天使!!
さぞ高貴なお方なのでしょうね?
ガブリエル:「娘達よ恐れる必要はありません。
私は天使ガブリエル、神に仕える天使の一人です。
伊藤妃和、江藤深雪、藤田ミカン、あなた達を迎えに来ました。
既に物語の幕は開かれています。さぁー参りましょう」
えっーー!!??
結構唐突な申し出なんですけど?
どうなってるんでしょうかねぇ~??
深雪:「・・・ま・ま・参りましょうて・・・どちらにでしょうか・・・??
そのう何が何だかさっぱりで・・・私達・・・えぇ~どうしよう~!?」
そりゃうそうですよね?
もう少し説明が欲しい処です。
ガブリエル:「娘よ、申し訳ないが時間がありません。神に逆らう者達が私を見付け出しました。もう行かなければなりません。急ぎましょう」
再び強い光が部屋一面へと広がり、天使ガブリエルと【お約束の三人娘】達を包み込みます。
そして次の瞬間一瞬で消え去るのでした。
突然天使が現れてからまだ2分も経ていません。
それなのにもうこの部屋には、あの姦しい【お約束の三人娘】の姿はありませんでした。
※※※
いやはや・いやはや、それにしても一瞬の出来事でしたね?
ほんと驚きました。
目の前に眩いばかりの光が広がり、そして再び視界が戻ったら?
はい♪そこは別世界でした。わーおぉ♪
今、【お約束の三人娘】達が居るのは何処??
はい♪そこはとんでもない場所ですよ。
そうなんです。見るもの全てが規格外だぁーー!!
見てください!?
驚くことに床や壁や天井や調度品らが全て燦然と輝いており眩しぃ~♪
キラキラしてるぅ~♪
さらに!驚くべきことに部屋の大きさがですねぇ~・・・超絶絶後のデカさだぁーーッ!!
とにもかくにもデカ過ぎるぅーー!!
はい♪天井を見上げれば青空を仰いでいるようですし、四方の壁に至っては地平線の彼方に有る?て感じです。
そんなバカな!!であります。
深雪:「何なのよここは!!??
もう訳が分からない。一体全体どうなってるの??」
ミカン:「うっ・うっ・うっ・・・ひ・妃和ちぇんぱい・・・ごわいよぉーー」
妃和:「大丈夫よ、ミカン!私が守ってあげる・・・必ず守ってあげるからね!」
ただただ絶句する【お約束の三人娘】達。
ミカンに至ってはガタガタと震えています。
そんな中、御三方の様子を見詰める人物がいます。
ポポロン:「ガブリエル様、レディのお部屋に勝手に入って来られるなんてマナー違反ですわよ」
こちらの女の子も天使のようなんですが・・・が??
はい♪どこからどうみても幼女にしか見えません。
それもそのはず、身長が1mもありませんからね。
ですからお顔の方も勿論童顔です。
丸々とした輪郭に大きな大きなお目目、まさにお子ちゃまですね。きゃわいぃ~♪
そして注目すべきは超ロングヘアでしょう。
豊な銀髪が足元まであり、その小さな身体を髪と天使の翼で包み込んでいます。
だ・か・ら~とても幻想的な容姿をしています。
これってお約束のキャラ設定てやつですよね?
はい♪もちのロンでお約束であります。お約束お約束♪
ではでは、天使達のやり取りを見てみましょう。
どれどれ・・・。
ガブリエル:「ハハハハハ、謝罪しよう。申し訳ない。どうか許して欲しい」
素直に謝罪するガブリエル。
そして、おもむろにポポロンちゃんに近づき高い高いをしてあげます。
なんだか素敵なシーンですね。
パパと幼女とのコミュニケーション?
ポポロン:「もう直ぐ子供扱いするんですから。ガブリエル様はズルいです」
高い高いで目の前に来たガブリエルに少し拗ねてみせるポポロンちゃん。きゃわいぃ~♪
ガブリエル:「妹を愛でるのは兄の特権だよ。さぁー私に甘えておくれ」
高い高いから抱っこへ。
キャァーー!!これ超イケメンにされたら撃沈するやつですよねぇ~?
キャハァ~♪
ポポロン:「えへへへ♪あの~ガブリエル様?」
嬉しそうに顔を和ませるポポロンちゃん。
こ・こ・これはぁーーッ!!
正真正銘天使の微笑みだぁーーッ!!
きゃわいぃ~よぉ~でへへへへ♪
ガブリエル:「なんだい?」
ポポロン:「お急ぎの御用事ではなかったのですか?」
可愛らしく傾げ尋ねて来るポポロンちゃん。
ガブリエル:「ハハハハハ、ポポロンは鋭いな。
確かに急いで来たのはその為だよ。
地球から直接ポポロンの所まで飛んで来た程だからね」
ガブリエル様、なんて爽やかな笑顔をされるの。キュン・キュン♪
光輝く純白の歯、これって刃こぼれ?
いえいえ威光であります。
ポポロン:「はぁーさようでございますか。
でしたらこの様な事をしていてよろしいのですか?
あの子達置いてきぼりでしてよ?」
はい♪【お約束の三人娘】達としては苦情の一つでも言ってやりたいところですが・・・が!?
この状況ですからね・・・もぉ~ガチガチですぅ~♪
ガブリエル:「ハハハハハ、ポポロンは気遣いができる優しい子だね。嬉しいよ。
実を言うとね、緊張している彼女達に愛らしいポポロンを愛でてもらって、いくらかでもリラックスしてもらえたらと思ったんだけど、ダメだったかい?」
ポポロン:「それでしたら、もうこの辺でよろしいのではないでしょうか?
もう十分お話しが出来るご様子ですし、その~さすがに恥ずかしいですわ。降ろして頂けます」
ガブリエル:「ハハハハハ、これは振られてしまたな。私としてはこのまま抱っこしていたかったのだが致し方ない」
残念そうにポポロンちゃんを床へと降ろすガブリエル。
何と言いますか・・・分かります。分かちゃいます。その気持ち。可愛いは正義でありますから!!
そんな天使達を緊張した面持ちで見守る【お約束の三人娘】。
もう勝手にしやがれ・・・て感じ?
ではでは、天使ガブリエル様に語って頂きましょうか。
どれどれ・・・。
ガブリエル:「地の娘達よ改めて自己紹介をさせて欲しい。私は天使ガブリエル、あなた達が天と呼ぶ場所で神に仕える者です。
そして私の隣にいるのは私の姉妹ポポロンです。
あなた達が時間と呼ぶシステムを管理をしている者です。
これからあなた達をお世話するのは彼女になります」
ガブリエルは言葉を止めポポロンちゃんに目を向ます。
ガブリエル:「彼女達がこの物語の案内人だよ。こちらから江藤深雪、藤田ミカン、伊藤妃和だよ」
長い腕を優雅にかざしながら紹介していくガブリエル。
その眼差しは慈愛に溢れ深い敬意さえ感じられます。
ガブリエル:「それぞれの紹介はこれぐらいにしておこうか。余り込み入った事は話せない訳だし。
では話を進めよう。この度、遥々地球から来てもらった件について」
結構身も蓋も無い事を平然と語るガブリエル。
異議申し立て禁止とは言われていませんが、このだったぴろい部屋と、天使達の威厳に【お約束の三人娘】達は圧倒されてしまい、ただただ静かに頷き同意するだけです。
長い物には巻かれろ、少し情けないと思われるかもしれませんが、強大な力の前に人は萎縮するものなのです。トホホォ~イ♪
ガブリエル:「ではポポロン、ここからは君に話してもらおうかな?」
ポポロン:「はい、かしこまりました。
では私の方から説明させて頂きますね」
うわぁ~小さな女の子が会釈すると萌えるわぁ~♪
萌え萌え♪キュン・キュン♪
ポポロン:「貴女達が丹羽義彦(天使アドリエル)と呼んでいる者は、現在、【惑星メルクリウス】で作戦任務中(物語の主人公を実演中)です。
貴女達にはこの任務が円滑に遂行できるようサポート(トラベラーズガイド)をしてもらいたいのです」
妃和:「義彦さんに会えるんですか!!??」
義彦の名を聞き気持ちが爆発してしまう妃和。
たまらなくなり質問します。
ポポロン:「えぇー勿論会えますよ。今直ぐにとはいきませんけど。
(この前のリディアとの再会回は大好評だったし、再会のお話しは大人気だから慎重に組んでいきたいわね)」
妃和:「あぁーー義彦さん・・・うぅーー」
義彦との再会が確約されると感激のあまり涙する妃和。
また会えるてさ、よかったね。
ポポロン:「再会を心待ちにしてくださいね。
(貴女達の見せ場も色々考えてありますからお楽しみにね)
質問は随時受付ますのでお気軽にどうぞ。
では、実際のサポートの内容についてお伝えしますね。
この件につきましてはサポートの内容が多岐にわたっておりますので、実際にサポートを行いながら学んで行かれることをお勧めします。
(お色気担当にツッコミ役、ボケ役が不在なのは残念だけど、このキャラクターの濃さがあれば問題ないわ。いいお話しができそうね)
特に危険な任務もありませんし、安心して任務に当たれると思いますよ。
明るく楽しく働きやすい職場を目指していますので、どうぞよろしくお願いします。
(トラベラーズガイドだから色々なアトラクションが用意できるのよね。腕の見せ所だわ)
それでは早速今から【猫の国】へと行ってもらいましょうか?」
深雪:「そんないきなり!!??
(これで説明終わりなの!!??ホワイト企業気取ってたけどブラック!!)」
ポポロン:「システムの動作確認と、貴女達の体験学習を兼ねた簡単なものですから大丈夫ですよ。
では行っていらっしゃい」
ポポロンちゃんがそう言い終えるやいなや【お約束の三人娘】達は光に包まれ消えて行きます。
これって多分?【猫の国】へと飛ばされたんですよねぇ~?
トホホォ~イ♪
ガブリエル:「随分と張り切っているようだね。結構な事だよ。この度の仕事は楽しいかい?」
ポポロン:「はい、とてもやりがいのある物語を任せて頂き感謝しております」
ガブリエル:「この仕事を楽しむだよポポロン。ポポロンの思う通りの事を行っていいんだからね。
兄弟達皆が心待ちにしているんだよ。ポポロンが紡いでくれる物語をね」
ポポロン:「はい、全力で職務に当たります」
ガブリエル:「ハハハハハ、ポポロンは本当に真面目な良い子だね。
それじゃ私もそろそろ行くよ。法廷が開かれることになりそうでね。忙しくなりそうだ。ではまた」
ポポロン:「ガブリエル様、またのお越しをお待ちしております。さようなら」
ガブリエルも立ち去りだったぴろい部屋にポポロンちゃんただ一人となります。
するとポポロンちゃんがねブルブルと震えだしたよ?
どうしたのかな~??
ポポロン:「やったぁーーッ!!やったぁーーッ!!やったぁーーッ!!」
嬉しさのあまりピョコ・ピュコ・ピョコと飛び跳ね廻るポポロンちゃん。
もちのロンで万歳もしているよ。
お顔の方もトロントロンでちゅぅ~♪
ポポロン:「ガブリエル様からお墨付き頂いちゃった!!
それも・・・なんとうぅーーッ!!
主役が・・・あの!!ミカエル様お気に入りの子よ。
お・き・に・い・り!!
その物語をポポロンちゃんが担当しまぁ~す♪♪
『パチ・パチ・パチ・パチ・パチ・パチ・パチ・パチ・パチ・パチ・パチ・パチ』
夢じゃないわよね?
はい♪夢じゃありません!
ということはぁ~?
キャァ~♪キャァ~♪キャァ~♪
ミカエル様~愛しの愛しのミカエル様~ポポロンちゃん頑張りますぅ~♪♪」
よほど嬉しかったのでしょう。
ポポロンちゃんの歓喜の舞が終わる様子が全くもってありません。
もしかしてこの子・・・以外と天然かも?
はい♪そんなこんなで一様役者はそろいました。
そして物語の幕は既に開かれています。
アドリエルの物語、乞うご期待ですよ!!
お読み頂きありがとうございます。
これで『第1章 地球で』は終わりとなります。
第2章は『猫の国』です。
今後とも『Angel SOS』をよろしくお願いします。